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疫学の事典

疫学の事典
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筆頭著者 日本疫学会 (監修)

その他の著者 三浦 克之,玉腰 暁子,尾島 俊之 編集

朝倉書店

電子版ISBN 978-4-254-91711-6

電子版発売日 2023年6月30日

ページ数 576

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-254-31097-9

印刷版発行年月 2023年1月

DOI https://doi.org/10.24734/9784254310979

書籍・雑誌概要

・疫学(人の集団における病気の原因,診断,治療,予防対策などを明らかにする学問)の重要なキーワードを見開き単位で簡潔に解説した事典 ・従来の教科書とは異なり,豊富な事例で読みやすく実践的な内容 ・「再生産数」など,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の報道で注目される疫学的な用語・知見の理解のためにも必携の一冊 おもな読者対象: 疫学・公衆衛生学の研究者・実務者,臨床医,研修医,コメディカル,学生,保健医療政策に携わる公務員,製薬・医療機器メーカー勤務者,大学図書館,市町村の公共図書館など

目次

刊行によせて

執筆者一覧
目   次
第I部 トピックス
 第1章 感染症の疫学
  1–1 感染成立の三要素
  1–2 感染症疫学で汎用される疾病頻度の指標
  1–3 感染症の自然史
  1–4 感染症サーベイランス
  1–5 感染症アウトブレイク
  1–6 薬剤耐性菌と医療関連感染の疫学
  1–7 人獣共通感染症(ズーノーシス)
  1–8 感染症の危機管理
  1–9 ワクチンの疫学
  コラム1 感染症の数理モデル
  コラム2 生態学的研究の限界:BCGワクチンとCOVID-19
 第2章 災害の疫学
  2–1 災害の概念と疫学
  2–2 自然災害への対応
  2–3 災害・健康危機管理の研究手法に関するWHO ガイダンス
  2–4 災害対応に必要な情報
  2–5 災害による直接死と災害関連死
  2–6 災害とメンタルヘルス
  2–7 避難所生活の健康影響
  2–8 ソーシャル・キャピタルと災害
  2–9 不慮の事故
  2–10 自然実験と操作変数
 第3章 環境疫学
  3–1 環境疫学の特徴
  3–2 環境問題
  3–3 環境曝露評価
  3–4 環境疫学の研究デザイン・解析手法
  3–5 健康リスク評価
  3–6 吸入汚染物質の健康影響
  3–7 経口摂取汚染物質の健康影響
  3–8 物理的因子の健康影響
  3–9 エコチル調査
  コラム3 環境疫学の失敗と成功
 第4章 放射線疫学
  4–1 放射線被ばくと健康影響
  4–2 原爆被爆者追跡調査
  4–3 国内外の疫学調査
  4–4 東京電力福島第一原子力発電所事故
 第5章 職業関連疾患の疫学
  5–1 労働災害の疫学
  5–2 過労死の疫学
  5–3 有害環境
  5–4 危険作業
  5–5 職場におけるデータ(健康診断,休業,退職など)
  5–6 両立支援
  5–7 組織風土
  5–8 職業性ストレス
  5–9 非正規雇用と健康
  5–10 ストレスチェック
 第6章 社会疫学
  6–1 健康格差
  6–2 社会経済状況と健康
  6–3 社会格差と健康
  6–4 広範な社会環境の健康影響
  6–5 社会関係の概念
  6–6 ライフコース
  6–7 性とジェンダー
  6–8 差別
  6–9 ヘルスプロモーション
  6–10 医療・福祉政策への応用
  6–11 健康格差是正に向けた行動科学の応用
  6–12 地域環境
  コラム4 諸外国の健康格差対策
