リーズナブル免疫生物学
  • 有料閲覧

リーズナブル免疫生物学

筆頭著者 吉田 龍太郎 (著) 大阪医科大学名誉教授 中外医学社 電子版ISBN 電子版発売日 2019年4月1日 ページ数 224 判型 B5 印刷版ISBN 978-4-498-10608-6 印刷版発行年月 2019年3月

書籍・雑誌概要

“現存する生物は、下等動物であれ、高等動物であれ、それぞれ解剖学的あるいは生理学的には完成品に近い”という著者の考えに基づき、単著でまとめられた免疫学の新たなテキストブック。
著者がそう解釈する理由(reason)として多数の論文を引用し、免疫学の全容を初学者にもわかるよう平易に解説した。

目次

目次

まえがき
 基礎医学への道
 学問の世界はときに排他的
 素人の単純な疑問
 マクロファージとの出会い
 実験結果から学ぶ
 一人で書く教科書

1 免疫生物学序論
 1-1 からだの基本的構造
 1-2 健康の維持
 1-3 自己と非自己
 1-4 どこで?
 1-5 だれが?
 1-6 どうした?
 1-7 刑事事件にあって生体防御機構では知られていなかったこと
 1-8 自然免疫系細胞上のToll-like受容体
 1-9 肥満細胞
 1-10 なぜ好中球が一番先に炎症部位に行くのか?
 1-11 リンパ球の感染症における役割
 1-12 免疫グロブリン(抗体)
 1-13 限られた数の遺伝子から無数の抗体が産生される機構

2 免疫生物系の構成
 2-1 生物は何のために食べるのか?
 2-2 微小循環
 2-3 血管とリンパ管
 2-4 血球細胞の種類と役割
 2-5 血球細胞が炎症部位へ浸潤する順序
 2-6 常在性マクロファージの役割
 2-7 多核白血球の役割
 2-8 浸潤性マクロファージの役割
 2-9 リンパ球の役割
 2-10 単球と肥満細胞の役割
 2-11 細胞の性質を調べる方法
 2-12 一次反応と二次反応

3 B細胞免疫
 3-1 Edward Jenner
 3-2 二度なし免疫現象
 3-3 遺伝子の組換え
 3-4 抗原特異的抗体の産生機構
 3-5 抗体の種類

4 T細胞免疫
 4-1 T細胞による自己/非自己の識別
 4-2 胸腺
 4-3 T細胞の正と負の選択
 4-4 T細胞受容体(TCR)の構造
 4-5 Th1,Th2サイトカイン
 4-6 抗原提示細胞とT細胞
 4-7 胸腺からリンパ節へ

5 主要組織適合性抗原と移植免疫
 5-1 がんは治る
 5-2 主要組織適合性抗原の発見
 5-3 移植片拒絶
 5-4 ヌードマウスの発見
 5-5 T細胞が同種異系を識別し,非自己を拒絶する
 5-6 キラーT細胞とヘルパーT細胞
 5-7 キラーT細胞ではなくヘルパーT細胞が移植片拒絶に必須
 5-8 移植片上の被認識分子
 5-9 MHCの拘束性
 5-10 MHCクラス1やクラス2上の抗原の性状
 5-11 下等動物も自己/非自己を識別し傷害
 5-12 骨髄移植
 5-13 胎児
 5-14 母親と代理母
 5-15 胎児混入細胞に対する寛容と拒絶
 5-16 胎盤の構造
 5-17 妊娠での不思議

6 自然免疫
 6-1 自然免疫担当細胞
 6-2 監視システム
 6-3 炎症と免疫に関与する細胞
 6-4 炎症・免疫と刑事事件
 6-5 血管の透過性の亢進
 6-6 白血球の遊走
 6-7 病原微生物
 6-8 液性免疫と細胞性免疫
 6-9 新しいリンパ球とその機能の発見
 6-10 リンパ球が炎症・免疫での主役に
 6-11 リンパ球による抗原の特異的認識
 6-12 マクロファージは非特異的貪食細胞
 6-13 自然免疫細胞による炎症・免疫反応
 6-14 ウイルス感染に対する生体防御
 6-15 マクロファージによる巨大陰性荷電分子やPSの認識

