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もしも「死にたい」と言われたら 自殺リスクの評価と対応
筆頭著者 松本 俊彦 (著)
中外医学社
電子版ISBN
電子版発売日 2018年9月24日
ページ数 136
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-498-12974-0
印刷版発行年月 2015年5月
書籍・雑誌概要
「死にたい」とだれかに告げることは,「死にたいくらいつらい」ということ.だから,もしもこのつらさを少しでもやわらげることができるならば,「本当は生きたい」のである.「死にたい」という患者を前にして医療は何ができるのか,何をすべきなのか.自殺企図,自殺未遂患者の自殺リスクをどう評価して,どう対応すべきなのか.この難しいテーマに真っ向から取り組んできた筆者がこれまでの経験と知識を元に書き下ろした一冊.
目次
はじめに
第1章 人はなぜ自殺するのか?
自殺の対人関係理論に基づく予防と治療・援助の基本
Ⅰ はじめに
Ⅱ 自殺の対人関係理論とは
Ⅲ 自殺の対人関係理論からみた精神障害と自殺との関係
Ⅳ 自殺の対人関係理論からみた危機介入のあり方
Ⅴ おわりに
第2章 隠された自殺念慮に気づくには
自殺念慮のアセスメントとCASE アプローチ
Ⅰ はじめに
Ⅱ 自殺予防における自殺念慮が持つ臨床的意義
Ⅲ 自殺念慮のアセスメントに際しての困難と注意点
Ⅳ 語りづらい話題を正直に語らせる技法
Ⅴ 自殺イベントの時系列アセスメント
Ⅵ 補足的な情報収集
Ⅶ おわりに
第3章 自殺企図の評価と対応
Ⅰ はじめに
Ⅱ 自殺企図の評価
Ⅲ 自殺念慮の告白に対する対応
Ⅳ 自殺企図の対応
Ⅴ おわりに
第4章 非自殺性自傷に対する精神療法
Ⅰ はじめに
Ⅱ 非自殺性自傷の治療に際しての基本的な態度
Ⅲ 自傷のモニタリングとトリガー分析
Ⅳ 置換スキルの習得
Ⅴ 面接の実際
Ⅵ 症例A 17 歳 女性 高校生
Ⅶ 自傷が止まった後のかかわり
Ⅷ おわりに
第5章 過量服薬の理解と予防・対応
Ⅰ はじめに
Ⅱ 過量服薬の理解
Ⅲ 過量服薬の予防
Ⅳ 過量服薬の危機介入
Ⅴ おわりに
第6章 心理学的剖検から見えてきた自殺の危険因子
Ⅰ はじめに
Ⅱ 心理学的剖検とは?
Ⅲ なぜ心理学的剖検研究が必要なのか―他の研究手法との比較
Ⅳ 海外における心理学的剖検研究の動向
Ⅴ わが国における心理学的剖検の現状
Ⅵ 私たちの心理学的剖検研究から現在までに明らかにされたこと
Ⅶ おわりに
あとがき
索引