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てんかん診療 はじめの一歩
シンプル処方のすすめ
筆頭著者 榎 日出夫 (著)
中外医学社
電子版ISBN
電子版発売日 2018年2月5日
ページ数 200
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-498-22860-3
印刷版発行年月 2016年5月
書籍・雑誌概要
てんかんの臨床家を目指す若手医師に向けて,「子どものてんかん」をライフワークにする著者が,その診療に関する知識と考え方を,親しみやすい文体でわかりやすく解説.
目次
プロローグ 小児神経科医のお仕事
第1章 はじめの一歩の質問集
1 治りますか?
2 救急車呼びますか?
3 発作のときどうしたらいい?
4 どこが違うの? ひきつけ、けいれん、てんかん
コラム Epiじゃなくて、けいれんでしょ
5 発作のとき、口に何か入れますか?
6 薬を飲むと治るんですか?
コラム 過去・現在・未来の質問を受けて
第2章 てんかんは診断学が決め手
1 てんかんは「ひとつの病気」ではない
2 正しく分類できると、正しく治療できる
コラム 遠くから受診される患者さん
3 脳全体の発作か、脳の一部分の発作か
4 「黙って坐ればぴたりと当たる」なんてことはない
5 発作を観察しよう
コラム 新米医師 お母さんたちの観察力に驚嘆
6 てんかん発作は「陽性症状」を探せ
7 発作型診断のピットフォール
8 発作症候を時系列でとらえる
9 「いつ」、「何をしているとき」発作は起きるか
10 脳波は重要、されど過信せず
11 見過ごされるてんかん発作
12 初回の発作はてんかんか
13 2回目の発作はいつ出現するのか
コラム てんかんと頭痛
第3章 発作の増加要因は何か
1 発作の誘発因子を知る
2 よく眠るのも治療のうち
3 テオフィリン関連けいれん
4 抗ヒスタミン薬による誘発
コラム 薬剤誘発 昔話では片づけられぬ
5 抗てんかん薬による発作の増悪
6 光刺激で誘発される発作
7 胃腸炎で出現する発作
第4章 日常生活を指導する
1 プールに入ってもいいですか
コラム てんかんの消失
2 暑い時期、汗は出てますか
3 薬を吐いてしまったとき
コラム てんかんの子どもの予防接種に慎重だった時代
4 予防接種で発作は増えるか
コラム Dravet先生に日本酒を勧めた夜
5 予防接種は「注意」して実施
6 子どもの細菌性髄膜炎が減っている
コラム 「知らぬがゆえの不安」という障壁
第5章 シンプル処方でいこう
1 シンプル処方で薬剤数を減らす
2 シンプル処方のタイムリミットを考える
3 シンプル処方の用量は十分に
4 苦しまぎれの合理的併用
5 やっかいな相互作用
コラム 是非、この薬でお願いします
第6章 薬物治療のヒント
1 初回発作で治療を開始するか
2 新規抗てんかん薬を使いこなす
3 新規抗てんかん薬の単剤治療
コラム 薬の副作用が気になります
4 薬疹は予測できるか
5 抗てんかん薬による体重変化
6 妊娠女性への抗てんかん薬治療
7 妊娠女性へのバルプロ酸という悩ましき問題
8 社会に飛び立つ前に「妊娠を予想した治療計画」を立てる
第7章 てんかん外科で完治を目指せ
1 治療期間のタイムリミットを考える
2 てんかん外科手術の適応
コラム てんかん外科に慎重だった頃を自省する
3 社会に飛び立つ前に発作を止めたい
4 包括的てんかんセンターにおける小児神経科医の役割
5 てんかんはチームで診療
コラム 患者さんからの「フォロー」に応えたい
エピローグ 社会に飛び立つ前に治療方針を決める