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小児の鎮静・鎮痛ガイダンス

小児の鎮静・鎮痛ガイダンス
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筆頭著者 日本小児救急医学会 医療安全委員会ワーキンググループ(監修) 山本 英一 新田 雅彦 久我 修二 林 卓郎 平本 龍吾 (編集)

中外医学社

電子版ISBN

電子版発売日 2024年1月20日

ページ数 80

判型 A4判

印刷版ISBN 978-4-498-14590-0

印刷版発行年月 2024年1月

DOI https://doi.org/10.18886/9784498145900

書籍・雑誌概要

小児救急現場ですぐに役立つ鎮痛・鎮静に関する小児救急医学会公式ガイダンス
鎮痛・鎮静の前の痛みの評価から,小児の特性にも配慮した安全な鎮痛・鎮静のための準備,モニタリング,実際の薬剤の使い方,処置中に注意すべきこと,処置後のケアまで1冊で必要な知識をすべて網羅できるガイダンス.

目次

目 次

第1章 ■ 小児の解剖・特性

 1.気道(Airway)

  1 小児の気道の解剖学的な特性

  2 小児の気道抵抗:「たかが感冒,されど感冒」

  3 鎮静薬による気道への影響

 2.呼吸(Breathing)

  1 呼吸運動による肺胞換気の維持

  2 低酸素血症に陥りやすい小児の呼吸解剖生理

  3 鎮静によるFRCへの影響

 3.循環(Circulation)

  1 小児の循環生理の特徴

  2 鎮静薬の作用による循環への影響

  3 鎮静時の心拍数・血圧異常

 4.嘔吐と誤嚥防御機構(Defense against vomiting)

  1 嘔吐の発生機序

  2 誤嚥防御機構と鎮静薬による影響



第2章 ■ 鎮静・鎮痛前の評価・基準

 1.患児の状態評価・痛みの評価

  1 鎮静・鎮痛前の患児の状態評価

  2 乳児および小児の痛みの評価

 2.人員・物品,モニタリング

  1 人員物品

  2 モニタリング

  3 緊急時のバックアップ体制

 3.鎮静・鎮痛前の評価・基準:説明と同意,プレパレーション

  1 説明と同意

  2 プレパレーション

  

第3章 ■ 薬剤の特徴と使い分け

 1.総論:薬物動態の基礎

  1 薬物動態とは?

  2 効果部位濃度

  3 薬力学とは?

  4 有効治療域(therapeutic window)とは?

  5 投与経路と薬物動態

  6 剤形による投与経路の相違

 2.各薬剤の説明:鎮静

  1 ミダゾラム

  2 デクスメデトミジン

  3 プロポフォール

  4 バルビツール酸(チオペンタール・チアミラール)

  5 トリクロホスナトリウム・抱水クロラール

 3.各薬剤の説明:それ以外

  1 ケタミン

  2 亜酸化窒素(N2O)

  3 ヒドロキシジン

  4 ペンタゾシン

 4.各薬剤の説明:鎮痛

  1 表面麻酔,浸潤麻酔,区域麻酔

  2 表面麻酔

  3 浸潤麻酔

  4 区域麻酔

  5 局所麻酔中毒(LAST)

  6 麻薬(フェンタニル,モルヒネ)



第4章 ■ 処置中の留意点・合併症

 1.留意点

  1 鎮静を開始する前に

  2 鎮静深度の維持とモニタリングにおける留意点

 2.合併症

  1 合併症の種類,頻度,危険因子

  2 合併症の対応



第5章 ■ 処置後のケア

 1.安全な監視場所への移動

  1 安全な監視場所への移動

  2 自己膨張式バッグと流量膨張式バッグ

  3 監視場所と観察

  4 患児のリスク

  5 処置のリスク

 2.帰宅・退院の判断

 3.帰宅時の説明

 4.医療者向けの注意点

 5.処置後の心理的ケア

  1 処置後の遊び,患児の処置の理解,成功体験につながるケア

  2 処置後の心理的ケアの留意点

  3 処置後の関わりや事後の遊びの具体例



第6章 ■ 非薬理学的介入

 1.子どもの特性

  1 情緒

  2 愛着

  3 認知発達

  4 感覚の過敏性

 2.鎮静が必要な処置の状況・程度

  1 非薬理学的介入が適応となる処置の状況・程度

 3.方法

  1 プレパレーション

  2 ディストラクション

  3 参考:プレパレーションの例



第7章 ■ 具体的な処置・検査例

 1.創傷処置

 2.腰椎穿刺(急性脳症疑い時の腰椎穿刺)

 3.血管確保(心筋炎疑いの動脈ライン確保)



索 引