7 マクロファージによる同種異系移植片拒絶
 7-1 同種異系細胞の拒絶
 7-2 同種異系移植片上のMHCクラス1分子を認識する受容体
 7-3 非自己MHCクラス1 transgenicマウスの樹立
 7-4 MMR1,MMR2や両者のノックアウトマウスの樹立

8 獲得免疫
 8-1 獲得免疫の役割
 8-2 Edward Jennerの功績
 8-3 ワクチンの必要条件
 8-4 抗体の蛋白構造
 8-5 抗体遺伝子の構造
 8-6 B細胞による抗体の産生

9 腸管での免疫応答
 9-1 腸管の組織と機能
 9-2 腸内細菌
 9-3 腸の構造

10 母体と胎児
 10-1 胎児は同種異系
 10-2 血液型不適合による胎児の溶血性疾患
 10-3 血液型に対する自然抗体
 10-4 非自己白血球に対する寛容
 10-5 骨髄移植での寛容

11 サイトカイン
 11-1 背景
 11-2 性状・機能
 11-3 種類
 11-4 基本的考え方
 11-5 火災報知機的サイトカイン
 11-6 以前に侵入した異物
 11-7 異物の侵入が初回である場合
 11-8 エフェクター細胞の活性化
 11-9 侵入現場のclean upと再侵入への備え
 11-10 サイトカインの意外な作用
  11-10-1.毛周期とIFN-γ
  11-10-2.マウス毛包におけるメラニン色素形成と血流
  11-10-3.創傷治癒におけるサイトカインの役割
 11-11 サイトカインレセプター

12 ウイルス感染と免疫
 12-1 小さい病原体としてのウイルス
 12-2 ウイルスの単離
 12-3 ウイルスの可視化
 12-4 ウイルスの構造
 12-5 ウイルスの増殖
 12-6 ウイルスの細胞生物学的応用
 12-7 ウイルス感染
 12-8 ウイルスに対する生体防御
 12-9 ウイルスに対する細胞性免疫
 12-10 ワクチンと抗生物質の相違点
 12-11 ワクチンの種類
 12-12 ワクチンの副作用
 12-13 肝炎ウイルス
 12-14 ヒトをがんにするウイルス
 12-15 がん遺伝子(oncogene)
 12-16 ウイルスの応用

13 プリオン
 13-1 狂牛病
 13-2 プリオン

14 過敏症
 14-1 過敏症という名称は正しいか?
 14-2 アレルギーの分類
  14-2-1.1型アレルギー
  14-2-2.2型アレルギー
  14-2-3.3型アレルギー
  14-2-4.4型アレルギー
 14-3 アレルギー発症機構
  14-3-1.アレルゲンが初めて体内に侵入したとき
  14-3-2.アレルゲン特異的IgE抗体はいつできる?
  14-3-3.鼻粘膜下の所属リンパ節はどこか?
  14-3-4.アレルゲン非特異的IgE抗体の産生はIL-4依存性か?
  14-3-5.所属リンパ節細胞構成の経時的変化
  14-3-6.マクロファージとリンパ球がIL-4とIgEを産生
  14-3-7.大小2種類の細胞からなるリンパ節細胞
  14-3-8.同じ抗原でIgEやIgGを産生する実験系の確立
  14-3-9.だれがIgEを作るかIgGを作るかを決めている?
  14-3-10.マクロファージがIL-4の産生量を決めている
  14-3-11.スギ花粉以外のアレルゲンに対する反応
  14-3-12.非特異的IgE+B細胞のIgEは非特異的か?
  14-3-13.非特異的IgE+B細胞は,花粉関連アレルゲン特異的IgE+B細胞?
  14-3-14.関連アレルゲン特異的IgE+B細胞の誘導と通年性花粉症
  14-3-15.アレルゲン特異的IgE+B細胞とアレルゲンで特異的IgEを産生?
 14-4 アレルゲン特異的IgE抗体の産生機構
  14-4-1.1回目のアレルゲンの侵入
  14-4-2.IgMからIgEへのクラススイッチはいつ起こるのか?
  14-4-3.1回のアレルゲン投与で特異的IgE抗体が産生されるのか?
  14-4-4.アレルギーは,発症と言うよりアレルゲンを排除する生理的反応?
  14-4-5.抗原特異的IgA,IgE,IgGやIgM抗体の産生機構
  14-4-6.ある英語の教科書に書かれているplasmablastsとは?
  14-4-7.B細胞研究者による最近の実験結果の変化
 14-5 アレルギーの治療
  14-5-1.1型アレルギーの治療
  14-5-2.2型アレルギーの治療
  14-5-3.3型アレルギーの治療
  14-5-4.4型アレルギーの治療

