書籍を検索します。雑誌文献を検索する際には「雑誌文献検索」を選択してください。
みんなの脳神経内科
筆頭著者 山本 大介 (著)
湘南鎌倉総合病院 脳神経内科
中外医学社
電子版ISBN
電子版発売日 2021年5月17日
ページ数 239
判型 A5判
印刷版ISBN 978-4-498-32872-3
印刷版発行年月 2021年5月
書籍・雑誌概要
脳梗塞,認知症,てんかん,パーキンソン病,しびれなど,プライマリケア領域や救急で遭遇する脳神経内科領域の主要疾患について,神経診察や画像診断のポイントなど,実際に現場で使える知識や診断テクニックを中心に,研修医や非専門医に向け著者の豊富な経験をもとに平易な言葉でわかりやすく“最短距離で”書かれた“みんなの”ための一冊.
目次
1 まずはここから! 脳梗塞の臨床病型診断入門
・病型分類の診断表
・心原性脳塞栓症
・ラクナ梗塞
・アテローム血栓性脳梗塞
・血栓性? or塞栓性?
・皮質症状があるのかないのか?
・病型診断表の最後の項目:重症度
・ここまでの知識で実際にケースの評価をしてみよう
【知識のまとめ】:演習問題
>この章のまとめ
2 内科的脳梗塞の,入院診療の基本を押さえる
・診断:臨床病型について.臨床病型を決めることからスタートする
・入院時の患者説明
・初期治療:入院後,まず行う治療について
・入院時病棟指示:シンプルな病棟指示
・入院中の検査:ルーチンで行う,検査オーダーについて
・抗血栓薬の使い方の整理をしましょう
・再発予防:三通りのアプローチを説明しよう
・原因不明の塞栓症:脳梗塞診療で悩む問題
【知識のまとめ】:〔ケーススタディ〕ラクナ梗塞の症例
>この章のまとめ
3 頭部MRIを,自信を持ってプレゼンする7 Rules
・まずはじめに:細かいことですが,撮像(さつぞう)なのです
・様々な撮像条件の意味について
・MR Angiography(MRA)について
・頭蓋内血管の最小限の名称
・T2*(ティーツースター)は重要
・最後のルール:脳の場所を表現する
【知識のまとめ】:ケーススタディ
>この章のまとめ
4 認知症をじぶんのことばで説明しよう
・どこからが“病的な物忘れ”で,どこまでが“生理的な物忘れ”なのか?
・認知症の検査について
・認知症の診断について
・アルツハイマー病らしさについて
・投薬治療について
・患者さんが自分でできることは,シンプル
・診断して,薬をだして,生活のアドバイスをして.それ以外は?
【知識のまとめ】:「じぶんのことば」で説明しよう
>この章のまとめ
5 使いながら覚える実践的せん妄治療
・せん妄として治療に取り掛かる前に
・不穏・せん妄状態になってからの対処では遅い
・処方薬の知識
・実際の処方例
・投薬治療以外のアプローチについて
【知識のまとめ】:ケーススタディ
>この章のまとめ
6 運動障害の患者さんに出会ったら
・運動障害の見方の入り口:運動障害評価の導入部分で,まずはじめに確認すること
・力は入るけど動けない場合?→?運動調節の問題
・力が入らなくて動けない場合
・まとめ
・評価する神経所見のテンプレート
・神経障害局在の推測
【知識のまとめ】:ケーススタディ
・最後に:患者さん,医療者ともに理解しておくべきこと
>この章のまとめ
7 ERでの非専門医のためのけいれん/てんかん診療ストラテジー
・けいれん,けいれん性発作,てんかんなどの言葉使いを,まずは整理
・けいれん性発作とてんかん
・けいれん対応(1) :既に診断されている患者の場合
・けいれん対応(2) :未診断患者の場合
・ERでつかうけいれん治療薬と投薬上の留意点
・難治性てんかん重積状態での最終治療への移行のタイミング
・脳炎についてどのように考え,どう対応すべきか
【けいれんの治療・検査・診断の流れと留意点】
・治療の流れについて
・検査・診断の流れについて
・最後にキーワード診断
【知識のまとめ】:ケーススタディ
>この章のまとめ
8 非専門医向け,抗てんかん薬入門
・古典的抗てんかん薬(従来薬)から理解する抗てんかん薬の基礎知識
・新規抗てんかん薬の特徴
・成人てんかん診療の特徴と介入の留意点
・抗てんかん薬の特徴と使い方
・抗てんかん薬の投与選択で考慮する患者背景は?
