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医学のあゆみ288巻1号
自然リンパ球の生理と病理
医歯薬出版
電子版ISBN
電子版発売日 2024年1月8日
ページ数 120
判型 B5
印刷版ISSN 0039-2359
印刷版発行年月 2024年1月
書籍・雑誌概要
自然リンパ球の生理と病理
企画:茂呂和世(大阪大学大学院医学系研究科感染症・免疫学講座生体防御学)
・1型自然リンパ球(ILC1),2型自然リンパ球(ILC2),3型自然リンパ球(ILC3)の3つのサブセットがそれぞれ独自に同定・研究され,最終的に自然リンパ球(ILC)という分野が創出されてから10余年が経過した.
・ILCの組織常在性は広く認識されるようになり,着目するILCが存在する組織,微小環境ごとの解析が行われることで,ユニークな表現型や反応性を持つILCが次々と報告されている.
・欧米に比較すると日本はILC研究者が少ないといわれてきたが,ILC研究に携わるオールジャパンの研究者が本特集に集い,ILCの基礎とユニークさを伝えるきっかけになれば幸いである.
目次
ILCの分化――その起源と運命決定制御
組織特異的なILCの多様性
1型自然リンパ球の多様性と生体内微小環境
ILC2と循環器疾患
微小環境変化を敏感に感知するILC2――脂質メディエーター,ホルモン,神経伝達物質によるILC2の機能制御
ILC2の抑制機構
ILC2と疲弊
ILC2によるアレルギー性疾患の発症機構
ILC2と寄生虫感染
ILC2と肥満
気管支喘息におけるILC2の役割
治療標的としてのILC2の可能性
感染防御に働き恒常性維持に重要な自然リンパ球
ILC3による腸管上皮細胞のフコシル化誘導
ILC3と代謝性疾患
消化管ILCと消化器疾患