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人生100年時代の循環器診療
筆頭著者 山下 武志 (著)
公益財団法人心臓血管研究所 名誉所長
中外医学社
電子版ISBN
電子版発売日 2024年8月8日
ページ数 134
判型 A5判
印刷版ISBN 978-4-498-13442-3
印刷版発行年月 2024年8月
書籍・雑誌概要
暦年齢にとらわれない ぼくたちの新たな臨床観(Clinical-Shift)
「患者は86歳男性で……」症例提示の定番であるこの表現から,どのくらいの情報を得られるでしょうか? 超高齢化社会に突入している本邦において,高齢患者の暦年齢と身体機能の相関関係は成り立たなくなってきています.今こそ暦年齢を重視する診療を脱却し,高齢患者一人ひとりに対する真の個別化医療を考えるときです.そこに「例外」という言葉はありません.循環器領域を長年牽引する著者による高齢者診療(総論)・心房細動診療・心不全診療を通して,めまぐるしく変化する現代医学への冷静な対峙方法をぜひ感じてみてください.
目次
CHAPTER 1 総論 暦年齢を重ねた高齢患者診療
人生100年時代を迎えて
「老化は足から」,「人は三度老いる」
フレイルもアクティブシニアも増加する
大きな転換 1:暦年齢から脱却する
大きな転換 2:医療の目的が変化する
人生100年時代の基本教育 1:食事
人生100年時代の基本教育 2:身体活動・運動
エンドポイントの競合
AIがもたらす将来展望
多様性の中,なにが本質か?
CHAPTER 2 人生100年時代の心房細動診療
なぜ超高齢者の心房細動診療は難しい?
高齢・超高齢者に対する抗凝固療法の今
フレイル,認知症,転倒歴と抗凝固療法
抗凝固療法をあきらめるとどうなる?
ラストステージの抗凝固療法
左心耳閉鎖術と超高齢心房細動
アブレーションをどこまで踏み込むか?
抗不整脈薬投与,心拍数調節治療薬投与の実際
心房細動のアウトカムが変わった!?
CHAPTER 3 人生100年時代の心不全診療
なぜ超高齢者の心不全診療は難しい?
「心不全パンデミック」は大きくも小さくもできてしまう
HFrEF,HFmrEF,HFpEFどれが大変?
ARNI,SGLT2阻害薬は高齢・超高齢者に使えるか?
高齢心不全患者への非薬物治療
多職種協働・ACPのこと
索引