書籍を検索します。雑誌文献を検索する際には「雑誌文献検索」を選択してください。

検索

カテゴリから選ぶ

エビデンスからせまる 肝のMRI

撮像から診断まで

エビデンスからせまる 肝のMRI
本文を見る
  • 有料閲覧

筆頭著者 本杉 宇太郎 (編集)

MEDSI

電子版ISBN 978-4-8157-0293-9

電子版発売日 2023年11月27日

ページ数 412

判型 B5変

印刷版ISBN 978-4-8157-3084-0

印刷版発行年月 2023年10月

DOI https://doi.org/10.19007/9784815730840

書籍・雑誌概要

肝MRIに特化した深掘り解説に納得!

肝のMRI検査・読影・診断に関し、最新の文献的考察とガイドライン(「画像診断ガイドライン」+肝疾患の各診療ガイドライン)を参照しつつ包括的に総整理し解説。撮像の基礎を簡潔に提示する「撮像方法」、実際の読影で直面する画像所見に対する理解を深める「所見の解釈」、鑑別疾患を絞る際のポイントと、陥りがちな診断のピットフォールについて豊富な症例写真を用いて解説する「各種疾患の画像」の3部構成。放射線科医はもちろん消化器内科医・外科医も必読。

目次

PartⅠ 撮像方法
1 静磁場強度
2 コイル選択
3 必須シーケンス
3.1 T1 強調像
a.撮像パラメータ/b.in-phase とopposed-phase 
3.2 T2 強調像
a.撮像パラメータ/b.体動への対処方法/c.脂肪抑制が必須の理由/
d.single shot 法によるT2 強調像
3.3 拡散強調像(DWI)
a.脂肪抑制/b.画像の歪み/c.肝左葉の信号低下
4 追加シーケンス
4.1 PDFF(proton density fat fraction)
a.撮像のポイント/b.PDFF 値の測定
4.2 MR エラストグラフィ
a.MRE の原理/b.MRE のポイント ― 加振/c.MRE のポイント ― 撮像/
d.肝弾性率の測定/e.値の解釈
4.3 MRCP とSSFP
a.MRCP/b.SSFP
5 造影MRI
5.1 造影剤の選択
5.2 ダイナミックMRI:時相の定義
a.動脈相 arterial phase/b.門脈相 portal venous phase/c.移行相
transitional phase/d.肝細胞相 hepatobiliary phase/e.遅延相 delayed
phase
5.3 ダイナミックMRI:撮像パラメータと考慮すべき事項
a.造影剤別プロトコル設定
5.4 transient severe motion

PartⅡ 所見の解釈
6 びまん性肝疾患
6.1 T1 強調像で高信号を呈する(脂肪肝以外)
a.鑑別診断
6.2 T1 強調像opposed-phase で低信号を呈する,プロトン密度脂肪率が高い
a.鑑別診断 
6.3 T2 強調像で低信号を呈する
a.鑑別診断
6.4 T2 強調像/拡散強調像で高信号を呈する
a.鑑別診断
6.5 MR エラストグラフィで高硬度を呈する
a.鑑別診断
6.6 肝変形を呈する
a.鑑別診断
6.7 肝腫大を呈する
a.鑑別診断
6.8 動脈相でまだら濃染を呈する
a.鑑別診断
6.9 periportal abnormal intensityを呈する
a.鑑別診断
6.10 肝被膜の造影効果を呈する
a.鑑別診断

7 腫瘤性病変
7.1 T1 強調像で高信号を呈する
a.T1 強調像高信号の因子/b.鑑別診断
7.2 T1 強調像 opposed-phase で低信号を呈する
a.T1 強調像 opposed-phase 低信号の因子/b.鑑別診断
7.3 T2 強調像で低信号を呈する
a.T2 強調像低信号の因子/b.鑑別診断
7.4 T2 強調像で中等度信号を呈する
a.T2 強調像中等度信号の因子/b.鑑別診断
7.5 T2 強調像で著明高信号を呈する
a.T2 強調像著明高信号の因子/b.鑑別診断
7.6 拡散強調像で高信号を呈する
a.拡散強調像高信号の因子/b.鑑別診断
7.7 拡散強調像で低~中等度信号を呈する
a.拡散強調像低~中等度信号の因子/b.鑑別診断
7.8 MRCP で高信号を呈する
a.MRCP/b.MRCP 高信号の因子/c.鑑別診断
7.9 rim 状でない動脈相濃染
a.rim 状でない動脈相濃染の因子/b.鑑別診断
7.10 rim 状動脈相濃染を呈する
a.rim 状動脈相濃染の因子/b.鑑別診断
7.11 EOB 造影肝細胞相で高信号を呈する
a.EOB 造影肝細胞相高信号の因子/b.鑑別診断
7.12 肝被膜の陥凹を呈する
a.肝被膜の陥凹の因子/b.鑑別診断
7.13 肝外方性発育腫瘤
a.肝外方性発育腫瘤の因子と鑑別診断
7.14 中心瘢痕を呈する
a.中心瘢痕の因子/b.鑑別診断
7.15 多発性腫瘤を呈する
a.鑑別診断
7.16 自然退縮する
a.鑑別診断

