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脳卒中エキスパート 降圧療法を究める
湘南慶育病院院長・慶應義塾大学名誉教授
中外医学社
電子版ISBN
電子版発売日 2020年11月16日
ページ数 196
判型 A5判
印刷版ISBN 978-4-498-32862-4
印刷版発行年月 2020年11月
書籍・雑誌概要
脳卒中診療における特に重要なテーマについて,各領域の専門家がテーマ毎に1冊で理解できるように詳説するシリーズ最新刊.降圧療法に焦点を合わせ,脳卒中治療における血圧管理を新しいガイドラインに即して解説.これまでエビデンスのなかった無症候性脳血管病変や,認知症との関連についても言及.治療や予防にあたって最良の選択をするため,必須となる基礎知識から最新の知見まで網羅した.
目次
Ⅰ.脳卒中一次予防における降圧療法
1 脳卒中一次予防における降圧療法 〈成田圭佑 苅尾七臣〉
1.脳卒中一次予防における血圧管理の重要性と高血圧パラドックス
2.高血圧の診断と評価
3.厳格降圧の有用性
4.降圧管理の実際
Ⅱ.急性期治療における降圧療法
1 総論(脳卒中の急性期降圧のエビデンス) 〈阿久津二夫〉
1.脳梗塞
2.脳出血
3.くも膜下出血
2 脳梗塞 〈出口一郎〉
1.再灌流療法適応の場合
2.再灌流療法非適応の場合
3.発症前からの内服薬の継続の是非について
4.どのような患者では早期降圧を検討すればよいか
3 脳出血 〈木村俊介 古賀政利〉
1.急性期の降圧療法
4 くも膜下出血 〈大熊洋揮〉
1.くも膜下出血の疫学
2.SAHの急性期病態と臨床経過
3.血圧管理の必要性
4.再出血予防のための降圧
5 動脈解離 〈足立智英〉
1.動脈解離の病態,病因,および疫学
2.頭頸部動脈解離の分類
3.頭頸部動脈解離急性期の血圧管理
6 高血圧性脳症 〈加藤裕司〉
1.疾患概念
2.病因
3.病態
4.病理
5.画像所見
6.高血圧性脳症の治療
7.鑑別診断
8.高血圧性脳症,PRES/RPLS,RCVSの位置づけ
Ⅲ.慢性期治療における降圧療法
1 脳梗塞 〈舩越駿介 有馬久富〉
1.脳梗塞を含む脳卒中再発予防における降圧療法の有用性
2.脳梗塞を含む脳卒中慢性期における降圧目標
3.脳梗塞を含む脳卒中再発予防における降圧薬の選択
2 脳出血とくも膜下出血 〈大星博明〉
1.脳出血の再発率
2.慢性期脳出血の血圧管理
3.脳出血の再発リスク
4.慢性期脳出血の降圧治療に関するガイドライン
5.慢性期くも膜下出血の血圧管理
Ⅳ.無症候性病変への対応としての降圧療法
1 無症候性脳梗塞 〈猪原匡史〉
1.定義
2.診断
3.疫学
4.高血圧によるSBI
5.治療
2 大脳白質病変と脳出血 〈藥師寺祐介 原 英夫〉
1.大脳白質病変
2.無症候性脳出血と脳微小出血
3.大脳白質病変と脳微小出血
3 血管性認知症 〈新堂晃大 冨本秀和〉
1.血管性認知症の病態と臨床症状
2.画像所見
3.診断基準
4.血管性認知症の治療
4 無症候性頸部・頭蓋内血管狭窄 〈井上 敬〉
1.降圧療法と脳循環
2.脳主幹動脈閉塞症例の脳循環
3.無症候性頸部頸動脈狭窄症例における血行再建術と薬物療法
4.脳主幹動脈狭窄または閉塞症例における降圧療法後脳血流
5.降圧療法により有害事象をきたす症例
5 未破裂脳動脈瘤 〈井川房夫〉
1.未破裂脳動脈瘤の頻度
2.未破裂脳動脈瘤の増大・新生
3.未破裂脳動脈瘤の新たな検査
4.未破裂脳動脈瘤の破裂危険因子と高血圧
5.未破裂脳動脈瘤の治療成績
6.未破裂脳動脈瘤への対応
7.未破裂脳動脈瘤の原因
索引