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医学のあゆみ281巻6号

1型糖尿病――診療と研究の最前線

医学のあゆみ281巻6号
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医歯薬出版

電子版ISBN

電子版発売日 2022年5月9日

ページ数 120

判型 B5

印刷版ISSN 0039-2359

印刷版発行年月 2022年5月

書籍・雑誌概要

1型糖尿病――診療と研究の最前線
企画:中條大輔(富山大学附属病院臨床研究管理センター,同医学部第一内科)

・インスリンが発見されてから100年が経過し,その間にインスリン製剤や投与法の開発,膵・膵島移植療法の開発,1型糖尿病の病態や成因を解明するための研究など,世界中でさまざまな取り組みが行われてきた.
・わが国においても,日本人1型糖尿病の発症・進展様式における多様性に基づき,急性発症1型糖尿病,緩徐進行1型糖尿病,劇症1型糖尿病のサブタイプが確立され,その成因や病態に関する知見が積み重ねられてきた.
・本特集では,1型糖尿病診療・研究の進歩や課題に関する現状や取り組みについて,広範囲にわたって各分野の最前線でご活躍されている先生方に解説いただく.

目次

■総論
わが国の1型糖尿病研究の歴史と展望
1型糖尿病の疫学
日本人1型糖尿病の発症・進展様式における多様性
■治療技術の進歩
インスリン製剤のUPDATE
カーボカウント最前線
CGMの進化と有用性
インスリンポンプ療法の進歩
1型糖尿病に対するSGLT2阻害薬併用療法を安全に活用するために
膵・膵島移植の現状と展望
■診療上の課題
緩徐進行1型糖尿病の管理
1型糖尿病合併妊娠の管理――指標をもって治療を行う
低血糖の病態と対処法
COVIDー19と1型糖尿病
1型糖尿病診療におけるトランジション
糖尿病キャンプと患者会活動――心理社会的支援の重要性
■病態研究
日本人1型糖尿病のデータベース――TIDEーJ研究を中心に
1型糖尿病の遺伝素因
劇症1型糖尿病研究UPDATE――irAEも含めて
1型糖尿病の病態と診断における膵島関連自己抗体の意義
1型糖尿病モデル動物を用いた成因研究
1型糖尿病における膵島特異的細胞性免疫
膵組織所見から1型糖尿病の成因を探求する
1型糖尿病とグルカゴン分泌調節異常
■治療研究
バイオ人工膵島の可能性
膵β細胞再生医療の可能性――脂肪由来幹細胞の有用性