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大腸癌取扱い規約 第9版
筆頭著者 大腸癌研究会 (編)
金原出版
電子版ISBN 978-4-307-80389-2
電子版発売日 2019年2月11日
ページ数 132
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-307-20389-0
印刷版発行年月 2018年7月
書籍・雑誌概要
5年ぶりの改訂となる本版では、TNM分類第8版や他規約との整合性を重視しながら、肛門管の直腸型腺癌の壁深達度、リンパ節転移、遠隔転移、進行度分類、同時性・異時性の定義、内視鏡治療、手術治療、リンパ節郭清度、内視鏡治療後の癌遺残、側方リンパ節分類、組織型、SM浸潤距離の実測法、検体の取扱い、組織図譜など幅広く改訂。さらに、記載項目のチェックリストなど実臨床の場に有用な附を新設した。
目次
改訂の基本理念と主な改訂
I.規約
1 目的と対象
1.1 目的
1.2 対象
2 記載法の原則
2.1 臨床所見、術中所見、病理所見
2.2 術前治療後の所見
2.3 再発癌の所見
3 所見の記載法
3.1 原発巣
3.1.1 癌の占居部位
3.1.2 大腸、虫垂、肛門管の区分
3.1.3 腸壁の区分
3.1.4 病巣の数、大きさ、環周率
3.1.5 肉眼型分類
3.1.5.1 基本分類
3.1.5.2 0型(表在型)の亜分類
3.1.6 壁深達度〔T〕
3.2 転移
3.2.1 リンパ節転移
3.2.1.1 リンパ節の群分類と名称
3.2.1.2 リンパ節番号
3.2.1.3 領域リンパ節
3.2.1.4 リンパ節転移〔N〕
3.2.2 遠隔転移〔M〕
3.2.2.1 肝転移〔H〕
3.2.2.2 腹膜転移〔P〕
3.2.2.3 肺転移〔PUL〕
3.3 進行度分類(Stage)
3.3.1 進行度の臨床分類と病理分類
3.3.2 術前治療後の進行度分類
3.4 多発癌、重複がん、多重がん
3.5 家族歴および遺伝性疾患
4 内視鏡治療、手術治療
4.1 内視鏡治療
4.1.1 内視鏡治療の方法
4.2 手術治療
4.2.1 到達法
4.2.2 手術の種類
4.2.3 リンパ節の郭清
4.2.3.1 リンパ節郭清度〔D〕
4.2.3.2 側方リンパ節の郭清度〔LD〕
4.2.4 吻合法
4.2.4.1 吻合形態
4.2.4.2 吻合手段
4.2.5 合併切除臓器
4.2.6 自律神経系の温存〔AN〕
5 切除断端における癌浸潤、癌遺残、根治度の判定
5.1 切除断端における癌浸潤
5.1.1 内視鏡摘除標本
5.1.1.1 水平断端(粘膜断端)〔HM〕
5.1.1.2 垂直断端(粘膜下層断端)〔VM〕
5.1.2 手術切除標本
5.1.2.1 近位(口側)切離端〔PM〕
5.1.2.2 遠位(肛門側)切離端〔DM〕
5.1.2.3 外科剥離面〔RM〕
5.2 癌遺残
5.2.1 内視鏡治療後の癌遺残〔ER〕
5.2.2 手術治療後の癌遺残〔R〕
5.3 手術治療の根治度〔Cur〕
6 薬物治療、放射線治療
6.1 薬物治療の記載事項
6.2 放射線治療の記載事項
6.2.1 治療目的
6.2.2 照射条件
6.2.3 照射部位
7 切除標本の取扱い
7.1 肉眼的所見
7.1.1 占居部位
7.1.2 肉眼型分類
7.1.3 大きさ
7.1.3.1 腫瘍の大きさ
7.1.3.2 粘膜内腫瘍部分の大きさ
7.1.3.3 潰瘍の大きさ
7.1.4 腸管環周率
7.1.5 病巣から切除断端までの距離
7.1.6 浸潤・転移の広がりの性状・距離
7.1.7 壁深達度
7.1.8 リンパ節転移とその部位
7.2 組織学的所見
7.2.1 組織型
A 大腸
B 虫垂
C 肛門管(肛門周囲皮膚を含む)
7.2.2 浸潤増殖様式〔INF〕
7.2.3 脈管侵襲
7.2.3.1 リンパ管侵襲〔Ly〕
7.2.3.2 静脈侵襲〔V〕
7.2.4 簇出〔BD〕
7.2.5 リンパ節構造のない壁外非連続性癌進展病巣〔EX〕
7.2.6 神経侵襲〔Pn〕
7.3 薬物治療、放射線治療の組織学的効果判定基準
7.4 大腸生検組織診断分類(Group分類)
7.5 浸潤距離の測定法
7.5.1 T1癌
7.5.2 漿膜を有しない部位で固有筋層を越えて浸潤する癌
8 治療成績の記載事項
8.1 患者数
8.2 多発癌、重複がん、多重がん
8.3 主たる治療法および補助療法
8.4 大腸癌治療総数および治療の種類別の例数および率
8.4.1 切除率
8.4.2 内視鏡治療
8.4.3 薬物治療、放射線治療
8.5 手術直接死亡数および率
8.6 在院死亡数および率
8.7 生存解析
8.7.1 生死
8.7.2 再発の有無、再発部位および形式
8.7.3 生存解析の方法
附-リンパ節の分類と名称
附-肉眼型図譜
附-SM浸潤距離の実測法
II.薬物治療・放射線治療の効果判定
1 効果判定
2 有効性のエンドポイントの定義
2.1 奏効割合(Response rate)
2.2 全生存期間、無増悪生存期間、無再発生存期間、無病生存期間、治療成功期間
3 有害事象の記載法
III.病理学的事項の説明[附-組織図譜]
1 組織型
A.大腸
B.虫垂
C.肛門管(肛門周囲皮膚を含む)
2 大腸生検組織診断分類(Group分類)
3 検体の取扱い
3.1 生検材料の取扱い
3.2 外科切除標本の肉眼観察と処理方法
3.3 内視鏡切除検体の取扱い
附-組織図譜
附-TNM分類・所見の要約・切除標本の病理学的記載事項(チェックリスト)・略語表
附?1 TNM分類(UICC 8th edition)
附-1-1 大腸のTNM分類
附-1-2 虫垂のTNM分類
附-1-3 肛門管のTNM 分類
附-1-4 大腸と虫垂のカルチノイド(高分化型神経内分泌腫瘍(G1およびG2))
附-2 所見の要約
附-3 切除標本の病理学的記載事項(チェックリスト)
附-4 略語表