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雑誌
精神科医と診る精神疾患ミミック / 内科医と診る器質性精神病
筆頭著者 石田 琢人 (著)
東京都立松沢病院 内科
中外医学社
電子版ISBN
電子版発売日 2025年2月25日
ページ数 164
判型 A5判
印刷版ISBN 978-4-498-22964-8
印刷版発行年月 2025年2月
書籍・雑誌概要
「うちの科じゃない!」から脱却するヒント
精神症状をきたすが精神疾患ではない「精神疾患ミミック」という言葉は,内科臨床でなじみ深いと思います.一方で,現在では正式な用語でないにもかかわらず「器質性精神病」は精神科臨床でよく使われます.それぞれ似たような一群を表していますが,内科医と精神科医では見ている世界が大きく異なります.ある側からすると,“原病のコントロール不良による病態や治療による有害事象は原則的に主科が診療すべき”と考えているかもしれません.一方で別の側からは,“身体的な問題は身体を診る科が診療すべき”と譲らないかもしれません.「器質疾患を除外しよう!」のスローガンから始まる精神科と内科のミスコミュニケーション.それを回避するための方法論をぜひご覧ください.
目次
序章
はじめに
本書の構成
第1章健康な心と健康な体
CASE
1.手術後のうつ状態
2.突然の躁状態
3.ジュニアレジデントのうつ状態
4.食事にプレッシャーを感じる女性
総論 うつ病診療における内科向けキャッチフレーズを深掘りする
はじめに
身体疾患の除外とは?
“身体疾患の除外”が強調される背景
内科医目線でメッセージをとらえなおす
臨床推論と精神科診察
うつ病のスクリーニング
うつ病スクリーニングと身体疾患除外との関係性
エビデンスからみるうつ病スクリーニングの意義
実際の臨床場面では
COLUMN
1.ミミックとカメレオン
2.心も体もみられる医師
3.電気けいれん療法の歴史
第2章誰もがなる病気
CASE
1.認知機能障害から始まる幻覚妄想状態
2.急速に進む認知機能障害
総論 認知症になるのに理由は必要かい?
高齢化社会における認知症診療
認知症の原因診断はあまり重要視されていない?
認知症とわかったあと,何をすればよい?
ルーティンにチェックすべきこと
徹底的に精査すべき時
緊急対応を要する時
COLUMN
1.DSMの歴史
2.現実的な問題
3.精神科からのコンサルト
第3章カメレオンと緊張病(カタトニア)
CASE
1.普段と全く違う様子で出勤してきた女性
2.発熱した際に急に会話が成立しなくなった強迫症の患者
3.退院後も精神的変調が改善しなかった高齢女性
4.脱毛クリニックでの施術中に会話が通じなくなった男性
総論 緊張病(カタトニア)という症候群
はじめに
緊張病の歴史
緊張病という状態像のとらえ方
緊張病概念の混乱
精神科における混乱—緊張病と意識障害の有無
内科における混乱—緊張病とせん妄
緊張病の混乱を整理する
緊張病概念の考え方—内科医と精神科医が協力体制をとるために
COLUMN
1.金のシマウマ
2.精神科医は体をみるべきか
3.認知バイアスと精神科臨床
4.精神科臨床における身体合併症の分類
第4章器質性精神病とはいったいなんなのだろうか
総論 器質性精神病とはいったいなんなのだろうか?
器質性精神病とよぶために必要なこと—歴史的な視点から
類型診断と原因診断—精神科の診断システムと内科の診断システム
器質性精神病—基礎となる身体疾患が不可逆性の場合
器質性精神病—基礎となる身体疾患が可逆性の場合
“器質疾患の除外をお願いします”というコミュニケーション
内科医とみる器質性精神病精神科医とみる精神疾患ミミック
器質性精神病とはなんだろうか
あとがき
索引