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精神医療は誰のため?
ユーザーと精神科医との「対話」
その他の著者等 伊藤哲寛・上田啓司・野中猛・八尋光秀
協同医書出版社
電子版ISBN 978-4-7639-9517-9
電子版発売日 2018年3月19日
ページ数 200
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-7639-6024-5
印刷版発行年月 2015年8月
書籍・雑誌概要
ユーザーと精神科医の間には大きなギャップがある。それでもよりよい医療・支援を実現したいという思いは共通である。双方が場を共にし様々な問題を話し合った貴重な記録。
目次
◆第1章:私たちの経験──自己紹介をかねて
妄想と現実の世界/自分の再構築/「病気」への気づき/発想の転換/人への興味から精神科医へ/精神疾患をどう理解するのか? /立ちはだかるたくさんの課題/ある事件が示した道へ
◆第2章:「病識」は必要か
「病識」という言葉/病気を認めること、受け容れること/インフォームドコンセント
◆第3章:家族との関係
優先順位/家族の位置づけ/家族との分離/世話と見守り/自立の条件/地域による支援格差
◆第4章:診断と見立て
残りの1%/患者は覚えている/診断は急ぐ必要はない/向精神薬は魔法の薬ではない/医者のコミュニケーション力と診断/入院の不安/服薬を巡るやりとり/尊重と受容/主治医に望むこと/「共同意思決定」を阻む壁/医師が抱える問題/主治医と病院の選択
◆第5章:強制入院と隔離
治療拒否と強制入院/本当の「困難」事例/閉鎖病棟と隔離/強制入院による外傷体験/外傷体験の修復は可能か/病院不信と病院スタッフ/精神科医療は改善されているか/最悪のものは最低限に
◆第6章:薬をめぐるギャップ
処方する側、服用する側/子どもが欲しい─妊娠・出産と薬/減薬のこつ/薬の中止は可能か/薬の上手な使い方/契約という考え
◆第7章:地域で生き抜く
病気になってから獲得した力/やることがある幸せ/家計管理のこつ/相談があればどこへでも/自分の意思を言葉に/地域で生活すること/それぞれの責任の果たし方