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≪新戦略に基づく麻酔・周術期医学≫
麻酔科医のための周術期の薬物使用法
筆頭著者 森田 潔 (監修)
国立大学法人岡山大学長
その他の著者等 川真田/樹人
中山書店
電子版ISBN
電子版発売日 2021年11月1日
ページ数 544
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-521-73712-6
印刷版発行年月 2015年4月
書籍・雑誌概要
麻酔科医は、安全かつ有効な全身管理を行うために、周術期に使用する多くの薬物の詳細な知識を必要とする。本書では、まず麻酔薬,全身管理薬などの各薬物を概説し、次いで個々の薬物の使い分け、作用機序や具体的な使用方法について、豊富な図表を用いて分かりやすく簡潔に解説した。周術期に使用する薬物の基礎的な事項から実践的な使用法まで、知識を整理して一歩進んだ薬物使用法を学べる1冊。
目次
1章 前使用薬物
1-1 術前使用薬の周術期使用の原則 (稲田英一)
1 基本原則
2 突然の中止によりリスクが増す薬物
3 術前使用薬の継続が危険である薬物
4 状況や病態により中止や継続の判断が異なるもの
5 一般的に投与を継続する薬物
6 術前使用薬物に応じた対応
1-2 降圧薬 (原 哲也)
1 Ca 拮抗薬
2 ARB/ACE 阻害薬
3 利尿薬
4 β遮断薬
5 α遮断薬
6 抗アルドステロン薬
1-3 糖尿病治療薬 (江木盛時)
1 術前の経口糖尿病薬
2 インスリン皮下注射薬
3 糖尿病患者における術前血糖管理
1-4 気管支拡張薬 (落合亮一)
1 種類
2 作用機序
3 薬物動態
1-5 ステロイド (津崎晃一)
1 糖質コルチコイド
2 副腎皮質不全
3 ステロイドカバーの実際
1-6 抗てんかん薬 (熊澤昌彦,飯田宏樹)
1 抗てんかん薬の作用機序
2 抗てんかん薬の併用薬物への影響
3 麻酔関連薬物のてんかんへの影響
4 周術期の投薬管理
5 てんかん患者の全身麻酔管理
1-7 向精神薬 (平木照之,牛島一男)
1 抗うつ薬
2 抗精神病薬
3 抗パーキンソン病薬
1-8 抗凝固薬,抗血小板薬 (斉藤仁志,森本裕二)
1 静脈血栓塞栓症の予防について
2 周術期における抗血栓薬の休薬期間について
2章 麻酔薬,麻酔関連薬
2-1 オピオイド
周術期におけるオピオイドの使い方 (福田和彦)
1 レミフェンタニル (増井健一)
2 フェンタニル (増井健一)
3 モルヒネ (河野 崇,横山正尚)
4 ブプレノルフィン (濱口眞輔)
5 ペチジン (巻野将平,溝渕知司)
6 ペンタゾシン (土井克史)
7 ナロキソン (大久保潤一,垣花 学)
8 ドキサプラム (大久保潤一,垣花 学 )
2-2 静脈麻酔薬
静脈麻酔薬,鎮静薬の使い方 (渡部恭大,小板橋俊哉)
1 プロポフォール (小板橋俊哉)
2 チオペンタール/チアミラール (三井裕介,肥川義雄)
3 ミダゾラム/他のベンゾジアゼピン (吉川裕介,山蔭道明)
4 フルマゼニル (水野 樹)
5 ケタミン (廣田和美)
6 デクスメデトミジン (原田浩輝,垣花泰之)
7 ドロペリドール (平木照之,牛島 一男)
8 エトミデート (廣田和美)
2-3 筋弛緩薬と関連薬
筋弛緩薬と拮抗薬の使い方 (北島 治,鈴木孝浩)
