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医学のあゆみ269巻5号

マイクロRNA研究の進歩

医学のあゆみ269巻5号
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医歯薬出版

電子版ISBN

電子版発売日 2021年1月18日

ページ数 120

判型 B5

印刷版ISSN 0039-2359

印刷版発行年月 2019年5月

書籍・雑誌概要

マイクロRNA研究の進歩
企画:落谷孝広(国立がん研究センター研究所分子細胞治療研究分野,東京医科大学医学総合研究所分子細胞治療研究部門)
 山本雄介(国立がん研究センター研究所分子細胞治療研究分野)
・近年の研究により,マイクロRNA(miRNA)が腫瘍細胞の発生・進展・転移に深く関わることがわかり,診断マーカーとしてだけでなく,がん治療における標的あるいはツールとして高い注目を集めている.
・これまでは標的への効率的なデリバリーの困難さや,miRNA自身の安定性の低さなど克服すべき課題が多く存在したが, DDS技術の改善や核酸への化学修飾技術の進歩によって,それらが解決されつつある.
・miRNAの核酸医療を実現するには,腫瘍生物学における機能や作用機序を理解するだけでは不十分であり,化学や工学分野との融合が必要である.本特集号では,miRNAによるがん治療の現状を解説いただく.

目次

総論
■核酸医学によるがん治療の最前線……今野雅允・石井秀始
■多様な核内マイクロRNAの機能……大野慎一郎・黒田雅彦
■マイクロRNAを用いた核酸抗癌薬の開発……井上純・稲澤譲治
■核酸医薬のためのDDS……西山伸宏
各論
■乳がんに対するマイクロRNA治療薬の開発現状……髙橋陵宇
■K-RAS変異大腸癌に対するマイクロRNA医薬の開発……赤尾幸博
■マイクロRNA発現異常を利用した肉腫における診断法・治療法の開発……藤原智洋
■マイクロRNA発現異常を基盤とした新規転移抑制薬の開発──骨肉腫肺転移をモデルとして……尾﨑充彦
■老化関連マイクロRNAを用いた核酸医薬の開発……山本佑樹・田原栄俊
■マイクロRNAが形成する制御ネットワークと疾患―マイクロRNAの阻害による治療法の開発……伊庭英夫
■野生型・変異型p53とマイクロRNA――ネットワーク理解とがん分子標的の同定……土屋直人
■有機化学的に修飾した核酸の有用性……梅本忠士・小比賀聡
■イヌの四肢骨原発骨肉腫に対してマイクロRNA阻害核酸製剤Synthetic Tough Decoyを用いた前臨床的検討……伊藤博
最新トピックス
■lncRNAを標的にした遺伝子治療……勝島啓佑・近藤豊
■lncRNAの機能と関連疾患……山崎智弘・廣瀬哲郎
■腫瘍生物学におけるlncRNA研究の現状と展望……山本雄介・他
■lncRNAの解析から明らかとなったポリペプチドワールド……松本有樹修