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がん支持医療テキストブック

サポーティブケアとサバイバーシップ

がん支持医療テキストブック
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筆頭著者 日本がんサポーティブケア学会 (編)

金原出版

電子版ISBN 978-4-307-80443-1

電子版発売日 2022年10月14日

ページ数 304

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-307-20443-9

印刷版発行年月 2022年10月

DOI https://doi.org/10.18888/9784307804431

書籍・雑誌概要

「総論」には、がん診療に携わるすべての医療者が知っておくべき基礎的な知識・技術を、「各論」には各専門領域で精通しておくべき知識・技術を掲載。必要に応じて、職種specificな内容(看護師、薬剤師、放射線技師、理学・作業療法士、栄養士、臨床心理士などによる)を記載することで、各職種の考え方や役割が相互に理解できるテキストとした。質の高い支持医療を実践するために、がん診療に携わる医療者必読の一冊。

目次

I 総論
1 がんが生体に及ぼす影響
 A. がんの自然史(軌跡,trajectory)
  1)がんの自然史
  2)がんの生物学的な軌跡
  3)がんと共に生きる患者の軌跡
  4)がんの自然史を知る意義
 B. 食欲不振,倦怠感,悪液質
  1)がんと食欲不振
  2)がんと倦怠感
  3)がん悪液質
 C. がん疼痛
  1)痛みの発生と感覚
  2)痛みの病態による分類
  3)痛みのパターンによる分類
  4)がん疼痛の疫学
  5)内科的治療法
  6)専門的治療法
   ● 看護師の関わり
   ● 薬剤師の関わり
   ● 小児科医の関わり
2 がん患者が求めるもの
 A. 生命予後,QOL,平均余命/健康寿命
  1)全人的な視点
  2)平均余命と健康寿命
  3)医療のエンドポイント設定
  4)根拠に基づく医療の考え方
  5)物語と対話による医療の考え方
  6)共有意思決定
  7)QOL/PRO
3 支持医療総論
 A. 内科的治療
  1)「支持医療」とは
  2)「支持療法」の発端
  3)「支持医療」における介入側と被介入側の相互関連
  4)「支持医療」における代表的な支持療法薬の導入と変遷
  5)がん悪液質
 B. 放射線治療
  1)放射線治療計画
  2)放射線治療技術
  3)放射線治療の目的
  4)有害事象
  5)おわりに
   ● 看護師の関わり
   ● 放射線技師の関わり
   ● 医学物理士の関わり
 C. 外科的治療
  1)がん治療における手術療法
   ● 看護師の関わり
   ● 薬剤師の関わり
 D. 精神科的治療
  1) がんの経過中にみられる代表的な精神疾患とその治療
   ● 看護師の関わり
   ● 薬剤師の関わり
 E. 骨転移と骨の健康
  1)骨転移
  2)骨の健康
   ● 整形外科医の関わり
   ● 放射線治療医の関わり
   ● 薬剤師の関わり
   ● 作業療法士の関わり
 F. リハビリテーション
  1)リハビリテーション診療の必要性
  2) がんのリハビリテーション診療の定義と病期別の役割
  3) がんのリハビリテーション診療のエビデンス
  4) がんのリハビリテーション診療の実際
  5)リスク管理
  ● リハビリテーション科専門医の関わり
  ● 理学療法士の関わり
  ● 作業療法士の関わり
  ● 言語聴覚士の関わり
 G. 栄養療法
  1)総論
  2)栄養スクリーニングとアセスメント
  3)抗がん治療時の栄養療法
  4)高度進行がん・終末期症例に対する栄養療法
   ● 薬剤師の関わり
   ● 管理栄養士の関わり
 H. 東洋医学的治療(漢方,鍼灸)
  1)支持医療に漢方を用いるメリット
  2)エビデンスと診療ガイドライン
  3) 副作用をきたす代表的生薬:甘草,黄芩
  4)症候編
  5)処方編
  1)鍼灸治療とその適応症
  2)鍼灸治療の実際
  3)鍼灸の作用機序
  4)がんの鍼灸治療に関するガイドライン
  5)埼玉医科大学東洋医学科でのがん患者に対する鍼治療の実際
 I. 補完代替療法
  1)補完代替療法とは
  2)がん医療現場における利用実態
  3)補完代替療法の科学的根拠
  4)補完代替療法の注意点
4 がんと喫煙
