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エキスパートが語るてんかん診療実践ガイド
筆頭著者 高橋 幸利 (編)
日本医事新報社
電子版ISBN
電子版発売日 2022年7月25日
ページ数 280
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-7849-5835-1
印刷版発行年月 2022年7月
書籍・雑誌概要
◆静岡てんかん・神経医療センターの専門医が中心となって,てんかんの診断・分類から薬物治療,社会生活のアドバイスまでを体系的に解説。
◆てんかん発作と間違いやすい症状・疾患との鑑別を丁寧に取り上げ,誤診を防ぐための知識をふんだんに紹介。薬物治療についても,併存症や副作用,減薬など,判断に迷うことの多い疑問にやさしく回答しました。
◆基本的な診療知識の習得と整理に役立つ!てんかん患者を診療する機会のある一般臨床医におすすめの1冊です。
目次
1章 てんかん診療の流れ
1. てんかんの発病,診断,治療,治療終結のフローを知ろう
2章 てんかん発作の分類
〈1〉目撃者・患者からの発作観察情報が大切
1. 患者・目撃者への問診の仕方を教えて下さい
2. 発作観察・記録のポイントを教えて下さい
3. 発作で搬送された患者についてどんな所見を確認しますか?
〈2〉てんかん発作と間違いやすい症状・疾患
1. 失神
2. 認知症状
3. 心因性非てんかん発作
4. 夜驚症などの睡眠随伴症
5. 低血糖
6. 脳炎の急性症候性発作
7. 頭痛
〈3〉よくある発作症状とその発作型分類・発作焦点
1. ボーッとしている
2. 嘔気
3. 眼球や頭部が側方へ動く
4. 視覚・聴覚の症状:何かが見える,聞こえるなど
5. デジャビュ・ジャメビュ
6. 手足に力が入る,けいれんする
7. 恐怖感
〈4〉てんかん発作型診断のための検査
1. 脳波検査
2. MRI検査
〈5〉てんかん発作か診断できないとき
1. 初回発作などで臨床情報が乏しいとき
2. 脳波異常が見つからないとき
3. 脳波異常の部位と発作症状が一致しないとき
3章 てんかんの分類―発作型からてんかん分類・症候群分類へ
1. 小児欠神てんかん
2. 中心・側頭部棘波を示す小児てんかん(ローランドてんかん)
3. 若年ミオクロニーてんかん
4. 内側側頭葉てんかん
5. その他よく診るてんかん
4章 てんかんの薬物治療
1. 抗てんかん薬の作用機序分類を教えて下さい
2. 発作型ごとの薬剤選択を教えて下さい
3. 基礎疾患(病因)による薬剤の選択を教えて下さい
4. 実際的な薬剤投与について教えて下さい
5. 併存症がある場合にどのような薬を選びますか?
6. 眠気の副作用が出たときはどうしますか?
7. 行動・精神の副作用が出たときはどうしますか?
8. 血中濃度はどのようなときに測りますか?
9. 抗てんかん薬で発作が止まらないときはどうしますか?
10. 発作が止まっています。薬をやめること,減らすことはできますか?
11. 発作時のレスキュー薬はどのように処方・指示しますか?
5章 社会生活
1. 運転免許はどのように許可判断をしますか?
2. 熱性けいれんの小児で坐薬の使用はどのように指導しますか?
3. 就労について制限はありますか?
4. 妊娠計画への指導はどのようにしたらよいですか?
5. コミュニケーションの障がいで困っている患者・家族にどうアドバイスしますか?
6. アルコールや食べ物で注意するものはありますか?