書籍を検索します。雑誌文献を検索する際には「雑誌文献検索」を選択してください。

検索

カテゴリから選ぶ

腹膜透析・腎移植ハンドブック

腹膜透析・腎移植ハンドブック
本文を見る
  • 有料閲覧

筆頭著者 石橋 由孝(編著) 衣笠 哲史 (編集協力)

日本赤十字社医療センター腎臓内科部長/東北医科薬科大学腎臓内分泌内科講師

その他の著者等 丸山之雄/松尾七重/田中基嗣/木村朋由/北村温美/高上紀之/上條由佳/松本明彦/久米春喜/冨田ゆかり/武藤真祐/渡辺久美/伊東 稔/鈴木美帆/山本忠司/北山智草/森 建文/辻本隆史/小野慶介/前田啓造/矢花郁子/楊井朱音/河原崎宏雄/山田俊輔/鶴屋和彦/坂口隆志/江里口雅裕/原田健司/金井英俊/清水英樹/内山清貴/柳 麻衣/木下善隆/石川 晃

中外医学社

電子版ISBN

電子版発売日 2018年12月31日

ページ数 340

判型 B6変

印刷版ISBN 978-4-498-22442-1

印刷版発行年月 2018年10月

DOI https://doi.org/10.18886/9784498224421

書籍・雑誌概要

腹膜透析は,拘束時間が短くQOLが非常に高いこと,残腎機能の保持に優れることなど多くのメリットを有する優
れた腎代替療法である.血液透析に加え,腹膜透析・腎移植を適切にオプション提示していくことが真のTotal
Renal Careに通じる.その理想を体現するハンドブックがついに登場した.『腹膜透析ハンドブック』(2012)
の全面改訂版.

