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医学のあゆみ288巻3号

CAR-T細胞療法の最前線――現状と残された課題

医学のあゆみ288巻3号
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医歯薬出版

電子版ISBN

電子版発売日 2024年1月22日

ページ数 70

判型 B5

印刷版ISSN 0039-2359

印刷版発行年月 2024年1月

書籍・雑誌概要

CAR-T細胞療法の最前線――現状と残された課題
企画:赤塚美樹(名古屋大学大学院医学系研究科分子細胞免疫学)

・世界初のCD19 CAR-T細胞が米国で承認され, T細胞が主要組織適合抗原非依存性に,抗体の特異性によってがん細胞上の抗原に結合し,直接傷害することが可能になり,抗体製剤の反復投与も不要となった.
・CAR-T細胞療法は,抗原を喪失した腫瘍細胞の出現により再燃をきたす.腫瘍微小環境を有するソリッドキャンサーに対する効果は限定的であり,CAR-T細胞調製の成否や所要時間の長さの課題もある.
・本特集では,CAR-T細胞開発の歴史から最新動向,CAR-T細胞療法の現状と課題,バイオマーカー,高品質のCAR-T細胞を供給するための体制構築などについてエキスパートが最新知見を紹介している.

目次

■CAR-T細胞開発の歴史と開発動向
■リンパ腫に対するCAR-T細胞療法の現状と課題
■多発性骨髄腫に対するCAR-T細胞療法の現状と課題
■CAR-T細胞療法の有効性と安全性を予測するバイオマーカーの現状
■非ウイルス遺伝子改変CAR-T細胞の開発動向
■ゲノム編集iPS細胞を用いたuniversal CAR-T/NK細胞のフロンティア
■固形腫瘍に対するCAR-T細胞療法――腫瘍微小環境(TME)制御の重要性
■CAR-T細胞療法の標的拡大へ向けた取り組み

TOPICS
【認知神経科学】
赤ちゃんはどう学ぶ? 乳児の学習メカニズムの解明
【救急・集中治療医学】
COVID-19患者の診療と一般救急医療・集中治療の狭間で

連載
【医療システムの質・効率・公正――医療経済学の新たな展開】
20.健康経営とプレゼンティーイズム
【遺伝カウンセリング――その価値と今後】
10.遺伝カウンセリング研究の現状

フォーラム
【ノーベル生理学・医学賞2023】
mRNAワクチン開発につながったブレイクスルー
【世界の食生活】
9.インドネシア・西ジャワ州のコメ食
【戦後の国際保健を彩った人々】
5.木村英作と蟻田功――天然痘との闘い
【死を看取る――死因究明の場にて】
1.生と死の境界線①
【数理で理解する発がん】
7.ポアソン分布,指数分布,正規分布