15 がん免疫の基礎と臨床
 15-1 がんは自己細胞由来
 15-2 悪性腫瘍の種類
 15-3 上皮系細胞,間質系細胞と血液細胞
 15-4 バリア
 15-5 悪性腫瘍の発生機序
 15-6 フィラデルフィアクロモゾーム
 15-7 がん遺伝子
 15-8 がん抑制遺伝子
 15-9 腫瘍細胞の性状
 15-10 慢性白血病と急性白血病
 15-11 白血病の症状
 15-12 急性白血病の分類と治療法の世界的統一(FAB分類)
 15-13 その他の白血病
  15-13-1.Adult T cell leukemia(ATL)
  15-13-2.骨髄腫
 15-14 悪性リンパ腫
 15-15 腫瘍の臨床的問題点
  15-15-1.外科的治療
  15-15-2.化学療法
  15-15-3.放射線療法
  15-15-4.免疫療法
 15-16 新しい治療法としての免疫療法
 15-17 がん征圧への道
  15-17-1.がん特異抗原とエフェクター細胞
  15-17-2.がん研究の方向
  15-17-3.同種同系と同種異系
  15-17-4.移植部に浸潤する2種類の細胞傷害性細胞
  15-17-5.AIM-1とAIM-2
  15-17-6.AIM-2誘導による移植がん細胞の拒絶
  15-17-7.H-2d特異的CTLの標的細胞特異性
  15-17-8.上皮系細胞と非上皮系細胞に対する傷害機構は同じか?
  15-17-9.皮内に移植された腫瘍細胞の増殖と拒絶
  15-17-10.皮内で増殖する腫瘍細胞の制御
  15-17-11.皮内に移植されたB16細胞と皮膚の免疫組織学的解析
  15-17-12.皮内で一旦増殖し拒絶される腫瘍細胞の制御
  15-17-13.皮内に移植されたMeth A細胞と皮膚の免疫組織学的解析
 15-18 がん征圧への総括

16 自己免疫疾患
 16-1 背景
 16-2 機序
  16-2-1.先行因子
  16-2-2.自己免疫反応誘導期
   a.中枢性トレランスの破綻
   b.末梢性トレランスの破綻
   c.ある種の日本人HLAとの相関
   d.B細胞のpolyclonalな活性化
   e.分子相同性
  16-2-3.慢性炎症期
  16-2-4.臓器破壊期
 16-3 基本的考え方
  16-3-1.エフェクター細胞
  16-3-2.何が異常?
  16-3-3.何が自己/非自己を識別しているか?
 16-4 実験的自己免疫性ブドウ膜網膜炎
  16-4-1.背景
  16-4-2.未処理およびEAUマウスからのmono-dispersed網膜細胞のPercoll密度勾配遠心法による分離
  16-4-3.EAUによる網膜破壊の機序(in vivo)
  16-4-4.EAUによる網膜破壊の機序(in vitro)
  16-4-5.自己免疫疾患制御への総括

17 生活習慣病

文献
あとがき
索引

書籍・雑誌を共有

関連書籍・雑誌

もっと見る