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増補版 遺伝性出血性末梢血管拡張症(オスラー病;HHT)の診療マニュアル
筆頭著者 塩谷 隆信 (編集)
その他の著者等 塩谷隆信/渕崎宇一郎/塩谷隆信/和田安彦/小泉昭夫/森崎裕子/森崎隆幸/竹中勝信/吉村邦彦/佐竹將宏/市村恵一/津田昌明/梅林芳弘/眞鍋求/佐藤一洋/藤本圭作/寺田舞/渡邊博之/伊藤宏/佐野正明/橋本学/石田秀明/長沼裕子/大山葉子/小宮山雅樹/藤塚宜功/五十嵐良典/奈良美保/澤田賢一/中西宣文/佐久間聖仁/山田修/杉山央/川村光夫/鈴木明/清水宏明/井上博雅/浦野真理/斎藤加代子/大橋博文/村田勝敬
中外医学社
電子版ISBN
電子版発売日 2018年9月24日
ページ数 177
判型 A4
印刷版ISBN 978-4-498-03525-6
印刷版発行年月 2015年4月
書籍・雑誌概要
遺伝性出血性末梢血管拡張症(オスラー病;HHT)に関する国内の報告、診療指針等をまとめたマニュアルの増補版.
目次
目次
第 1 章 定義と診断
1.歴史的背景〈渕崎宇一郎〉
1.歴史と背景
2.William Osler
2.診断と予後〈塩谷隆信〉
1.臨床診断規準
2.症 状
3.合併症
4.予 後
第 2 章 疫 学
遺伝疫学〈和田安彦 小泉昭夫〉
1.責任遺伝子同定の歴史的経緯
2.遺伝子検査
3.検査で得られた突然変異の,家系調査などによる意味づけ
4.わが国における遺伝疫学の調査
5.有病率
第 3 章 病 因
1.責任遺伝子〈森崎裕子 森崎隆幸〉
1.HHT の遺伝
2.エンドグリンおよび ENG 遺伝子
3.ALK1 および ACVRL1 遺伝子
4.HHT の遺伝子解析
5.HHT は TGF-βシグナル伝達異常により発症する
6.遺伝子診断について
2.分子病態生理〈竹中勝信〉
1.血管拡張症の発生
2.脳 AVM の発生
3.HHT と分子遺伝学
4.関連分子とモデル
5.将来展望
3.遺伝子型と臨床病型の関連〈吉村邦彦〉
1.遺伝子型と臨床病型の関連
2.遺伝性出血性末梢血管拡張症の各遺伝子型の実際の症例
第 4 章 臨床所見と画像診断
1.臨床所見の発現経過〈塩谷隆信 佐竹將宏〉
1.臨床病型と臨床所見発現の関連
2.血管異常の発現経過
3.臨床病型の発現と予後の関連
2.鼻出血〈市村恵一〉
1.鼻出血はなぜ起きるか
2.鼻出血の起こる部位
3.血管病変の分類
4.鼻出血の発現状況
5.鼻出血の重症度
6.画像診断
3.皮膚の末梢血管拡張症〈津田昌明 梅林芳弘 眞鍋求〉
1.症 例
2.皮疹の特徴
3.鑑別診断
4.内臓動静脈奇形
A.肺
1)血管造影〈佐藤一洋〉
1.肺動静脈奇形とは
2.PAVM と HHT の合併
3.PAVM の病態
4.PAVM の特徴
5.PAVM の画像所見
2)肺内シャント〈藤本圭作〉
1.症 例
2.シャント率の求め方
3)心エコー〈寺田舞 渡邊博之 伊藤宏〉
1.肺動静脈奇形のスクリーニングにおける有用性
2.心臓合併症の診断における有用性
4)日本における遺伝性出血性末梢血管拡張症に合併する肺動静脈奇形
(2010 年全国アンケート調査結果)〈佐藤一洋 佐野正明 塩谷隆信〉
1.全国アンケート調査
2.第一次調査結果
3.第二次調査結果
B.肝 臓
1)血管造影・CT〈橋本学〉
1.病理学的所見
2.画像所見
3.主な臨床症状
4.治 療
2)腹部エコー〈石田秀明 長沼裕子 大山葉子〉
1.肝
2.胆道系,膵,脾
C.脊 髄〈小宮山雅樹〉
1.脊髄血管奇形の診断
2.脊髄血管奇形の分類
