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医学のあゆみ281巻13号

体細胞モザイク――後天的ゲノム変化がもたらす未来

医学のあゆみ281巻13号
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医歯薬出版

電子版ISBN

電子版発売日 2022年6月27日

ページ数 70

判型 B5

印刷版ISSN 0039-2359

印刷版発行年月 2022年6月

書籍・雑誌概要

体細胞モザイク――後天的ゲノム変化がもたらす未来
企画:寺尾知可史(理化学研究所生命医科学研究センターゲノム解析応用研究チーム)

・後天的なDNA変異を持った細胞がクローン性に増殖する現象はがんに代表されるが,DNA解析技術の進展により,がんを持たない個人においても同様の現象(体細胞モザイク)は決してまれではないことがわかってきた.
・この体細胞モザイクの細胞が持つ後天的変異は,一塩基レベルだけでなく染色体レベルにも及びうること,それらは同じ細胞に同時に発生する場合もあればそうでない場合もあることなどがわかってきた.
・臓器・組織ごとの後天的なDNA変化とクローン性の細胞増殖の病態基盤が明らかになれば,なにより個人ごとの疾患発症リスクの同定や早期発見・治療や介入が可能になり,健康寿命の延伸や福祉につながることが期待される.

目次

■血液の体細胞性モザイク(一塩基)
■知っておきたい血液中の体細胞における常染色体由来のモザイク
■SNPアレイデータによる血液のY染色体モザイク解析
■体細胞モザイクと感染症
■クローン性造血における遺伝子変異とコピー数異常の相互作用
■正常気管支上皮における体細胞変異
■食道の体細胞モザイク
■大腸における体細胞モザイクとクローン拡大

TOPICS
【糖尿病・内分泌代謝学】
メタボリックシンドロームの病態制御に新しい考え方をもたらした代謝産物センサー分子の同定
【癌・腫瘍学】
新規ミトコンドリア呼吸鎖複合体I阻害剤ペタシンの抗がん作用
【神経精神医学】
がん患者におけるスピリチュアリティへのアプローチ

連載
【バイオインフォマティクスの世界】
12.臨床におけるバイオインフォマティクス

フォーラム
【中毒にご用心――身近にある危険植物・動物】
16.スイセン――若芽をニラと誤食すると……