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実践リハビリテーション・シリーズ
脳卒中の機能評価―SIASとFIM[応用編]
筆頭著者 千野 直一 椿原 彰夫 園田 茂 道免 和久 山田 深 大高 洋平 (編)
金原出版
電子版ISBN 978-4-307-85059-9
電子版発売日 2021年3月1日
ページ数 164
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-307-75059-2
印刷版発行年月 2021年10月
書籍・雑誌概要
脳卒中機能評価におけるバイブル、SIASとFIM[基礎編]の発刊より8年。科学的な機能評価法の重要性が高まるなか、リハビリテーション医療者が正確な機能評価を行うことを目的として、[応用編]が刊行された。[応用編]においては、SIAS、FIMの応用、最新の研究業績を掲載するほか、FIM講習会意見交換会での意見を踏まえ、多くの医療者が疑問をもつ評価の具体的方法について、わかりやすく解説している。
目次
■1 章.脳卒中機能評価法(SIAS)の応用
◎1-1 SIAS の概要と特徴
1-1-1 SIAS の概要
1-1-2 SIAS の特徴
◎1-2 SIAS を使った研究
1-2-1 SIAS の信頼性・妥当性の検証
1-2-2 脳卒中機能障害の経時変化
1-2-3 機能障害と能力低下との関係
1-2-4 機能障害による能力の帰結予測
1-2-5 SIAS を用いたその他の研究
■2 章.機能的自立度評価法(FIM)の応用
◎2-1 FIM を使った研究
2-1-1 FIM の信頼性および妥当性
2-1-2 FIM 改善の阻害因子
2-1-3 FIM 項目別難易度
2-1-4 FIM を用いた改善指標
2-1-5 FIM 帰結予測
2-1-6 FIM の経時変化
2-1-7 転倒とADL との関係
2-1-8 FIM を用いた訓練量などの治療効果検証
■3 章.機能的自立度評価法(FIM)Q&A
◎3-1 総 論
Q 01:「割合を計算する場合」と「低い方の点数を採用する場合」の違い
Q 02:複数の評価項目で減点対象となる場合
Q 03:介助しているのに、5 点までしか下がらない場合
◎3-2 セルフケア
3-2-1 食事(eating)
Q 04:食事の形態による評価の違いは?
Q 05:義歯などの補助具を使用する場合の採点は?
Q 06:食事中の介助による減点は?
3-2-2 整容(grooming)
Q 07:5 つの要素の介助量が異なる場合は?
Q 08:口腔ケアの手段による違いは?
3-2-3 清拭(bathing)
Q 09:入浴時の補助具、介助についての採点は?
Q 10:平均を計算する場合、低い方の点数を採用する場合の違いは?
3-2-4 更衣(dressing)
Q 11:病衣の扱いはどう考える?
Q 12:平均を計算する場合、低い方の点数を採用する場合の違いは?
Q 13:着脱が難しい衣服や環境についての採点は?
Q 14:紙オムツ、リハビリパンツ、尿とりパッドの違いは?
Q 15:更衣動作中に関連内容を介助した場合は?
3-2-5 トイレ動作(toileting)
Q 16:3 つの要素の介助量が異なる場合は?
Q 17:紙オムツ、リハビリパンツ、尿とりパッドを使用している場合の採点は?
Q 18:トイレ動作中に関連内容を介助した場合は?
◎3-3 排泄コントロール
3-3-1 排尿管理(bladder management)
Q 19:排尿管理における介助量の評価とは?
Q 20:昼間と夜間で排尿方法が異なる場合は?
Q 21:カテーテル管理が必要な場合の採点は?
3-3-2 排便管理(bowel management)
Q 22:排便管理も排尿管理と同様に考えるのか?
Q 23:坐薬、浣腸、下剤の採点上の扱いは?
Q 24:ストーマを使用している場合の採点は?
◎3-4 移乗
3-4-1 移乗:ベッド・椅子・車椅子(transfer:bed, chair, wheelchair)
Q 25:ベッド移乗での減点対象は?
Q 26:介助量が変動する場合の採点は?
3-4-2 移乗:トイレ(transfer:toilet)
Q 27:トイレ移乗での減点対象は?
Q 28:紙オムツを使用している場合の採点は?
3-4-3 移乗:浴槽・シャワー(transfer:tub, shower)
Q 29:介護浴槽(機械浴)使用の場合の採点は?
Q 30:シャワーチェアを使用する場合の採点は?
◎3-5 移動
3-5-1 移動:歩行・車椅子(locomotion:walk, wheelchair)
Q 31:移動の距離による採点とは?
Q 32:車椅子と歩行のどちらを採点するか?
Q 33:日中と夜間、補装具などにより変動する場合の採点は?
Q 34:歩行には直接関係のない補助具の扱いは?
Q 35:車椅子移動での方向転換の介助は?
Q 36:移動における安全性の配慮とは?
3-5-2 移動:階段(locomotion:stairs)
Q 37:どんな種類の階段で採点するとよいのか?
Q 38:昇降する段数による採点とは?
◎3-6 コミュニケーション
3-6-1 理解(comprehension)
Q 39:「理解できている」とはどのような状況か?
Q 40:コミュニケーション手段(手話、筆談など)の扱いは?
Q 41:「手助けの内容」と「理解できた割合」とは?
3-6-2 表出(expression)
Q 42:病前の状態が採点に影響する場合とは?
Q 43:「表出できている」とはどのような状況か?
◎3-7 社会的認知
3-7-1 社会的交流(social interaction)
Q 44:社会的交流の評価における迷惑行為とは?
Q 45:採点での具体的計算方法は?
3-7-2 問題解決(problem solving)
Q 46:問題解決とは、実際に行動すること?
Q 47:減点の対象となるか迷う場合は?
Q 48:採点での具体的計算方法は?
3-7-3 記憶(memory)
Q 49:FIM の評価における「記憶」とは?
Q 50:失語症患者の「記憶」の評価は?
Q 51:採点での具体的計算方法は?
■4 章.機能的自立度評価法(FIM)採点例
◎患者1 81 歳、女性(脳出血)
◎患者2 55 歳、女性(くも膜下出血)
◎患者3 72 歳、男性(脊髄損傷)
◎患者4 63 歳、男性(くも膜下出血・脳梗塞)
◎患者5 90 歳、女性(腰椎圧迫骨折)
◎患者6 75 歳、女性(脳出血)
◎患者7 67 歳、男性(脳梗塞)
付録1 SIAS 定義まとめ(簡易版)
付録2 SIAS チャート
付録3 FIM の評価表
付録4 FIM の評価表(記入例)
索引