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目の前の患者からはじまる臨床研究
症例報告からステップアップする思考術
筆頭著者 康永 秀生 (著)
金原出版
電子版ISBN 978-4-307-80493-6
電子版発売日 2023年1月31日
ページ数 144
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-307-00493-0
印刷版発行年月 2023年1月
書籍・雑誌概要
臨床研究はいつも、日常臨床の現場で生まれたクリニカル・クエスチョン(CQ)から、つまり「目の前の患者」からはじまっている。
本書では、前半で症例報告の学会発表・論文発表の作法を解説し、後半で症例経験から紡ぎだしたCQをリサーチ・クエスチョンへ発展させる実践的な手法とともに、症例経験から臨床研究につなげた実例を解説する。
「今まで症例報告をしたことがない人」も、「症例報告はしたことがあるが臨床研究の経験はない人」も必読の一冊。
目次
第1章 症例報告の学会発表
1.症例報告とは
1 症例報告の意義
2 どのような症例が報告されるべきか?
2.症例報告を学会発表しよう
1 学会発表の意義
2 学会発表に向けた準備
第2章 症例報告論文の執筆
1.症例報告を論文発表しよう
1 学会発表で終わらせず論文発表する意義
2 どのような症例が論文化に適しているか?
3 症例報告を掲載するジャーナル
2.症例報告論文の書き方
1 症例報告論文執筆の基礎知識
2 Title(タイトル)とAbstract(抄録)
3 Introduction(緒言)
4 Case(症例)
5 Discussion(考察)
6 Conclusion(結論)
第3章 症例経験から臨床研究へ
1.臨床研究に踏み出すための基礎知識
1 症例報告と臨床研究の違い
2 臨床研究の目的と心構え
3 臨床疫学と臨床研究
4 臨床研究デザイン
5 臨床研究の内容による分類
6 症例データの収集
2.CQからRQへ―解説編
1 先行研究のレビュー
2 PE(I)COへの当てはめ
3 FINERのチェック
3.CQからRQへ―実践編
1 胸部大動脈疾患に対する人工血管置換術後の縦隔炎発生の予測
2 膵体尾部切除術後の膵液漏の治癒までの期間
3 アンジオテンシン変換酵素阻害薬による誤嚥性肺炎の再発予防
4 重症外傷に対するドクターヘリの効果
第4章 症例経験から臨床研究へ発展させた実例
1.ツツガムシ病の症例経験から後向きコホート研究へ
1 私の症例経験
2 臨床研究への発展
2.乾癬の症例報告から症例シリーズ研究へ
1 症例報告の積み重ね
2 臨床研究への発展
3.院外心肺停止の症例経験から前向きコホート研究へ
1 背景
2 症例経験
3 臨床研究への発展
コラム
・私の学会発表デビュー
・学会発表後の論文出版率
・私が最も衝撃を受けた症例報告
・ジャーナルの発行元
・ノーシーボ効果
・出版バイアス
・アンジェリーナ・ジョリー効果
・UpToDate
・「つつがない」とツツガムシ
・ハイジャックされたジャーナル
・オープンアクセスジャーナルの論文掲載料