  1)タバコ煙中の発がん性物質
  2)発がんの機序
  3)タバコとがんの疫学
  4)禁煙の効果
  5)喫煙と重複がん
  6) 新型タバコ(電子タバコ・加熱式タバコ)について
   ● 医師の関わり
   ● 看護師の関わり
   ● 薬剤師の関わり
5 支持医療の担い手とコミュニケーション
 A. チーム医療・地域包括ケア・Team STEPPs
  1) がん医療におけるコミュニケーションの重要性
  2)医師・患者間のコミュニケーション
  3) 支持医療におけるチーム医療の必要性
   ● 医師の関わり
   ● 看護師の関わり
   ● 薬剤師の関わり
   ● 患者・当事者の関わり
6 年齢と支持医療
 A. 小児・AYA
  1)小児がんの特徴
  2)急性期有害事象とその対策
  3)晩期合併症およびフォローアップケア
  4)小児の緩和ケア
  5)AYA 世代のがん
  ● 看護師の関わり
  ● 臨床心理士の関わり
 B. 高齢者
  1) わが国の現状と高齢者のがん診療の考え方
  2)高齢者総合的機能評価
  3)高齢者がん診療のプロセス
  4)ASCO 老年腫瘍学ガイドライン
  5)わが国におけるガイドライン
  6)今後の取組み
   ● 看護師の関わり
   ● 薬剤師の関わり
   ● 理学療法士の関わり
   ● 公認心理師の関わり
7 サバイバーシップ
 A. グリーフケア・家族遺族支援
  1)はじめに
  2)家族ケア
  3)遺族ケア
  4)おわりに
8 社会・経済
 A. 就労・経済的支援
  1)就労支援
  2)経済的支援
   ● 医師の関わり
   ● 看護師の関わり
   ● ソーシャルワーカー・相談員の関わり
   ● 薬剤師の関わり
   ● 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の関わり
   ● 管理栄養士の関わり
   ● 事務職の関わり
9 施設整備
 A. 支持医療を支える院内インフラ整備
  1)レジメン管理
  2)経静脈抗がん薬投与における血管確保
  3)高齢者機能評価とがんリハビリテーション
B. 支持医療supportive oncology のデリバリー~支持医療科という独立単科での試み~
  1)「支持医療科」という試み
  2)がんサポーティブケアのスペシャリスト"oncoーgeneralist"
  3)oncologic emergency(acute palliative)care unit/oncoーhospitalist
  4)がんサバイバーシップセンター
  5)まとめ
10 トピック
 A. がん支持療法におけるpatient‒reported outcome
  1)PROとは
  2)電子患者日誌の可能性
  3)症状評価基準の標準化
  4)電子患者日誌の運用上注意
  5)電子患者日誌普及における日本の課題
   ● 医師の関わり
   ● 薬剤師の関わり
 B. がん治療と緩和ケアの統合(integration of oncology and palliative care)
  1)がん患者へのケアデリバリー
   ● 看護師の関わり
   ● 薬剤師の関わり
C. 抗がん薬曝露対策
  1)曝露対策の背景
  2)ハザーダス・ドラッグの概念
  3)曝露予防対策の考え方 ~ヒエラルキー コントロール~
  4)抗がん薬曝露の経路と機会
  5)抗がん薬の職業性曝露による健康への影響
  6)曝露対策で推奨される環境・物品等
  7)廃棄時の曝露対策
  8)患者の排泄物・体液/リネン類の取り扱い
  9)HDがこぼれた時(スピル時)の曝露対策
  10)職員の管理・教育・研修
  11)まとめ
   ● 医師の関わり
   ● 薬剤師の関わり
   ● 看護師の関わり
D. Gene awareness:遺伝医療からがんゲノム医療まで
  1)はじめに
  2)Gene awarenessとは
  3)遺伝性腫瘍に関するGene awarenesを阻む主治医側の心理
  4)クライエントへの声掛けのキーワード
   ● 認定遺伝カウンセラー®の関わり
   ● 看護師の関わり
   ● 乳腺外科医の関わり
   ● 薬剤師の関わり
   ● 腫瘍内科医の関わり
11 支持医療の研究
  1)はじめに
  2)支持医療関連研究における言葉の定義
  3)介入の種類とエンドポイント設定について
  4)支持療法・緩和治療領域における臨床試験
  5)おわりに
   ● メディカルスタッフの関わり
   ● 薬剤師の関わり

