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ABC of 臨床推論
診断エラーを回避する
筆頭著者 宮田 靖志 (監訳)
原著者 Nicola Cooper/John Frain
羊土社
電子版ISBN
電子版発売日 2018年10月29日
ページ数 120
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-7581-1848-4
印刷版発行年月 2018年9月
書籍・雑誌概要
海外で研究が進む診断エラーの知見を盛り込み,臨床推論の基礎をコンパクトに解説.認知バイアスへの対処,ヒューマンファクター,診断検査や臨床ツールの効果的な利用法など,広く臨床実践に活きる知識が身につく.
目次
原書の序【Nicola Cooper, John Frain/宮田靖志】
監訳のことば【宮田靖志】
1.臨床推論:その全体像【Nicola Cooper, John Frain/和足孝之】
1)はじめに
2)臨床推論とは
3)なぜ臨床推論が重要なのか
4)病歴と診察
5)確率と診断的検査
6)臨床家もまた人である
7)臨床推論は患者にとって重要である
8)まとめ
2.エビデンスに基づいた病歴と身体診察【Steven McGee, John Frain/矢吹 拓】
1)はじめに
2)エビデンスに基づいた病歴
3)自然経過と患者背景
4)エビデンスに基づいた身体診察
5)尤度比を使う
6)エビデンスに基づいた病歴と身体診察の限界
7)事例:安定型冠動脈疾患を診断する
8)臨床所見を組み合わせる
9)結論
3.診断検査の利用と解釈【Nicola Cooper/齋藤雄之】
1)はじめに
2)正常値
3)検査結果に影響する疾患以外の要因
4)検査特性
5)感度と特異度
6)集団における病気の有病率
7)閾値
8)まとめ
4.臨床推論のモデル【Martin Hughes, Graham Nimmo/野田和敬】
1)はじめに
2)演繹的推論(deductive reasoning)
3)仮説演繹法(hypothetico-deductive reasoning)
4)帰納的推論(inductive reasoning)
5)仮説的推論(abductive reasoning)
6)規則に基づく推論/分類による推論/決定論的推論(rule-based/categorical/deterministic reasoning)
7)確率的推論(probabilistic reasoning)
8)因果推論(causal reasoning)
9)診断〜仮説の生成と修正
10)Type 1およびType 2思考〜デュアルプロセスセオリー
11)診断プロセスのエラー
12)熟練者と初学者の推論
13)まとめ
5.認知バイアス【Nicola Cooper/高田俊彦】
1)はじめに
2)症例で考える認知バイアス
3)よくみられる認知バイアス
4)バイアスはType1思考だけの問題なのか?
5)認知バイアスとエキスパートの直観
6)まとめ
6.ヒューマンファクター【Nicola Cooper/綿貫 聡】
1)はじめに
2)医療におけるエラー
3)人間のパフォーマンスの限界
4)チーム内でのコミュニケーション
5)医療に内在するヒューマンファクター
6)まとめ
7.メタ認知と認知バイアス除去【Pat Croskerry/山本 祐】
1)はじめに
2)「野蛮なる自動化」
3)認知バイアス除去
4)バイアス除去の全般的課題
5)まとめ
8.ガイドライン,スコア,意思決定支援ツールを利用する【Maggie Bartlet, Simon Gay/中川紘明】
1)はじめに
2)臨床ガイドライン
3)スコアと意思決定支援ツール
4)ガイドライン,スコア,意思決定支援ツール使用のピットフォール
5)診療に臨床ガイドラインを適用する;患者が意思決定を共有することを援助する
6)まとめ
9.臨床推論の教育【Nicola Cooper, Ana L. Da Silva, Sian Powell/小比賀美香子】
1)はじめに
2)らせん型カリキュラム(spiral curriculum)
3)臨床推論に関する教育理論
4)教育テクニック
5)臨床推論における省察
6)まとめ
推薦書籍・論文・ウェブサイト
索引