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患者から「早く死なせてほしい」と言われたらどうしますか?
本当に聞きたかった緩和ケアの講義
筆頭著者 新城 拓也 (著)
金原出版
電子版ISBN 978-4-307-80172-0
電子版発売日 2018年11月26日
ページ数 302
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-307-10172-1
印刷版発行年月 2015年5月
書籍・雑誌概要
「麻薬ってどう使い分けるの?」「腹水は本当に抜いて大丈夫?」「薬のせいでせん妄になったと言われたら?」「鎮静をどう説明する?」「患者から早く死なせてほしいと言われたら?」――。本書は“3学期”構成となっており、さながら1年間の講義を受けているような流れになっています。23ある講義はすべて生徒の疑問から始まっていて、新城先生がその問いに一つひとつ丁寧に答えます。マニュアルだけでは解決しない、緩和ケアの悩みに答える一冊です。
目次
■オリエンテ-ション
緩和ケアをめぐる10の提言
■1学期 痛みの治療と症状緩和
第1講 痛みの治療1.─最初の対応
第2講 痛みの治療2.─痛いと言わない患者
第3講 痛みの治療3.─医療用麻薬の使い分け
第4講 神経障害性疼痛
第5講 呼吸困難・吐き気
第6講 腹 水
第7講 食欲不振1.─「食べる」悩み
第8講 食欲不振2.─輸液
第9講 倦怠感
第10講 不 眠
第11講 せん妄
●2学期 鎮静と看取りの前
第12講 鎮静1.─鎮静の説明
第13講 鎮静2.─鎮静が必要な方へ
第14講 看取りの前1.─死なせてほしい
第15講 看取りの前2.─死の経過
■3学期 コミュニケ-ション
第16講 コミュニケ-ション1.─緩和ケアって何?
第17講 コミュニケ-ション2.─がんの告知
第18講 コミュニケ-ション3.─化学療法の中止
第19講 コミュニケ-ション4.─余命告知
第20講 コミュニケ-ション5.─家族ケア
第21講 その他1.─患者の自殺
第22講 その他2.─民間療法
第23講 その他3.─医療者のバ-ンアウト
終業式のことば─あとがきにかえて
Column
●勤務時間外の緊急対応について
●医師も病状を否認する─痛みと向き合えない医師
●電話で患者の心を離さないようにする
●チ-ム医療とよいカンファレンスには何が必要か
●知っていますか、亡くなる前の不思議な音─気道分泌過剰、死前喘鳴
●胸水の処置について
●患者の体験を、次の患者に伝える
●リザ-バ-、PICC の功罪─がん患者の血栓症には最大限の配慮を
●ステロイド薬はいつまで使う?
●なぜ眠れなくなるのか
●せん妄は患者の心の安全装置なのか
●鎮静は本当は不要なのか
●患者の意識はいつまであるのか
●患者の苦悩に毎日向き合い続けるには
●エンゼルケアに関すること
●緩和ケアを提供する仕掛け作り
●患者との対話」は教えられるか─生兵法は大怪我のもと
●緩和ケア」は嫌われる
●医師は何でも知っている
●患者の耳は最期まで聞こえているのか
●曜日に色をつけていくこと
●息子の気持ちを飲んでいます
●完全燃焼のバ-ンアウト