目次

総論 Total renal care─腎代替療法を柔軟に使い分ける─ 〈衣笠哲史 石橋由孝〉  
  ❖腎代替療法選択上のポイント

I章 腹膜透析
 I-1 PDの原理 〈石橋由孝〉
  ❖PDの原理
  ❖腹膜の特性
 I-2 PDの適応と禁忌 〈丸山之雄 石橋由孝〉
  ❖PD選択
  ❖PD困難な症例
  ❖PD困難が想定される場合
 I-3 至適透析の考え方 〈丸山之雄〉
 ❖至適透析とは
 I-4 残存腎機能とPDファースト・インクリメンタルPD,PD処方 〈松尾七重〉
  ❖残存腎機能(residual renal function:RRF)とPDファースト
  ❖RRF保持のための注意点
  ❖インクリメンタルPD
  ❖透析量の計算方法と評価法
  ❖PD処方の実際─治療の種類と使い分けの例
  ❖処方の組み立ての実際とその他のアドバイス
 I-5 PD+HD併用療法 〈田中基嗣〉
  ❖適応
  ❖PD+HD併用療法の課題
  ❖診療のコツ
 I-6 PD透析液の種類 〈木村朋由〉
  ❖透析液の種類
 I-7 腹膜平衡試験(PET) 〈木村朋由〉
  ❖PETとは
  ❖PET手順
  ❖結果解析
  ❖PETの利用法
 I-8 PD透析液の生体適合性 〈北村温美〉
  ❖正常な腹膜組織
  ❖腎不全に伴う腹膜変性
  ❖腹膜透析特有の腹膜変性
  ❖生体不適合因子
  ❖中性低GDP液の効果
  ❖緩衝剤としての乳酸
 I-9 患者教育・自己管理 〈高上紀之 上條由佳〉
  ❖急性疾患と慢性疾患の違い
  ❖CKDにおけるearly referralの重要性
  ❖保存期・多職種教育の重要性
  ❖腎代替療法選択に関する情報提供
  ❖多職種チームによる教育multidisciplinary team
  ❖患者教育の方法論:学習/記憶理論の重要性
  ❖ISPD患者教育ガイドラインの要点
  ❖当院における多職種外来
  ❖ツールの利用
 I-10 PD導入入院 〈高上紀之 上條由佳〉
  ❖カンファレンス
 I-11 PD関連手術(テンコフカテーテル留置・出口部変更術) 〈松本明彦 久米春喜〉
 I-11-1 テンコフカテーテル留置
  ❖術前に行うこと
  ❖周術期の準備
  ❖手術手技の実際
  ❖術後管理,その他
 I-11-2 出口部変更術
 ❖術前に行うこと
  ❖周術期の準備
  ❖手術手技の実際
  ❖術後管理,その他
 I-12 在宅診療
 I-12-1 高齢者PDと在宅支援〜安定した生活のためのケアプランの重要性〜 〈冨田ゆかり〉
  ❖高齢PD患者の特徴
  ❖在宅支援に必要なアセスメントの方法
  ❖事例紹介
  ❖退院に向けての在宅移行の実際
 I-12-2 システマティックな在宅診療 〈武藤真祐〉
  ❖ICTを活用した取り組み
  ❖石巻での地域包括ケアの取組み
  ❖運用を通じて問題解決を図る仕組み作りの重要性
 I-13 運動療法 〈渡辺久美〉
  ❖運動の必要性
  ❖腎不全透析患者の運動の効果
  ❖運動の実際
  ❖腹膜透析患者,腎移植患者の運動の工夫
 I-14 栄養評価 〈伊東 稔 鈴木美帆〉
  ❖腹膜透析患者に特徴的な栄養障害
  ❖栄養評価
  ❖腹膜透析患者の食事摂取基準
 I-15 腹膜細胞診 〈山本忠司〉
  ❖細胞診の手技
  ❖排液細胞診のポイント
  ❖中皮細胞診のポイント
 I-16 腹膜組織診 〈北山智草 石橋由孝〉
  ❖正常腹膜組織とPDに伴う変化
  ❖腹膜組織所見と腹膜機能・予後
  ❖腹膜予後の改善を目指して
  ❖腹膜生検における注意点
 I-17 PD長期継続への方策 〈衣笠哲史 森 健文〉
  ❖体液管理・残腎機能保持
  ❖腹膜機能の保持
  ❖生体適合性の高い透析液の使用
  ❖EPSの予防
  ❖出口部・トンネル感染の予防
  ❖栄養・筋肉量・骨量の保持
  ❖在宅医療の支援
  ❖PD+HD併用療法
 I-18 MIA症候群とPD 〈辻本隆史 石橋由孝〉
  ❖定義
  ❖機序
  ❖治療
  ❖一時的なHDへの移行
 I-19 災害時のPD 〈森 建文〉
  ❖災害に対して事前にシミュレーションし,教育しておく必要がある項目
  ❖避難経路と避難先
  ❖避難時に持ち出すもの
  ❖避難先や自宅での腹膜透析方法
  ❖食事管理
  ❖医療機関や透析メーカーへの連絡
  ❖薬剤・透析液のストック
  ❖地域災害ネットワークなど
  ❖腹膜透析メーカー連絡
 I-20 TRC研修 〈上條由佳〉
  ❖TRCとは
 I-21 カテーテル出口部・トンネル管理 〈高上紀之〉
  ❖カテーテル挿入周術期(出口部完成前)のケア
  ❖維持期(出口部が完成後)のケア
  ❖感染時のケア
  ❖出口部トンネルの観察のポイント
  ❖ケアの注意点
 I-22 出口部感染 〈高上紀之〉
  ❖定義と分類
  ❖診断
  ❖予防
  ❖治療
  ❖監視培養
 I-23 排液混濁の考え方 〈小野慶介〉
  ❖診断
  ❖治療
 I-24 PD関連腹膜炎 〈小野慶介〉
  ❖予防
  ❖症状
  ❖原因
  ❖診察
  ❖患者教育
  ❖検査
  ❖診断基準
  ❖治療
  ❖抗菌薬の投与期間
  ❖予防
  ❖難治/再発/再燃/反復例に対する対処
  ❖カテーテル抜去の適応
  ❖カテーテル抜去後の再挿入時期
 I-25 抗酸菌性腹膜炎・出口部感染(結核および非結核性抗酸菌感染症) 〈前田啓造〉
  ❖起因菌と頻度
  ❖抗酸菌性腹膜炎の原因・由来
  ❖診断
  ❖治療
 I-26 注排液トラブル:カテーテル位置異常・疼痛・排液不良,機械トラブル 〈矢花郁子〉
  ❖カテーテル位置異常と閉塞
  ❖疼痛や機械トラブル
 I-27 透析液リーク,ヘルニア 〈矢花郁子〉
  ❖分類・部位・危険因子
  ❖頻度
  ❖症状
  ❖診断
  ❖予防
  ❖治療
 I-28 横隔膜交通症 〈楊井朱音〉
  ❖診断
  ❖治療
 I-29 体液管理:食塩の重要性(利尿薬の使い方も含めて) 〈河原崎宏雄〉
  ❖PDにおける体液管理の現状と重要性
  ❖体液管理不良の原因と対応
 I-30 腹膜透析とCKD-MBD 〈山田俊輔 鶴屋和彦〉
  ❖慢性腎臓病に伴う骨ミネラル代謝異常症(CKD-MBD)
  ❖PDにおけるCKD-MBDの治療方針
  ❖日本透析医学会のCKD-MBDガイドライン
  ❖PDにおけるCKD-MBDの治療
 I-31 貧血とPD 〈坂口隆志 石橋由孝〉
 I-32 脂質代謝異常とPD 〈楊井朱音〉
  ❖診断
  ❖治療
  ❖展望
 I-33 糖尿病とPD 〈江里口雅裕〉
  ❖糖尿病患者に対するPDの適応(身体面)
  ❖血糖コントロール
  ❖体液コントロール
  ❖PD関連腹膜炎,カテーテル関連感染症
  ❖糖尿病合併PD患者におけるイコデキストリンの有用性と注意点
 I-34 心疾患とPD 〈原田健司 金井英俊〉
  ❖PD患者の心不全の原因
  ❖PD患者の心不全, 体液量の評価
  ❖PD患者の心不全の治療
 I-35 腹部手術既往歴とPD 〈清水英樹〉
  ❖腹部手術の既往例へのPD導入
  ❖PD患者の腹部手術
 I-36 多発性囊胞腎とPD 〈内山清貴〉
 I-37 肝疾患とPD 〈柳 麻衣〉
  ❖肝疾患を有するCKD患者の特徴とHDの問題点
  ❖肝疾患を有する患者におけるPDの特徴
 I-38 高安動脈炎(大動脈炎症候群)とPD 〈内山清貴〉
  ❖総論
  ❖高安動脈炎における腎代替療法選択
 I-39 被囊性腹膜硬化症(EPS) 〈衣笠哲史 石橋由孝〉
  ❖概念
  ❖発症機序
  ❖EPS発症に関するリスクファクター
  ❖診断とステージ分類
  ❖治療