1 ロクロニウム (岩崎 肇,岩崎 寛)
2 ベクロニウム (磨田 裕)
3 スキサメトニウム (加藤正人)
4 ネオスチグミン (前島亨一郎,中塚秀輝)
5 ネオスチグミン/アトロピン合薬 (前島亨一郎,中塚秀輝)
6 エドロホニウム (佐藤哲文)
7 スガマデクス (高木俊一)
8 ダントロレン (市原靖子,菊地博達)
2-4 吸入麻酔薬
吸入麻酔薬の使い方 (高橋哲也)
1 亜酸化窒素 (森本康裕)
2 セボフルラン (金澤正浩,鈴木利保)
3 イソフルラン (川口昌彦,新城武明)
4 デスフルラン (木山秀哉)
2-5 局所麻酔薬
周術期における局所麻酔薬の使い方 (紫藤明美,齊藤洋司)
1 リドカイン (小田 裕)
2 メピバカイン (冨田由紀子,平川奈緒美)
3 ロピバカイン (大西 毅,馬場 洋)
4 ブピバカイン (上山博史)
5 レボブピバカイン (布施谷仁志,川真田樹人)
6 脊髄くも膜下麻酔用局所麻酔薬 テトラカイン,ブピバカイン (藤原祥裕)
2-6 消炎鎮痛薬,その他の鎮痛薬
NSAIDs,その他の鎮痛薬使用の考え方 (杉山陽子,飯田宏樹)
1 COX-1阻害薬 (伊東久勝,山崎光章)
2 COX-2阻害薬 (伊東久勝,山崎光章)
3 アセトアミノフェン (川真田樹人)
4 α2δサブユニットブロッカー (吉村文貴,飯田宏樹)
3章 全身管理薬
3-1 循環作動薬
周術期における循環作動薬の使い方 (外 須美夫,宮崎良平)
1 エフェドリン (外 須美夫,宮崎良平)
2 フェニレフリン (野村 実)
3 ドパミン (上村裕一,松永 明)
4 ドブタミン (上村裕一,松永 明)
5 アドレナリン (野村 実)
6 ノルアドレナリン (野村 実)
7 イソプレナリン (谷口正彦,矢野武志,恒吉勇男)
8 ミルリノン (谷口正彦,恒吉勇男)
9 オルプリノン (大西佳彦)
3-2 降圧薬/冠拡張薬
周術期における降圧薬の使い方 (木田紘昌,土田英昭)
1 ニカルジピン (西和田 忠,川口昌彦)
2 ジルチアゼム (鈴木健二)
3 ニトログリセリン (小畑友里江,吉原達也,重見研司)
4 ニトロプルシド (小畑友里江,重見研司)
5 ニコランジル (石垣麻衣子,田中 誠)
6 アルプロスタジルアルファデクス (大瀧 恵,川前金幸)
3-3 抗不整脈薬
周術期における不整脈と抗不整脈薬の使い方 (中里桂子,古市結富子,坂本篤裕)
1 アトロピン (高橋伸二)
2 ランジオロール (中里桂子,古市結富子,坂本篤裕)
3 ベラパミル (時岡宏明)
4 プロプラノロール (小出康弘)
5 ジソピラミド (長崎 剛,西川俊昭)
6 リドカイン (宮部雅幸)
7 ジギタリス (長崎 剛,西川俊昭)
8 メキシレチン (吉田明子,山内正憲)
9 アミオダロン (田中克哉,堤 保夫)
10 ニフェカラント (中里桂子,坂本篤裕)
3-4 利尿薬
周術期における利尿薬の使い方 (新井正康,岡本浩嗣)
1 フロセミド (持留真理子,杉山由紀)
2 カンレノ酸カリウム (新井正康,吉野和久,岡本浩嗣)
3 グリセロール (荻原幸彦,内野博之)
4 マンニトール (荻原幸彦,内野博之)
5 カルペリチド (大西佳彦)
3-5 気管支拡張薬
周術期における気管支攣縮の考え方 (石川輝彦,磯野史朗)
1 アミノフィリン (大瀧 恵,川前金幸)
2 ツロブテロール (清水彩里,川真田樹人)
3 ステロイド (長谷洋和,澤村成史)
