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関節可動域制限 第2版
病態の理解と治療の考え方
筆頭著者 沖田 実 (編)
三輪書店
電子版ISBN
電子版発売日 2022年4月11日
ページ数 240
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-89590-435-3
印刷版発行年月 2013年5月
書籍・雑誌概要
拘縮の解明に向き合うすべての医療従事者のために、待望の改訂版!!
今なおリハビリテーション科学領域の重大な研究テーマである関節可動域制限。
第2版では、病態を筋収縮由来と拘縮由来とに明確に区分したうえで、治療に難渋する拘縮のみを、皮膚、骨格筋、靱帯、関節包といった関節周囲軟部組織の器質的変化について網羅的に深く掘り下げて解説。新たな試みとして、筋性拘縮については分子レベルで発生メカニズムの解明にもチャレンジした。さらに、新たに概念の見直しが行われている痛みについても取り上げており、拘縮発生の主要因でもある不動(immobilization)そのものが痛みにどのような影響を及ぼすのか、このような痛みが関節可動域制限にどう影響し、その治療を進めるうえでどのような点に留意すべきかについて解説した。
初版の内容を精査・整理し直すとともに、5年間で蓄積した新たなデータに基づいた知見を紹介し、関節可動域制限の各種病態に対する治療効果の検証と治療戦略を語る。
目次
第1章 関節可動域制限の基礎
第1節 関節可動域制限とは / 沖田 実
1.関節可動域制限の発生状況の実態
2.関節可動域制限の発生要因
3.関節可動域制限の定義と分類
第2節 関節の構造と機能 / 坂本淳哉
1.皮膚の構造と機能
2.骨格筋の構造と機能
3.靱帯の構造と機能
4.関節包と滑液の構造と機能
5.関節軟骨の構造と機能
第3節 関節可動域制限の病態 / 沖田 実
1.筋収縮に由来する関節可動域制限
2.拘縮に由来する関節可動域制限
第2章 拘縮の病態と発生メカニズム
第1節 拘縮の実験動物モデル / 本田祐一郎
1.拘縮の病態を探るうえでの動物実験の意義
2.外固定法を用いた実験動物モデル
3.内固定法を用いた実験動物モデル
4.臨床でのシミュレーション
第2節 皮膚の変化に由来した拘縮 / 中野治郎
1.皮膚の構造とその伸張性
2.皮膚疾患と拘縮
3.不動による皮膚の変化
第3節 骨格筋の変化に由来した拘縮 / 片岡英樹・沖田 実・本田祐一郎
1.骨格筋の構造とその伸張性
2.不動による骨格筋の筋長ならびに伸張性の変化
3.不動による筋線維の変化
4.不動による筋膜の変化
第4節 靱帯の変化に由来した拘縮 / 片岡英樹
1.靱帯の構造とその伸張性
2.不動による靱帯の変化
第5節 関節包の変化に由来した拘縮 / 中野治郎
1.関節包の構造とその伸張性
2.不動による関節包の変化
3.外科術後や関節内外傷後の拘縮
第6節 その他の関節構成体の変化が関節可動域制限に及ぼす影響 / 坂本淳哉
1.不動によるその他の関節構成体の変化
第3章 関節可動域制限に対する治療の考え方
第1節 関節可動域制限に対する治療効果の検証 / 中野治郎・近藤康隆・沖田 実
1.筋収縮に対する治療効果
2.拘縮に対する運動療法(ストレッチング)の治療効果
3.拘縮に対する物理療法の治療効果
第2節 関節可動域制限に対する治療戦略 / 沖田 実
1.関節可動域制限の発生・進行に関する悪循環
2.関節可動域制限の治療の考え方
索引