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医学のあゆみ291巻4号
生体信号を活用した医療AIの臨床応用に向けて
医歯薬出版
電子版ISBN
電子版発売日 2024年10月28日
ページ数 70
判型 B5
印刷版ISSN 0039-2359
印刷版発行年月 2024年10月
書籍・雑誌概要
生体信号を活用した医療AIの臨床応用に向けて
企画:藤原幸一(名古屋大学大学院工学研究科物質プロセス工学専攻先進プロセス工学)
・わが国の医療機器開発は諸外国に遅れているが,政府主導の「医療機器基本計画」の策定や,AIプログラム医療機器(SaMD)の実用化支援など,最先端技術で世界をリードするための環境づくりが進められている.
・医療分野での機械学習・AI技術の活用は,CTやMRIの画像診断で成熟しつつある.一方,心電図や脳波などの生体信号の活用は始まったばかりである.しかしそこには,複雑で非定常的なパターン,稀少な発生頻度,アーチファクトやノイズの混入,個人差など,機械学習の真価が問われる難題が立ちはだかる.
・本特集では,第一線の医師と工学研究者らが,生体信号を用いた医療AI開発の現状,課題,そして倫理的問題まで多角的に解説する.
目次
■てんかん発作予知AIの開発
■小児患者の全身麻酔中における喉頭痙攣の予知
■心拍変動と機械学習による熱中症検知
■睡眠時無呼吸の検査・スクリーニング
■小児脳波解析によるてんかん発作予後予測
■筋の健康を光でみる――理学療法効果の定量評価への挑戦
■臨床現場での医療AIの利活用における倫理と責任
TOPICS
【生化学・分子生物学】
重篤な副作用を軽減したタンパク質分解誘導剤開発の分子基盤
【災害医学】
災害時健康危機管理支援チーム(DHEAT)の活動と役割
連載
【臨床医のための微生物学講座】
27(最終回).カンジダとカンジダ症のトピックス
【緩和医療のアップデート】
22.末期心不全が緩和ケア診療加算の対象となって以降の変化と今後の課題
【自己指向性免疫学の新展開――生体防御における自己認識の功罪】
14.T細胞の自己認識の生理的意義とその理解
フォーラム
【戦争と医学・医療】
3.核戦争と医師の役割
【書評】
『倫理コンサルテーションハンドブック 第2版』(堂囿俊彦・竹下啓編著)