  コラム5 「保健」の枠を超えた連携
第II 部 疾患
 第7章 慢性疾患・生活習慣病の疫学
  7–1 消化管がんの疫学
  7–2 肝・胆・膵がんの疫学
  コラム6 感染に起因するがん
  7–3 肺がんの疫学
  7–4 乳がんの疫学
  7–5 生殖器系がんの疫学(前立腺・子宮頸・子宮体がん)
  7–6 循環器疾患の疫学
  7–7 高血圧・脂質異常症の疫学
  7–8 糖尿病の疫学
  7–9 眼の疾患の疫学
  7–10 難聴の疫学
  7–11 口腔疾患の疫学
  7–12 喫煙の疫学
  7–13 飲酒の疫学
  コラム7 笑いと健康
 第8章 高齢者・加齢の疫学
  8–1 QOL と障害
  8–2 ADL・IADL の評価尺度と要介護認定
  8–3 加齢性変化
  8–4 認知症・軽度認知障害と予防
  8–5 運動器・運動機能低下
  8–6 社会関係と社会的孤立
  8–7 高齢者に優しいコミュニティ
  8–8 地域包括ケア・介護予防
  8–9 ライフコースと加齢
  コラム8 認知症罹患率は下がっている?
  コラム9 人生百年時代は遠くない?
 第9章 子どもと親の疫学
  9–1 成育基本法と健やか親子21
  9–2 乳幼児健診情報の電子化
  9–3 発達障害
  9–4 児童虐待
  9–5 小児の疾患
  9–6 DOHaD研究
  9–7 周産期の疫学
  9–8 更年期の疫学
  9–9 性差の疫学
  9–10 情報通信技術(ICT)と子どもの健康
 第10章 難病の疫学
  10–1 難病概要
  10–2 難病疫学研究の歴史
  10–3 難病の全国疫学調査マニュアル
  10–4 難病のレジストリ
  10–5 スモンの疫学
  10–6 特発性大腿骨頭壊死症の疫学
  10–7 川崎病の疫学
  10–8 プリオン病の疫学
 第11章 精神保健疫学
  11–1 精神保健疫学の調査方法
  11–2 うつ病・不安症と精神的苦痛
  11–3 トラウマとPTSD
  11–4 アルコール依存と使用障害
  11–5 行動嗜癖
  11–6 主観的幸福感
  11–7 自殺の疫学と日本の自殺対策
  11–8 ひきこもりの疫学
  11–9 暴力(虐待,ドメスティックバイオレンス)
第III 部 要因
 第12章 栄養疫学
  12–1 エネルギーと栄養素
  12–2 ファイトケミカル
  12–3 食事の変動要因
  12–4  食事調査1:食事記録法,24 時間食事思い出し法,写真法,陰膳法
  12–5 食事調査2:食物摂取頻度調査法(FFQ)
  12–6 食品成分表と栄養計算
  12–7 エネルギー調整
  12–8 栄養素バイオマーカー
  12–9 身体計測値と体組成
  12–10 食事摂取基準
  12–11 食生活指針
  12–12 食事パターン
  12–13 栄養モニタリング
 第13章 身体活動疫学
  13–1 身体活動
  13–2 身体活動ガイドライン
  13–3 身体活動のサーベイランス
  13–4 身体活動評価法
  13–5 身体活動の効果
  13–6 座位行動
  13–7 体力
  13–8 身体活動支援環境
  13–9 運動療法
  コラム10 モバイルヘルスデバイスの活用
 第14章 睡眠の疫学
  14–1 睡眠と健康
  14–2 睡眠の諸問題
  14–3 小児の睡眠
  14–4 妊婦の睡眠
  14–5 不眠の疫学
  14–6 睡眠と生活習慣病
  14–7 労働者の睡眠に関する課題
 第15章 分子疫学・遺伝疫学
  15–1 分子疫学
  15–2 全ゲノム関連解析
  15–3 メンデルランダム化
  15–4 遺伝性疾患原因遺伝子変異の疫学
  コラム11 遺伝子以外のオミクス解析
  15–5 ヒト由来試料を扱うバイオバンク
  15–6 遺伝情報のリスク予測への応用
第IV 部 方法論
 第16章 保健統計・データベース利活用
  16–1 人口統計
  16–2 傷病統計
