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~所見を「読んで」「考える」~

臨床医のための腎病理読解ロジック2

各論編 リウマチ・膠原病と腎病理

臨床医のための腎病理読解ロジック2
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筆頭著者 乳原 善文 柴垣 有吾(監修) 上野 智敏 (著)

虎の門病院腎センターリウマチ膠原病科/聖マリアンナ医科大学腎臓・高血圧内科教授/虎の門病院腎センターリウマチ内科非常勤講師,聖マリアンナ医科大学腎臓・高血圧内科非常勤講師

中外医学社

電子版ISBN

電子版発売日 2021年3月17日

ページ数 256

判型 A5判

印刷版ISBN 978-4-498-22460-5

印刷版発行年月 2021年3月

DOI https://doi.org/10.18886/9784498224605

書籍・雑誌概要

腎疾患の病変の成り立ちから理解することで知識の定着を図る好評書「~所見を「読んで」「考える」~臨床医のための腎病理読解ロジック」の第二弾.今回は「リウマチ・膠原病」に焦点を当て,メカニズムから解説.しばしば難しく捉えられがちな病理組織分類を大まかでも自分でできるようになり,“使えるツール”として臨床に生かせるようにした.腎疾患を横断的に解説した前著と併せ,多彩な腎病理の読解の理解を深める一冊.

目次

CHAPTER 1 ANCA関連血管炎の腎病理
  ■血管炎の分類
   血管サイズと背景病態の双方向からの分類
  ■血管炎のメカニズム俯瞰
  ■ANCA関連血管炎の発症メカニズム
   各ANCA関連血管炎におけるANCAの種類と陽性率
   ANCAの種類による合併症の相違
   各種血管炎の臨床像の違い
  ■血管炎の腎病理総論
   血管炎を起こす腎臓内での血管分布
   腎臓内での血管の三次元イメージ
   腎病理標本での血管の見え方
  ■ANCA関連血管炎の腎病理
   糸球体に起こる変化
   ANCA血管炎のIF
   ANCA関連血管炎のEM
   各ANCA関連血管炎での組織学的特徴の違い
  ■ANCA関連血管炎の病理分類と予後
   ANCA関連血管炎の臨床的・病理学的予後不良因子
   ANCA関連血管炎のEUVAS分類
   実際にEUVAS分類を使ってみよう
   EUVAS分類の再現性と結果の解釈
   尿細管・間質病変は見なくてもよい…?
   MPOとPR3で腎病理所見や腎予後は異なるのか?
   まとめ

CHAPTER 2 抗基底膜抗体腎炎
  ■基底膜の基本構造と標的抗原
   抗基底膜抗体腎炎の発症メカニズム
  ■抗基底膜抗体腎炎の病理
   光顕所見
   蛍光抗体法(immuro-fluorescence : IF)所見
   電顕所見
  ■抗基底膜抗体腎炎の予後不良因子
   抗基底膜抗体とANCAの共陽性症例について

CHAPTER 3 IgA血管炎の腎病理
  ■IgA血管炎の臨床像
   IgA血管炎の臨床プロファイル (小児 vs. 成人)
  ■IgA血管炎の腎病理
   IgA血管炎とIgA腎症の病理像の違い
  ■IgA血管炎の腎病理所見
   光顕所見
   IF所見
   電顕所見
  ■IgA血管炎の病理組織分類と腎予後
   IgA血管炎の病理組織分類
   成人IgA血管炎の病理組織評価と予後予測はどうするか?
   その他の組織学的予後不良因子

CHAPTER 4 ループス腎炎の病理
  ■ループス腎炎の臨床背景
   SLE診断における腎生検の役割
  ■ループス腎炎の病変形成のメカニズム
  ■ループス腎炎の病理所見
   光顕所見
   IF所見
   電顕所見
   腎病理組織分類
   ISN/RPS分類の見かた
   実際にISN/RPS分類を使ってみる
   ISN/RPS分類 で予後の検討

CHAPTER 5 関節リウマチと腎病変
  ■関節リウマチ治療薬と腎病変のパラダイムシフト
   RA治療薬の変遷
   腎病理所見の変遷
  ■関節リウマチと腎病理
   〔1〕発症例数が減った疾患
   〔2〕発症頻度が変わらない疾患
   〔3〕発症例数が増えてきた疾患
  ■RAに合併しうる腎障害の予後
   RAとCKD
   生物学的製剤の登場によってRA患者さんの腎予後は改善するのか?

CHAPTER 6 シェーグレン症候群の腎病理
  ■シェーグレン症候群の臨床像
  ■シェーグレン症候群の腎合併症
  ■シェーグレン症候群の腎病理
   尿細管間質性腎炎
   糸球体疾患
  ■シェーグレン症候群の腎予後

CHAPTER 7 強皮症の腎病理
  ■強皮症と腎合併症
   自己抗体と臨床像
   強皮症腎クリーゼ(Scleroderma Renal Crisis; SRC)の合併率
   SRC発症のリスクファクター
  ■強皮症腎クリーゼの病理所見
   SRCの発症メカニズム
   高血圧性血管障害(narrowly defined SRC; nd-SRC)の病理像
   強皮症関連血栓性微小血管症(SSc-TMA)の病理像
  ■強皮症腎クリーゼの予後

CHAPTER 8 リウマチ・膠原病治療における薬剤性腎障害の病理
  ■薬剤性腎障害のメカニズム
  ■薬剤性腎障害の病理
   1.非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)
   2.メトトレキサート
   3.金製剤,ペニシラミン,ブシラミン
   4.サラゾスルファピリジン
   5.生物学的製剤
   6.シクロスポリン・タクロリムス水和物
   7.抗結核薬

コラム
   1.標本の厚さ
   2.プレパラートへの標本の乗せかた
   3.形に残す大切さ
   4.症例報告がその後の医師人生に多大な影響を与えた1例

あとがきにかえて
資料「虎の門病院腎センターで執筆された英語論文~リウマチ・膠原病編~」
索引

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