PartⅢ 各種疾患の画像
8 びまん性肝疾患
8.1 急性肝炎
a.診断のポイント/b.診断のピットフォール
8.2 慢性肝炎・肝硬変
a.診断のポイント/b.診断のピットフォール
8.3 自己免疫性肝炎,原発性胆汁性胆管炎,原発性硬化性胆管炎,IgG4 関連硬化性胆管炎
a.疾患概念/b.画像所見/c.診断のピットフォール
8.4 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)
a.診断のポイント/b.診断のピットフォール
8.5 うっ血性肝障害
a.診断のポイント/b.診断のピットフォール
8.6 サルコイドーシス
a.診断のポイント
8.7 アミロイドーシス
a.診断のポイント/b.診断のピットフォール
9 良性病変
9.1 肝内結石症
a.診断のポイント/b.診断のピットフォール
9.2 肝梗塞
a.診断のポイント/b.診断のピットフォール
9.3 肝膿瘍
a.診断のポイント/b.診断のピットフォール
9.4 肝囊胞・胆管周囲囊胞
a.診断のポイント/b.診断のピットフォール
9.5 血管腫
a.診断のポイント/b.診断のピットフォール
9.6 限局性結節性過形成
a.診断のポイント/b.診断のピットフォール
9.7 その他の過形成結節
a.診断のポイント/b.診断のピットフォール
9.8 血管筋脂肪腫
a.診断のポイント/b.診断のピットフォール
9.9 肝細胞腺腫
a.診断のポイント/b.診断のピットフォール
10 悪性病変・前癌病変
10.1 dysplastic nodule,早期肝細胞癌
a.診断のポイント/b.診断のピットフォール
10.2 肝細胞癌
a.診断のポイント/b.診断のピットフォール
10.3 低分化型肝細胞癌
a.診断のポイント/b.診断のピットフォール
10.4 転移性肝癌(多血性)
a.診断のポイント/b.診断のピットフォール
10.5 転移性肝癌(乏血性)
a.診断のポイント/b.診断のピットフォール
10.6 肝内胆管癌(腫瘤形成型)
a.診断のポイント/b.診断のピットフォール
10.7 肝内胆管癌(胆管内発育型)
a.診断のポイント/b.診断のピットフォール
10.8 細胆管癌
a.診断のポイント/b.診断のピットフォール
10.9 肝内胆管癌(胆管浸潤型)
a.診断のポイント/b.診断のピットフォール 
10.10 混合型肝癌,未分化肝癌
a.診断のポイント/b.診断のピットフォール
10.11 悪性リンパ腫
a.診断のポイント/b.診断のピットフォール
10.12 tumor in vein(TIV),胆管腫瘍栓
a.診断のポイント/b.診断のピットフォール
付録MRI 読影レポート記載例
1 限局性結節性過形成(FNH)
2 肝内胆管癌(ICC)
3 肝転移
4 肝細胞癌(HCC)

コラム
Part1撮像方法
1静磁場強度
励起パルス(RF パルス)の波長
3 必須シーケンス
なぜopposed-phase 像を用いた脂肪検出にはT1 強調像が用いられるのか?
なぜエコープラナーイメージング(EPI)では画像が歪むのか?
4 追加シーケンス
MR エラストグラフィ:QIBA の推奨するROI の置き方
5 造影MRI
Gd-EOB-DTPA が推奨される場合と細胞外液性Gd 造影剤が推奨される場合(『画像診断
ガイドライン 2021 年版』より)
造影後に信号低下?:paradoxical suppression
肝特異性Gd 造影剤:プリモビスト® とMultiHance®
PartⅡ所見の解釈
6 びまん性肝疾患
肝臓のT1 mapping
膵癌術後の脂肪肝
鉄沈着の画像パターン
高速T2 mapping
MR エラストグラフィ撮像での2D gradient echo 法と3D spin-echo echo planar 法の
違い
免疫チェックポイント阻害薬による肝障害・肝変形
肝volumetry の変遷
AP shunt
門脈域周囲の肝細胞相高信号
肝被膜と漿膜
7 腫瘤性病変
steatohepatitic HCC
T2 強調像:2D FSE 法とPROPELLER 法
囊胞性の肝転移
IVIM model と腫瘍内血流
拡散強調像におけるT2 shine through
動脈相,門脈相におけるsubtraction 画像の有用性
肝内胆管癌診断の注意点
EOB 造影肝細胞相の“target sign”
Gd-EOB-DTPA を取り込む肝細胞癌
confluent hepatic fibrosis
副肝葉
限局性結節性過形成(FNH)の中心瘢痕の成因
肝+脾臓の多発結節
自然退縮の最も古い報告はアブスコパル効果?
8 びまん性肝疾患
劇症肝炎
intravoxel incoherent motion(IVIM)
自己免疫反応が関与する肝炎・胆管炎の診断基準
NAFLD の概念・定義
Fontan 手術とうっ血性肝障害
肝サルコイドーシス診断における画像の役割
AL アミロイドーシス診断における画像の役割
9 良性病変
肝内結石症はなぜ左肝管に多いのか?
peribiliary vascular plexus
真菌性肝膿瘍
特殊な肝囊胞
LI-RADS における血管腫の位置づけ
限局性結節性過形成の診断に最も有用なモダリティは?
用語解説:1)SAA-HN とは?
用語解説:2)IDEAL IQ とは?
早期静脈還流の描出に有用なモダリティは?
糖原病
10 悪性病変・前癌病変
HBP hypointense nodule without APHE
肝細胞癌のgrade 分類について
EOB 造影MRI は,細胞外液性造影剤を用いた場合より被膜濃染の指摘が難しい
転移性肝癌検索目的のMRI は造影すべきか? 造影する場合にはEOB を使用すべきか?
胆管内乳頭状腫瘍(IPNB)
混合型肝癌の英語表記について
B 型およびC 型肝炎は肝悪性リンパ腫の危険因子でもある
A-VENA criteria