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筋弛緩薬を知りつくす
筆頭著者 鈴木 孝浩 (著)
克誠堂出版
電子版ISBN 978-4-7719-6074-9
電子版発売日 2024年7月16日
ページ数 234
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-7719-0538-2
印刷版発行年月 2020年9月
書籍・雑誌概要
大好評書“Clear Q & A 75”の改訂第2版!難解な神経筋生理や拮抗薬の作用特徴、そして日常臨床に有用な筋弛緩モニタリングのコツとポイントなどを満載した怒濤の88問。
目次
Ⅰ 薬理編
Q1 神経筋の化学的伝達とは、どういうこと?3
Q2 興奮収縮連関とは?5
Q3 安全域とは?7
Q4 筋弛緩薬は、受容体にどのように結合するの?10
Q5 筋弛緩薬は、終板の受容体以外にも作用するの?12
Q6 脱感作性ブロックやオープンチャネルブロックとは、どんなブロック?15
Q7 Respiratory sparing effectとは、どんな効果?18
Q8 末梢性筋弛緩薬は、中枢神経系への作用はあるの?21
Q9 筋弛緩薬は、飲んでも効くの?24
Q10 ロクロニウムの血管外漏出が起きたときには、どうしたらいいの?25
Q11 低力価の筋弛緩薬のほうが、速く効き出すのはなぜ?27
Q12 ロクロニウムの作用発現は、循環状態に影響されるの?30
Q13 プライミングテクニックと、プレキュラリゼーションとは?32
Q14 タイミングプリンシプルとは?35
Q15 麻酔導入時、マスク換気ができない場合に筋弛緩薬を投与するの?37
Q16 気管挿管スコアとは?39
Q17 お腹が硬いと言われないためには?41
Q18 腹腔鏡手術では、深い遮断が必要なの?44
Q19 筋弛緩薬が効きにくい人、いるよね?47
Q20 筋弛緩薬の効果に性差はあるの? 人種差はどう?50
Q21 高齢者では、筋弛緩薬が効きやすくなるの?52
Ⅰ 薬理編
Q22 小児での筋弛緩薬の作用が、分かりにくいのは?54
Q23 肥満患者での投与量は実測体重、それとも理想体重換算?57
Q24 妊婦での筋弛緩薬の作用変化は?60
Q25 脳波モニターには影響するの?62
Q26 筋弛緩薬が、MACを下げるって本当?64
Q27 ロクロニウムとスガマデクスは、胎盤を通過するの?67
Q28 電気痙攣療法には、スキサメトニウムとロクロニウムのどちらがいいの?68
Q29 ロクロニウムに肝機能障害が影響するのは分かるけれど……どの程度?70
Q30 蓄積性――ベクロニウムにあって、ロクロニウムにはないの?72
Q31 肝切除時のロクロニウム――いつもどおり投与していいの?75
Q32 異なる筋弛緩薬を併用してはいけないの?77
Q33 ICUの重症患者に、筋弛緩薬を投与してはいけないの?79
Q34 麻酔薬はどの程度、筋弛緩薬の作用に影響するの?81
Q35 硬膜外麻酔による運動神経遮断で、筋弛緩薬はいらないの?83
Q36 カルシウムは分かるけれど、カリウムが影響するの?87
Q37 頭部挙上ができれば大丈夫?89
Q38 ロクロニウム投与後、何分経ったらリバースはいらないの?91
Q39 抗コリンエステラーゼは、なぜ使われなくなったの?93
Q40 スガマデクスの用量設定の根拠は?96
Q41 スガマデクス投与後に、ロクロニウムの血中濃度は上がるの?99
Q42 スガマデクスは代謝されるの?101
Ⅰ 薬理編
Q43 スガマデクスの効果に影響する因子はあるの?103
Q44 スガマデクスには、アナフィラキシー以外の副作用はあるの?106
Q45 ロクロニウムのアナフィラキシーの際、スガマデクスは投与すべき?108
Q46 麻酔導入時のアナフィラキシーで手術中止――さて、その後はどうする?111
Q47 残存筋弛緩は、患者安全をどのように損なうの?114
Q48 呼吸筋の筋弛緩からの回復=安全な呼吸回復じゃないの?117
Q49 スガマデクスは、残存筋弛緩を回避できるの?119
Q50 ネオスチグミンとスガマデクスの併用で、再クラーレ化を防げるの?123
Q51 重症筋無力症患者には、スガマデクスは通常量でいいの?126
Q52 スガマデクスは、術後せん妄を軽減できるの?129
Q53 スガマデクス投与後の再挿管は、どうするの?131
Q54 再クラーレ化は、なぜ起こるの?134
Q55 呼吸性アシドーシスで、再クラーレ化が生じるのはなぜ?136
Q56 d-ツボクラリンは、どんな筋弛緩薬だったの?138
Q57 スキサメトニウムは、どのように高カリウム血症を誘発するの?141
Q58 ベンジルイソキノリン系は、本邦で使えるようになるの?143
Q59 新しい筋弛緩薬や拮抗薬の開発は、進んでいるの?146
Q60 ボトックスⓇも、アセチルコリン受容体に作用するの?148
Ⅱ モニター編
Q61 利き腕と逆の腕、モニターはどちらに着けるの?153
Q62 電極の貼り方は?155
Q63 なぜ、2Hz-TOF刺激が用いられるの?157
Q64 適切な神経刺激の大きさは?159
Q65 TOFウォッチⓇのキャリブレーションとは?161
Q66 刺激の矩形波とか、パルス幅って、なに?163
Q67 刺激ができない場合の対処は?165
Q68 刺激されているのに、TOF比が表示されないのは?167
Q69 反応値がばらつく場合の対処法は?168
Q70 Direct stimulationとは、どのような状態なの?171
Q71 Staircase phenomenonとは、どのような現象なの?173
Q72 TOF比のノーマリゼーションとは、どういう意味?175
Q73 TOFウォッチⓇに皮膚温計が付いている理由は?177
Q74 筋弛緩薬の薬力学的評価のための測定項目は?179
Q75 TOFカウント消失=挿管のタイミングじゃないの?181
Q76 作用発現時間は、神経刺激法によって変化するの?183
Q77 ポストテタニックカウントのメカニズムは?186
Q78 主観的評価と客観的評価の違いは?189
Q79 TOF比の評価にコントロールがいらないとは、どういう意味?191
Q80 TOF比>0.7が、至適回復のgold standardだったはず?193
Q81 ダブルバースト刺激とは?195
Ⅱ モニター編
Q82 単収縮刺激の使い道は?197
Q83 筋収縮反応が100%に回復しなかった場合のデータは、どう扱うの?199
Q84 神経刺激を長時間継続しても大丈夫?202
Q85 腕が使えないときは、どうするの?204
Q86 重症筋無力症患者の筋弛緩モニタリングは、母指でいいの?208
Q87 片麻痺患者では、どちら側でモニタリングすればいいの?211
Q88 TOFウォッチⓇ以外のモニターは?213
索 引215