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電解質輸液塾 改訂2版
筆頭著者 門川 俊明 (著)
慶應義塾大学医学部医学教育センター教授
中外医学社
電子版ISBN
電子版発売日 2020年9月21日
ページ数 180
判型 A5判
印刷版ISBN 978-4-498-12351-9
印刷版発行年月 2020年9月
書籍・雑誌概要
水電解質が苦手になる大きな要因の一つに,例外やまれな事項があまりに多い,というものがある.本書ではそれを踏まえ,「まずは原理原則を徹底的にたたき込む」ことを優先し,覚える内容を大胆にクリアカット.簡単明瞭で分かりやすいと,発売すぐさま好評をいただいた.改訂2版では,初版の良さはそのままに,最新の知見も加えてブラッシュアップ.今すぐに臨床に活かせる,ミニマムかつ最適な水電解質攻略本となった.
目次
テーマ01●Naと水の異常
第1限 低Na血症の考え方
1-1 低Na血症の考え方
1-2 細胞外液量の推定
第2限 低Na血症の治療
2-1 低Na血症の症状
2-2 低Na血症の治療
2-3 体液量減少型の低Na血症へのアプローチ
第3限 SIADH
3-1 SIADHとは
3-2 ADHの作用メカニズム
3-3 血漿浸透圧の調整機構
3-4 SIADHの原因
3-5 SIADHの診断
3-6 SIADHの治療
3-7 バソプレシン受容体拮抗薬
第4限 高浸透圧性低Na血症と偽性低Na血症
4-1 高浸透圧性低Na血症
4-2 偽性低Na血症
第5限 低Na血症の診断アプローチ
5-1 低Na血症の診断アプローチ
5-2 水とNaの関係
第6限 高Na血症
6-1 高Na血症を防ぐメカニズム
6-2 高Na血症の症状
6-3 高Na血症の診断アプローチ
6-4 高Na血症の治療
第7限 尿崩症
7-1 尿崩症とは
7-2 尿崩症の治療
7-3 多尿の診断アプローチ
テーマ02●Kの異常
第1限 K代謝異常症の病態生理
1-1 Kの体内動態
1-2 Kは細胞内の主要なイオン
1-3 Kの調整機構
1-4 細胞内外のK移動を調節する因子
1-5 腎臓でのK分泌
第2限 高K血症
2-1 高K血症の症状
2-2 K濃度異常と心電図変化
2-3 高K血症の診断アプローチ
2-4 高K血症の緊急治療
2-5 高K血症の慢性期の治療
第3限 低K血症 1
3-1 低K血症の症状
3-2 低K血症の診断アプローチ
第4限 低K血症 2
4-1 低K血症の治療
4-2 Bartter症候群/Gitelman症候群
第5限 尿細管でのK排泄制御の生理学(上級編)
5-1 尿細管でのK排泄制御
5-2 尿細管でのK排泄制御から低K血症と高K血症の病態を考える
テーマ03●Ca・P・Mgの異常
第1限 Ca,P代謝の基本
1-1 Ca代謝
1-2 P代謝
1-3 Ca・Pを調節する因子
第2限 高Ca血症
2-1 高Ca血症とは
2-2 高Ca血症の診断
2-3 高Ca血症の治療
第3限 低Ca血症
3-1 低Ca血症とは
3-2 低Ca血症の原因疾患
3-3 低Ca血症の診断アプローチ
3-4 低Ca血症の治療
第4限 高P血症
4-1 高P血症とは
4-2 高P血症の診断
4-3 高P血症の治療
第5限 低P血症
5-1 低P血症とは
5-2 低P血症の診断
5-3 低P血症の治療
第6限 Mg代謝異常症
6-1 Mg代謝の基本
6-2 高Mg血症
6-3 低Mg血症
テーマ04●酸塩基平衡異常
第1限 酸塩基平衡の基本
1-1 酸の産生と排泄
1-2 pHは肺と腎臓が決める
1-3 代償作用
1-4 アシデミア,アルカレミアとアシドーシス,アルカローシスの違い
1-5 血液ガスのステップ分析
第2限 代謝性アシドーシス 1
2-1 アニオンギャップ
2-2 AG増加型代謝性アシドーシス
2-3 糖尿病性ケトアシドーシス
第3限 代謝性アシドーシス 2
3-1 乳酸アシドーシス
第4限 代謝性アシドーシス 3
4-1 AGが減少するのは
第5限 代謝性アシドーシス 4
5-1 AG正常の代謝性アシドーシス
5-2 尿アニオンギャップ
第6限 代謝性アシドーシス 5
6-1 尿細管性アシドーシス
6-2 慢性腎不全のときのアシドーシス
第7限 代謝性アルカローシス
7-1 代謝性アルカローシスの病態
7-2 代謝性アルカローシスの診断
7-3 代謝性アルカローシスの治療
第8限 混合性酸塩基平衡異常 1
第9限 混合性酸塩基平衡異常 2
9-1 アスピリン中毒
9-2 ΔAGとΔHCO3-
テーマ05●輸液の考え方
第1限 輸液療法の基本
1-1 輸液は難しい?
1-2 2+3の輸液製剤を覚える
第2限 基本輸液製剤を理解する
2-1 輸液の基本製剤は生食と5%ブドウ糖液
2-2 輸液はどこに行くか?
第3限 その他の輸液製剤を理解する
3-1 イントロ
3-2 血漿増量剤
3-3 細胞外液補充液
3-4 1号液~4号液
3-5 3号液がなぜ維持液とよばれるのか
3-6 1号液と4号液の使い方
3-7 輸液製剤何を覚えるか
第4限 輸液の量とスピードの考え方
4-1 補充輸液
4-2 脱水時の輸液量の目安
4-3 維持輸液
4-4 水と電解質のバランスシート
4-5 フィードバック
●クイック・レファレンス
低Na血症の診断アプローチ
低Na血症の診断アプローチ
高Na血症の診断アプローチ
多尿の診断アプローチ
高K血症の診断アプローチ
高K血症の緊急治療
低K血症の診断アプローチ
高Ca血症の診断アプローチ
低Ca血症の診断アプローチ
高P血症の診断アプローチ
低P血症の診断アプローチ
血液ガスのステップ分析
覚えるべき輸液製剤の組成
索引