3-6 抗痙攣薬
周術期における痙攣と抗痙攣薬の考え方 (福田秀樹,河本昌志)
1 フェノバルビタール (鈴木康之)
2 フェニトイン (歌田浩二,松本美志也)
3マグネシウム (角倉弘行)
3-7 抗アレルギー薬/ステロイド
周術期におけるアレルギーと抗アレルギー薬の考え方 (齋藤 繁,高澤知規)
1 メトクロプラミド (箱�貴大,村川雅洋)
2 ドロペリドール (五十洲 剛,村川雅洋)
3 オンダンセトロン (中畑克俊,川股知之)
4 クロルフェニラミン (坂本成司,稲垣喜三)
5 ヒドロキシジン (稲垣喜三,坂本成司)
6 ヒドロコルチゾン (萬家俊博)
7 メチルプレドニゾロン (矢田部智昭,横山正尚)
8 デキサメタゾン (簗瀬 賢,白神豪太郎)
3-8 抗血小板薬
周術期における止血機能の考え方 (石田祐基,西脇公俊)
1 アスピリン (香取信之)
2 チクロピジン (中嶋康文,中山力)
3 クロピドグレル(プラスグレル) (中嶋康文,中山力恒)
4 シロスタゾール (川島信吾,佐藤重仁)
5 ジピリダモール (川島信吾,佐藤重仁)
3-9 抗凝固薬,血栓溶解薬
周術期における凝固機能の考え方 (香取信之,森� 浩)
1 ヘパリン (萬 知子)
2 低分子量ヘパリン(エノキサパリン) (北口勝康)
3 フォンダパリヌクス (黒岩政之)
4 ダナパロイド (藤田喜久)
5 アルガトロバン (奥田泰久)
6 ワルファリン (槇田浩史)
7 プロタミン (槇田浩史)
8 アルテプラーゼ (萬 知子)
9 モンテプラーゼ (井上聡己)
4章 輸液,輸血
4-1 補充輸液
周術期における輸液の考え方 (宮尾秀樹)
1 生理食塩液 (宮尾秀樹)
2 乳酸リンゲル液 (小竹良文)
3 酢酸リンゲル液 (横瀬真志,後藤隆久)
4 重炭酸リンゲル液 (横瀬真志,後藤隆久)
5 アルブミン (小森万希子)
6 HES製剤 (小竹良文)
7 維持輸液製剤 (西田 修)
4-2 輸血
周術期における輸血の考え方 (森松博史)
1 赤血球液 (玉井佳子)
2 新鮮凍結血漿 (玉井佳子)
3 濃厚血小板 (玉井佳子)
4 クリオプレシピテート (藤田公彦,多田羅恒雄)
5章 抗菌薬
5─1 抗菌薬
周術期における感染症学と抗菌薬・消毒薬 (志馬伸朗)
1 アンピシリン (甲田賢一郎,北村享之)
2 スルバクタム (甲田賢一郎,北村享之)
3 ピペラシリン (岡安理司,大嶽浩司)
4 タゾバクタム・ピペラシリン (岡安理司,大嶽浩司)
5 セファゾリン (松本 聡,松本美志也)
6 セフトリアキソン (山本拓巳,飯田宏樹)
7 セフェピム (原 哲也)
8 メロペネム (宮部雅幸)
9 アミカシン (斉藤仁志,森本裕二)
10 シプロフロキサシン (落合亮一)
11 バンコマイシン (坂口嘉郎)
6章 抗ウイルス薬,抗真菌薬
6-1 抗ウイルス薬,抗真菌薬
周術期における抗ウイルス薬,抗真菌薬の使い方と実際 (佐和貞治)
7章 周術期,ICUにおける栄養
7-1 周術期,ICUにおける栄養
周術期,ICUにおける周術期の輸液,栄養サポートの考え方 (吉村真一朗,祖父江和哉)
1 輸液製剤 (吉村真一朗,祖父江和哉)
2 糖液 (澤田麻衣子,�平夏子,橋本 悟)
3 アミノ酸製剤 (澤田麻衣子,�平夏子,橋本 悟)
4 脂質 (澤田麻衣子,�平夏子,橋本 悟)
5 経腸栄養製剤 (坂口嘉郎)