3.動静脈瘻
4.動静脈奇形
5.HHT 関連の脊髄血管奇形の特徴
D.消化管病変〈藤塚宜功 五十嵐良典〉
1.症 例
2.考 案
第 5 章 治療と管理
1.鼻出血〈市村恵一〉
1.鼻出血の治療法概観
2.保存療法
3.焼灼療法
4.血管塞栓・結紮
5.鼻粘膜皮膚置換術
6.外鼻孔閉鎖術
2.貧 血〈奈良美保 澤田賢一〉
1.病 態
2.診 断
3.治療指針
3.肺動静脈奇形
A.血管内塞栓術と合併症の管理
1)コイル塞栓術〈橋本学〉
1.術前評価
2.基本的手技
3.塞栓術
4.成績と経過観察
5.特殊な PAVM の塞栓
6.体循環系の関与
7.妊娠と PAVM
8.肺動脈圧
2)塞栓術の適応と効果〈佐藤一洋〉
1.HHT に伴う PAVM の臨床的問題点
2.PAVM の治療適応
3.治療法の選択
4.カテーテル塞栓術
5.治療成績
6.カテーテル塞栓術の問題点
7.予 後
3)肺高血圧症と治療〈中西宣文 佐久間聖仁〉
1.遺伝性出血性末梢血管拡張症(HHT)における肺高血圧症
2.肺血流量増加/左心不全型の肺高血圧症
3.PAH 型の肺高血圧症(HHT−PAH)
4.HHT−PAH の臨床像と治療
4)小児の肺動静脈奇形〈山田修 杉山央〉
1.発生頻度
2.形 態
3.臨床症状
4.出現時期
5.診 断
6.治 療
7.合併症
8.予 後
9.遺伝子解析
B.外科的切除〈川村光夫〉
1.外科治療の歴史と今日の位置づけ
2.本邦での外科治療報告例
3.外科治療後の再発と経過観察
4.びまん性肺動静脈瘻の外科治療
4.脳動静脈奇形
A.外科的治療〈竹中勝信〉
1.脳血管奇形と AVM
2.脳 AVM の形態
3.HHT に合併する脳 AVM の発症様式
4.HHT に合併する脳 AVM の特徴
5.脳 AVM の治療(手術治療に関して)
6.直達手術による AVM 全摘の可能性
7.非直達手術について
8.手術合併症
B.血管内治療〈小宮山雅樹〉
1.動静脈奇形の治療
2.HHT 関連の脳血管奇形の特徴と治療
3.HHT 関連の脳血管奇形のスクリーニング
C.放射線治療: 定位放射線療法を中心に〈鈴木明 清水宏明〉
1.治療の適応と現状
2.治療方針
3.SRS の作用機序
4.当院における SRS
5.線量計画
6.治療の評価
7.症例
8.遠隔成績と晩期放射線障害
5.肝動静脈奇形〈塩谷隆信 井上博雅〉
1.肝動静脈奇形の背景
2.肝動静脈奇形の治療
6.脊髄動静脈奇形〈小宮山雅樹〉
1.脊髄動静脈奇形の治療(HHT に限らない一般論)
2.HHT 関連の脊髄血管奇形の特徴と治療
3.HHT 関連の脊髄血管奇形のスクリーニング
4.症例: 出血発症の脊髄円錐にある脊髄動静脈瘻
第 6 章 臨床マネージメントとフォローアップ
1.遺伝カウンセリング〈浦野真理 斎藤加代子〉
1.遺伝カウンセリングとは
2.HHT の遺伝カウンセリング
2.告知後の家族支援〈大橋博文〉
1.疾患の告知が家族にもたらす心理的反応と障害受容
2.実際の家族支援
3.妊娠の影響〈佐野正明〉
1.HHT 合併妊娠の問題点
2.治 療
3.HHT 合併妊娠への対応
4.フォローアップの留意事項〈塩谷隆信 村田勝敬〉
1.フォローアップ
2.深部静脈血栓症の予防
3.脳卒中のある HHT 患者
4.歯科治療
5.航空機による旅行,スキューバダイビング
6.展 望
HHT 研究会および患者会
附 HHT の EBM International Guideline〈塩谷隆信〉
1.HHT の診断
2.鼻出血
3.脳動静脈奇形
4.肺動静脈奇形
5.消化管出血
6.肝血管奇形
索 引