II章 腎移植
 II-1 腎移植に関する情報提供を適切に行うために 〈柳 麻衣〉
  ❖腎代替療法選択における腎移植
  ❖腎移植の利点,問題点
  ❖生体腎移植と献腎移植
  ❖ABO血液型不適合移植
  ❖腎移植の成績
  ❖腎移植の生命予後
  ❖腎移植の医療費
 II-2 生体腎移植の術前評価 〈前田啓造〉
  ❖生体腎移植ドナーの評価
  ❖生体腎移植レシピエントの評価
 II-3 組織適合性検査 〈楊井朱音〉
  ❖HLAタイピング
  ❖リンパ球クロスマッチ
  ❖抗HLA抗体検査
 II-4 先行的腎移植 〈柳 麻衣〉
  ❖先行的腎移植のメリット・デメリット
  ❖日本の先行的腎移植の現況
  ❖先行的腎移植のタイミング
 II-5 腎移植術と周術期管理 〈木下善隆 石川 晃〉
  ❖移植用腎採取術(生体)
  ❖生体腎移植術
 II-6 腎移植における免疫抑制薬 〈内山清貴〉
  ❖背景
  ❖導入療法(induction therapy)
  ❖維持療法(maintenance therapy)
 II-7 拒絶反応とBanff分類 〈内山清貴〉
  ❖Banff分類
  ❖T細胞性拒絶
  ❖抗体関連型拒絶
  ❖脱感作療法
 II-8 腎移植レシピエントのフォロー 〈小野慶介〉
  ❖内科的管理
  ❖感染症
  ❖ワクチン接種について
  ❖移植後腎炎
  ❖悪性腫瘍
  ❖妊娠
 II-9 生体腎移植におけるドナーフォローの重要性 〈楊井朱音〉
  ❖生命予後
  ❖腎予後と蛋白尿
  ❖高血圧
  ❖糖尿病
  ❖肥満
  ❖CVDの予防
  ❖精神心理面とQOL
 II-10 献腎移植 〈柳 麻衣〉
  ❖献腎移植の現況
  ❖献腎移植の成績
  ❖献腎移植登録
  ❖献腎移植におけるレシピエントの選択基準
  ❖献腎移植の流れ
  ❖臓器提供を増やすには

   問題

   索引