【知識のまとめ】:ケーススタディ
>この章のまとめ
9 良性しびれから,しびれ診療をはじめよう
・症状分布の基礎知識<1>:三つの障害パターン
・症状分布の基礎知識<2>:障害パターンごとの想定疾患
・症状分布の基礎知識<3>:パターン(3)と良性しびれ
・良性しびれ:特徴・診断
・良性しびれらしくない特徴
・良性ニューロパチー評価のための検査
・ここまでのまとめ
・対症療法:投薬治療の考え方と留意点
【知識のまとめ】:ケーススタディ
>この章のまとめ
10 手堅い,無菌性髄膜炎診療
・重大な鑑別疾患(1) :髄膜炎と脳炎の鑑別
・重大な鑑別疾患(2) :無菌性髄膜炎と細菌性髄膜炎の鑑別
・髄液検査:施行の基準・手技・検査上の留意点
・鑑別診断:考え方と留意点
・重要な合併症
・治療アプローチ:投薬
・「手堅い」無菌性髄膜炎診療のまとめ:総論的病状説明
【知識のまとめ】:ケーススタディ
>この章のまとめ
11 片頭痛診療,はじめの一歩
・片頭痛の診断:片頭痛を「否定しない」ことから始める
・はじめの一歩で覚える薬剤
・女性の片頭痛と,その投薬モデル
・片頭痛予防薬も一つ
【知識のまとめ】:ケーススタディ
>この章のまとめ
12 パーキンソン病:臨床に役立つ総論
・パーキンソン病患者は多い.未診断例も多い.そしてこれからもっと増える!
・パーキンソン病の経過の大まかなイメージ
・病態生理/原因:ドパミンが足りなくなる病気ではあるが
・症状(1) :非運動症状について理解を深めよう!
・症状(2) :運動症状について知っておくべきこと
・診断
・検査:MRIと核医学検査
・パーキンソン症候群という記載をみたら
・治療:L-ドパが中心的薬剤
・予後:大まかな疾患経過を知って下さい
【知識のまとめ】:ケーススタディ
>この章のまとめ
13 パーキンソン病患者さんが急病での入院時の,治療薬の対応
・PD治療薬の基礎知識(1) :L-ドパを理解する
・PD治療薬の基礎知識(2) :内服できなくなった時の対応
・PD治療薬の基礎知識(3) :ドパミンアゴニスト
・休薬の仕方:パーキンソン病診療ガイドライン2018
・L-ドパ以外の薬剤を換算すべきか?
・そもそも,置換療法の目的を明確にしておきましょう.悪性症候群以外の目的もあります.
・上級編:L-ドパ持続静注による置換方法
・その他の方法
>この章のまとめ
14 パーキンソン病患者さんと家族のために,説明し共有すべきこと
・パーキンソン病とコミュニケーション:きちんと説明が伝わっているのか,留意すること
・パーキンソン病の診断(1):どのような症状でパーキンソン病を疑っていいのか?
・パーキンソン病の診断(2) :診断の難しさ,不確かさ
・パーキンソン病の診断(3) :診断における投薬介入の意味
・パーキンソン病の診断(4) :脳神経内科専門医へ紹介すべきかどうか?
・サプリメントは有効ですか? と聞かれたら
・パーキンソン病治療薬について
・パーキンソン病の手術療法について
・リハビリについて
・パーキンソン病の自律神経症状について
・パーキンソン病の認知症について
・パーキンソン病の心身症状について
・パーキンソン病と緩和ケアについて
【知識のまとめ】
>この章のまとめ
索引