  16–3 出生指標
  16–4 国民健康・栄養調査
  16–5 がん登録
  16–6 レセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)
  16–7 レセプトデータ
  16–8 健康寿命
  16–9 生命表と平均寿命
  16–10 標準化
 第17章 疫学研究デザイン
  17–1 疫学研究デザインとエビデンスレベル
  17–2 記述疫学
  17–3 生態学的研究
  17–4 横断研究
  17–5 症例対照研究
  17–6 コホート研究
  17–7 介入研究
  17–8 関連と因果関係
  17–9 メタアナリシス
  17–10 混合研究法
 第18章 疫学の指標
  18–1 有病率
  18–2 罹患率
  18–3 累積罹患率
  18–4 死亡率
  18–5 致命率(致死率)と生存率
  18–6 相対リスク
  18–7 ハザード比
  18–8 オッズ比
  18–9 寄与危険
  18–10 人口寄与危険割合
  18–11 絶対リスク
  コラム12 割合・率・比:この似て非なる者たち
 第19章 疫学調査方法
  19–1 標本抽出
  19–2 質問調査と構造化尺度
  19–3 偶然誤差と系統誤差
  19–4 偶然誤差の制御方法
  19–5 選択バイアス
  19–6 情報バイアス
  19–7 交絡
  19–8 交絡の制御方法
  19–9 外的妥当性
 第20章 スクリーニング,リスク予測
  20–1 スクリーニングの適用条件
  20–2 スクリーニングで考慮すべきバイアス
  20–3 スクリーニング検査の指標
  20–4 リスク予測モデル
  20–5 ROC分析
  20–6 予測モデルの評価
  コラム13 平均への回帰
 第21章 疫学の統計学
  21–1 データの種類と可視化(ヒストグラム)
  21–2 統計学的検定
  21–3 分割表
  21–4 相関と回帰
  21–5 多変量解析
  21–6 生存時間解析
  21–7 傾向スコア
  21–8 欠測値補完
  21–9 統計学とデータサイエンス
 第22章 政策疫学
  22–1 根拠に基づく公衆衛生
  コラム14 公衆衛生における根拠と疫学研究に関する評価
  22–2 ハイリスクアプローチとポピュレーションアプローチ
  22–3 一次,二次,三次予防
  22–4 費用効果分析
  22–5 保健所における調査研究
  22–6 保健所の体制や活動に関する研究
  22–7 政策に関する地域相関研究
  22–8 普及と実装研究
  コラム15 0次予防
  22–9 ヘルスサービス研究
  コラム16 科学技術イノベーション基本計画と公衆衛生
 第23章 臨床疫学
  23–1 科学的根拠に基づく医療(EBM)
  23–2 臨床研究
  23–3 薬剤疫学
  23–4 治験
  23–5 診療ガイドライン
  23–6 人工知能(AI)の臨床応用
  23–7 リアルワールドデータ研究
 第24章 疫学と倫理
  24–1 ヘルシンキ宣言
  24–2 倫理指針・臨床研究法
  24–3 個人情報保護法
  24–4 デジタルデータの研究利用と倫理
  24–5 インフォームドコンセント(説明と同意)
  24–6 ライフコース疫学における代諾同意
  24–7 将来を見据えた説明と同意(バイオバンク)
  24–8 データシェアリングにおける倫理的課題
  24–9 ゲノム解析と関連する倫理的課題
  24–10 遺伝情報を研究参加者に返すことの重要性と課題
  コラム17 疫学研究のガバナンス
 第25章 疫学の歴史
  25–1 疫学の定義
  25–2 世界の疫学の歴史
  25–3 日本の疫学の歴史
  25–4 疫学の草分け:John Snow
  25–5 疫学の草分け:高木兼寬
  25–6 疫学の草分け:Sir Richard Doll
付録:疫学の年表
索引