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リハ医学のすすめ 日常診療に役立つエッセンスとピットフォール
三輪書店
電子版ISBN
電子版発売日 2019年3月18日
ページ数 240
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-89590-457-5
印刷版発行年月 2013年11月
書籍・雑誌概要
すべての医療関係者に「リハビリテーションマインド(医療)」は必要である。命を助ける、病気を治すことが医療の使命であることは当然で、今も昔も変わりのないことである。しかし社会の高齢化により疾病構造も変わり、治すことが不可能な病態も増えた。そのため、治療だけではなく生活全体をケアするという視点、臓器だけでなく人間全体をみること、が必須となってきた。臓器別治療から地域生活につなげていく「リハビリテーション医療」が、現在では求められている
本書は、リハビリテーション医療の本質・目的を簡潔に分かりやすく解説し、多岐にわたる様々な障害別治療について、最新の知識・知見をまとめた。また、日常診療でよく遭遇する疾患を40厳選し、そこで見落とされがちな問題点について経験豊富な専門家が、そのポイントと解決策を平易に述べる。この一冊でリハビリテーション医療の真髄がすべて網羅できるであろう。
目次
第1章
リハビリテーションの理念と実際
1.リハビリテーションマインドを日常診療に
2.リハビリテーションをめぐる誤解
3.リハビリテーション医療の流れ
4.リハビリテーションとチーム医療
5.リハビリテーション診断学
6.リハビリテーション栄養
7.リハビリテーション関連診断書
第2章
障害とリハビリテーション医療の現状
1.新しい障害分類
2.脳・神経・脳血管障害とリハビリテーション
3.高次脳機能障害とリハビリテーション
4.ニューロリハビリテーション
5.痙縮とリハビリテーション
6.運動器障害とリハビリテーション
7.内部障害とリハビリテーション
8.廃用症候群とリハビリテーション
9.嚥下障害とリハビリテーション
10.がんとリハビリテーション
11.介護予防とリハビリテーション
第3章
障害別リハビリテーション
A.脳・神経・脳血管障害
1.中枢性麻痺評価に徒手筋力検査は問題あり!?
2.単麻痺患者の診断は慎重に
3.顔面神経麻痺の誤った治療に注意
4.高次脳機能障害の患者には退院後の支援を
5.意欲低下患者に必要な鑑別とは
6.視床症候群の失調には2種類が混在する
7.麻痺側上肢の疼痛治療は包括的に
8.長下肢装具の治療的意義
9.短下肢装具は多種多様
10.発症6カ月以降の麻痺の改善困難は本当か?
11.パーキンソン病患者に最適な歩行
12.他人の手徴候にリハビリテーションは効果あり!?
13.クモ膜下出血でもリハゴール予測は可能!?
B.運動器障害
1.転倒骨折患者の隠れ脳卒中
2.内科入院患者の隠れ大【腿】骨頸部骨折
3.肩関節挙上困難で忘れてはいけない疾患
4.80%以上を占める腰痛とは?
5.変形性膝関節症に対する治療のコツ
6.人工股関節置換術後のリスク管理
7.交通外傷で見落とされやすい膝靱帯損傷
8.たかが杖,されど杖―関節リウマチ患者に適した杖は?
9.水中運動のリスクとベネフィット
10.急激なADL悪化には短期入院による集中的リハビリテーションが有効
11.対麻痺患者に対する歩行訓練の可能性
12.転倒骨折の予防に必要なもの 159
13.運動器障害患者への積極的な認知症治療
C.内部障害・嚥下障害・その他
1.がんに対するリハビリテーションの意義
2.認知症にリハビリテーションは有効!?
3.せん妄対策としてのリハビリテーション
4.慢性閉塞性肺疾患へのリハビリテーション効果
5.糖尿病の運動指導では筋トレも重要
6.高度肥満患者に対する運動療法のコツ
7.腹部ドレーン留置患者に運動療法を立案する際の留意点
8.哺乳リハビリテーションとは
9.嚥下外来でみる嚥下障害のない患者!?
10.徒手筋力検査のあいまいさ
11.脳卒中患者の胃瘻作成は,嚥下リハビリテーション後に
12.廃用性の嚥下障害に潜む運動ニューロン疾患には注意
13.人工呼吸器使用患者のコミュニケーション手段
14.心臓ペースメーカー植込み術後早期の上肢運動は注意
15.胸骨を縦切開する開胸心臓手術で留意すべきこと
付 録
1.金沢医科大学病院におけるリハビリテーション
2.金沢大学附属病院におけるリハビリテーション
3.恵寿総合病院におけるリハビリテーション
4.加賀能登2大学1施設連携一体型リハ科専門医師後期研修プログラム
索引