II 各論
1 高次機能:認知・情動
  1)総論
  2)症状
  3)評価
  4)マネジメント・ケア
   ● 看護師の関わり
   ● 作業療法士の関わり
2 皮膚
 A. 脱毛
  1)がん薬物療法による脱毛
  2)おわりに
   ● メディカルスタッフの関わり
   ● 薬剤師の関わり
   ● MSWの関わり
 B. 血管外漏出への対策
  1) 抗がん薬の血管外漏出についての一般的事項
  2)組織障害の強さによる薬剤の分類
  3)血管外漏出の予防とリスク因子
  4)血管の確保
  5)血管外漏出の早期発見のポイント
  6)帰宅後の注意で(抗がん薬投与後)
  7)血管外漏出に対する具体的処置対応
  8)血管外漏出後の患者に対して
   ● 看護師の関わり
   ● 薬剤師の関わり
C. アピアランスケア
  1)皮膚障害
  2)爪障害
  3)手足症候群
  4)患者支援のポイント
   ● コメディカルの関わり
   ● 看護師の関わり
3 感覚器
 A. 聴覚・嗅覚・視覚
  1)がん薬物療法による聴覚毒性
  2)がん薬物療法による嗅覚障害
  3)視覚障害
 B. 味覚
  1)総論
  2)疫学・予後
  3)原因・病態生理
  4)診断
  5)具体的な対応
   ● 看護師の関わり
   ● 薬剤師の関わり
 C. 末梢神経障害
  1)がん薬物療法による慢性の末梢神経障害
  2)その他のがん患者の末梢神経障害
   ● 薬剤師の関わり
   ● リハビリ療法士の関わり
4 歯科・口腔
 A. 口腔粘膜障害,骨髄抑制期の口腔感染症,顎骨壊死
  1)総論
  2)口腔粘膜炎
  3)骨髄抑制期の口腔感染症
  4)薬剤関連顎骨壊死
   ● 看護師の関わり
   ● 薬剤師の関わり
5 消化器
 A. 消化管
  1)総論
  2)下痢
   ● 看護師の関わり
   ● 薬剤師の関わり
 B. 肝胆膵
  1)肝・胆道系の障害
  2)膵臓の障害
   ● 看護師の関わり
   ● 薬剤師の関わり
 C. 悪心・嘔吐
  1)総論
  2)各論
   ● 看護師の関わり
   ● 薬剤師の関わり
6 心・血管・リンパ
 A. 心機能障害(心不全)
  1) 心機能障害(心不全)とそのマネジメント
   ● メディカルスタッフの関わり
   ● 薬剤師の関わり
 B. 線溶・凝固異常
  1)悪性腫瘍に伴う線溶・凝固異常
  2)疫学
  3)リスク因子
  4) 代表的な線溶・凝固異常の診断と治療
   ● 薬剤師の関わり
 C. リンパ浮腫
  1)リンパ浮腫
  2)がんの進行による浮腫
   ● 医師の関わり
   ● 看護師の関わり
   ● 理学療法士の関わり
   ● 作業療法士の関わり
7 呼吸器
 A. 上気道・下気道
  1)気道狭窄
  2)胸水貯留
  3)気道出血
   ● 薬剤師の関わり
8 泌尿・生殖器
 A. 腎障害・血尿・尿酸
  1)腎障害
  2)血尿
  3)尿酸
   ● 薬剤師の関わり
9 がん・生殖医療
 1)女性
 2)男性
 3)小児
