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認知症の介護・リハビリテーション・予防
合理的な介護と廃用症候群の阻止
筆頭著者 河野 和彦 (著)
名古屋フォレストクリニック院長
フジメディカル出版
電子版ISBN
電子版発売日 2020年9月7日
ページ数 258
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-86270-164-0
印刷版発行年月 2020年7月
書籍・雑誌概要
●認知症患者の特徴をちゃんと踏まえて介護を実践するために、認知症専門医の立場から、介護者に必要な医学的知識(認知症の種類、多彩な症状・合併症、薬の知識、認知症以外の問題点など)をわかりやすく解説
●『患者と介護者の一方しか救えないという状況なら、私は認知症の専門医として介護者を救うことを考えます』という著者の凛然たる「介護観」(介護哲学)をもとに、可能な限り楽に介護をするための処方・対応の工夫・ケアの考え方を著した1冊
目次
●1章● 認知症の介護と処方
1.介護の心得
2.介護者・介護スタッフの育て方
3.認知症に似た症状
4.病棟での認知症への介入
5.感情の障害への対応
6.患者の性格
7.老人の転倒
8.多動行動のケア
9.認知症症状に使う薬
10.DBC(Dementia Balance Check)Sheet(認知症バランスチェックシート)
11. コウノカクテル
●2章● 認知症の種類
1.病型を知れば介護もうまくできる
2.アルツハイマー型認知症(ATD)
3.パーキンソニズム
4.レビー小体型認知症(DLB)
5.ピック病
6.脳血管性認知症(VD; Vascular dementia)
7.混合型認知症
8.Treatable dementia(治癒しうる認知症)
9.肝性昏睡、肝性脳症
10.クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)
11. 進行性核上性麻痺(PSP)
12. 皮質基底核変性症(CBD)
13. 多系統萎縮症(MSA)
●3章● 認知症のリハビリテーション
1.大脳機能の賦活療法
2.残存機能評価
3.廃用症候群の阻止
4.認知症のリハビリテーション
●4章● 認知症の医学的側面
1.認知症患者が持つ認知症以外の問題点
2.排尿の問題
3.浮腫
4.口腔内衛生
5.老人の肺炎
6.結核
7.老人の感染症
8.漢方薬と免疫力
9.不顕性誤嚥
10.起立性低血圧
11.糖尿病と低血糖
12.『ストレス』の弊害
13.疥癬
14.帯状疱疹
15.栄養管理
16.骨折予防
17.腰痛
18.摂食困難
19.低ナトリウム(Na)血症
20.ビタミンB1欠乏
21.脳梗塞の薬の管理
22.横紋筋融解
23.AED(Automated External Defibrillator、自動体外式除細動器)
●5章● 地域の介護システム
1.新介護保険制度のねらい
2.支援機器
3.介護保険の給付対象施設
4.認知症患者を地域が支えるシステム
5.地域での早期発見事業
●6章● 老人介護の社会的問題
1.施設での看取りの不安
2.療養病床を介護施設に移すという厚生労働省案
3.不適切処遇~虐待~
4.男性による介護の盲点
5.グループホームの安全性~自由と管理の挟間で~
6.認知症患者の運転
7.認知症患者の権利擁護・財産保護
8.家庭での介護力の低下
●7章● 認知症の予防
1.介護予防
2.動脈硬化阻止を主体に考える介護予防
3.一次予防(健康な状態のうちに注意すべきこと)
4.二次予防(動脈硬化の危険因子が発生してしまったあとにすべきこと)
5.三次予防(脳梗塞、心筋梗塞を起こしてしまったあとにすること)
6.降圧と認知症の関係
7.運動不足と『生活不活発病』
8.性格
9.うつ状態
10.アルツハイマー型認知症の危険因子
11.アルツハイマー型認知症の進行抑制薬
12.認知症予防ドック