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すぐわかる子どもの便秘 診療ルートガイド

すぐわかる子どもの便秘 診療ルートガイド
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筆頭著者 冨本 和彦 (著)

とみもと小児科クリニック理事長

中外医学社

電子版ISBN

電子版発売日 2022年11月29日

ページ数 183

判型 A5判

印刷版ISBN 978-4-498-14584-9

印刷版発行年月 2022年11月

DOI https://doi.org/10.18886/9784498145849

書籍・雑誌概要

長年にわたり子どもの便秘の診療に携わってきた著者が,「論文」「経験」の両面から小児プライマリケアでの便秘診療を解説.要所を大胆かつ簡潔にまとめた「ぶっちゃけて言えばこう!」では明日からの診療に使える知識やコツをすぐに学べる.本文では排便の生理と発達から便秘のメカニズム,診断,治療,ホームケアやトレーニングなどを丁寧に説明し,エビデンスと現場での実際のギャップを埋める一冊となっている.

目次

・はじめに
・本書の構成
・保護者への説明資料

第1章 排便の生理と発達
(A) 腸と脳の発生
(B) 腸脳相関の成立
(C) 正常の排便メカニズム
   1)排便機能の発達
   2)排便の大蠕動と胃結腸反射
   3)実際の排便メカニズム
   【Column】 本当は理にかなっている和式便器

第2章 便秘のメカニズム
(A) 子どもの便秘メカニズム
(B) 成人の便秘メカニズム
   1)DD の病態
   (1)排便協調運動不全
   (2)便意の低下
   2)STC の病態
(C) 子どもの便秘から大人の便秘へ
   1)子どもの便秘の発症
   2)大人への便秘移行メカニズム

第3章 便秘の診断
(A) ROME IV 診断基準
   1)ROME 基準による便秘の定義の変遷
   2)ROME IV 基準による便秘の診断
   3)過敏性腸症とのかかわり
(B) 診断の留意点
   1)問診のポイント〜基礎疾患の否定
   2)便秘と混同されやすいもの
   (1)無貯留性遺糞
   (2)排便頻度の減少
   (3)乳児排便困難症
   【Column】 綿棒浣腸はやってはいけない
   メモ: 1 歳未満の排便困難児への対応

第4章 便秘の診察・検査のポイント
(A) 理学所見
(B) 血液生化学検査
(C) 画像検査
   1)腹部X 線単純撮影
   2)腹部超音波断層撮影
   〇腹部超音波検査の便秘診断のポイント
   3)大腸ガストログラフィン造影
(D)より高度な専門領域の検査
   1)直腸肛門マノメトリー検査(ARM)
   2)バルーン排出試験
   3)結腸通過時間測定
   (1) X 線不透過マーカー法
   (2) RI シンチグラフィー法

第5章 便秘のホームケア
(A) 水分摂取
(B) 食物繊維
(C) プロ/ プレバイオティクス
(D)牛乳除去
(E)便秘のホームケア(まとめ)

第6章 便秘の治療
(A) 初診からDisimpaction 〜維持療法まで
   1)治療イメージの説明
   2)治療の実際
   (1)排便日誌
   (2) Disimpaction
(B) 維持療法
   【Column】 下剤はくせになる? ならない?
   1)浸透圧下剤
   (1) ポリエチレングリコール Polyethylene glycol(PEG: モビコールⓇ)
   【Column】 お薬を飲まない児
   (2)酸化マグネシウム(Magnesium oxide: MgO)
   (3)ラクチュロース
   2)膨張性下剤(バルク形成性下剤)
   3)刺激性下剤
   (1)アントラキノン系誘導体
   (2)ジフェニール系誘導体
   4)新規に開発された緩下剤
   (1)ルビプロストン(アミティーザⓇ)
   (2)リナクロタイド(リンゼスⓇ)
   (3)胆汁酸トランスポーター阻害剤(エロビキシバット: グーフィスⓇ)
   (4)セロトニン5-HT4 受容体刺激薬
(C) 維持療法から卒業までの遠〜い道すじ

第7章 排便トレーニング
(A) 排便トレーニングプログラム
   1)トレーニングの準備
   2)トレーニングの実際
(B) 排便トレーニングのモチベーションを上げる
   1)行動療法的アプローチ
   2)お手本(プロンプト)を見せる
   3) スモールステップアプローチ「少しずつ,ゆっくりマイペースで」
   4)トークンエコノミー(token-economy)法
(C) 難治例に関して
   (1)排便協調運動の習熟に時間がかかる児
   (2)便性状に問題がないのに腹痛を訴える児

第8章 慢性便秘の予後
(A) 便秘の治療期間成人に移行させないために
(B) 治 療期間,治癒にかかわる因子治療の重点目標を知る
(C) 再発と成人への持ち越しに関して

   索引

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