  ● がん治療医の関わり
  ● 生殖医療医の関わり
  ● 看護師の関わり
  ● 薬剤師の関わり
  ● 心理士の関わり
10 内分泌・代謝(免疫関連有害事象,放射線療法,手術療法などがん治療に伴うもの)
 A. 視床下部・下垂体
  1)視床下部・下垂体の病態生理
  2)下垂体機能低下症の診断
  3)免疫関連有害事象としての下垂体機能低下症について
  4)ICIによる下垂体機能低下症の治療
   ● 看護師の関わり
   ● 薬剤師の関わり
 B. 甲状腺
  1)一般的事項(基礎から臨床)
  2)病態生理から診断
  3)リスク因子
   ● 薬剤師の関わり
   ● 看護師の関わり
 C. 副腎
  1)総論
  2)ICIによる副腎機能低下症の頻度
  3)発生時期
  4)臨床症状
  5)診断
   ● 薬剤師の関わり
   ● 看護師の関わり
 D. 高血糖・低血糖
  1)がん薬物療法による高血糖
  2)がん薬物療法における低血糖
  3) その他のがん患者における高血糖・低血糖
   ● 薬剤師の関わり
   ● 看護師の関わり
   ● 栄養士の関わり
11 血液
 A. 電解質異常(ナトリウム,カリウム,カルシウム)
  1)低ナトリウム血症
  2)低カリウム血症
  3)高カルシウム血症
   ● 薬剤師の関わり
 B. 代謝性アシドーシス
  1)アシドーシスとは
  2)呼吸性アシドーシス
  3)代謝性アシドーシス
  4)代謝性アシドーシスにおけるアニオンギャップ
  5)がん患者における代謝性アシドーシス
  6)代謝性アシドーシスの治療
   ● 臨床検査技師の関わり
 C. 貧血,血小板減少
  1)がん治療の副作用としての貧血と血小板減少
  2)がん治療の副作用以外の貧血と血小板減少
 D. 血球増多
  1)白血球増多
  2)多血症
  3)血小板増多
12 感染症・発熱性好中球減少症
  1)発熱性好中球減少症
  2)FN 以外の感染症対策
   ● 看護師の関わり
13 自己免疫疾患・免疫関連有害事象(内分泌・代謝を除く)
 1)発生機序と臨床的特徴
 2)発見,診断と治療
 3)経過と予後
  ● 薬剤師の関わり
  ● 看護師の関わり
  ● 管理栄養士の関わり
14 腫瘍随伴症候群
 1)概念
 2)代表的なPNSとその臨床的特徴
 3)神経症候群におけるメカニズム
 4)免疫チェックポイント阻害薬による神経症候群の増悪
 5)神経症候群における治療
  ● 薬剤師の関わり
  ● 看護師の関わり
15 腫瘍緊急症・オンコロジーエマージェンシー(FN除く)
 1)代謝性障害
 2)構造性障害
 3)抗悪性腫瘍薬の副作用
略語一覧
索引

コラム
 ● がん患者の同化抵抗性と医原性低栄養
 ● がんサポーティブケアにおけるTeam STEPPS
 ● 看護師の関わり がん研究会有明病院の場合
 ● COVIDー19とがんサポーティブケア
 ● 合成ステロイドホルモンの開発

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