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胃外科のすべて
筆頭著者 胃外科・術後障害研究会 (編集) 上西 紀夫 (編集代表)
メジカルビュー社
電子版ISBN
電子版発売日 2022年11月3日
ページ数 352
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-7583-1514-2
印刷版発行年月 2014年3月
書籍・雑誌概要
胃は癌による死亡数が消化器癌の中では1位の臓器であり,早期胃癌に対するEMR・ESDや腹腔鏡下手術,また腫瘍マーカーなどの診断・治療技術の進歩が目覚ましい領域である。本書では胃外科の手術手技や解剖・生理機能などに加え,新しい知見として,消化管ホルモン(グレリン,GLPなど)の発見や,胃癌とピロリ菌との関連,新規抗癌剤,内視鏡・腹腔鏡の発達など,診断・治療技術が進歩した現状を解説している。
若手消化器外科医が胃の手術の術者・助手を務めるために必要な知識・手術手技の修得,ならびに術後障害について理解を深め,患者のQOLの向上を目指すことを目的として,胃外科・術後障害研究会所属のエキスパートの医師らによって解説された消化器外科医必携の教科書である。
目次
第1章 歴史と変遷
歴史と変遷 荒井邦佳
第2章 胃の構造
胃の構造 篠原 尚
第3章 胃の生理機能
胃の運動機能 改元 香ほか
胃の分泌機能 屋嘉比康治
第4章 胃疾患の診断法
胃癌の肉眼分類 木下 淳ほか
画像検査 白神伸之ほか
内視鏡検査
上部消化管内視鏡検査・上部消化管超音波内視鏡検査 新美惠子ほか
内視鏡下生検による組織診断 大倉康男
ABCD法(またはABC法)を用いた「胃癌ハイリスク診断」 岡 政志
第5章 胃切除標本の取り扱い
切除標本の取り扱い 仙谷和弘ほか
第6章 周術期管理
術前処置・管理,術中管理,術後管理 大橋真記
術後合併症対策 與田幸恵ほか
クリニカルパス 野家 環ほか
高齢者,肥満患者の周術期管理 長 晴彦ほか
第7章 術後障害とその対処法
総論および機能的障害 中田浩二
器質的障害 藪崎 裕
QOLの評価法 中田浩二
患者支援ツールとチーム医療 吉田 昌ほか
第8章 胃良性疾患および非上皮性腫瘍に対する手術の適応と治療法
小児外科領域 高澤慎也ほか
消化性潰瘍 柏木秀幸
胃静脈瘤(内科的治療) 小原勝敏
胃静脈瘤(外科的治療) 杉岡 篤ほか
カルチノイド腫瘍 布部創也
GIST 神田達夫
非上皮性腫瘍 布部創也
第9章 胃悪性腫瘍に対する手術の適応と治療法・手術術式
胃悪性腫瘍に対する手術の適応と治療法
胃癌に対する治療方針と標準的手術−胃癌治療ガイドラインを中心に 佐野 武
胃悪性腫瘍に対する手術術式
開腹幽門側胃切除術(早期・進行胃癌) 石神純也ほか
腹腔鏡下幽門側胃切除術(早期胃癌) 金谷誠一郎
開腹胃全摘術(早期・進行胃癌) 寺島雅典
腹腔鏡下胃全摘術(早期胃癌) 佐藤誠二ほか
開腹幽門保存胃切除術(早期胃癌) 片井 均
腹腔鏡下幽門保存胃切除術(早期胃癌) 比企直樹
開腹噴門側胃切除術(早期胃癌) 二宮基樹ほか
腹腔鏡下噴門側胃切除術(早期胃癌) 岡部 寛ほか
残胃の癌 深川剛生ほか
第10章 胃悪性腫瘍の手術成績
全国胃がん登録からみた胃癌の手術成績 梨本 篤
第11章 内視鏡的治療・手術
内視鏡的切除術(EMR・ESD) 草野 央ほか
経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG) 鈴木 裕ほか
第12章 化学療法
胃癌に対する化学療法の歴史 山口和也ほか
術前化学療法 沖 英次ほか
術後補助化学療法 小寺泰弘
切除不能・再発癌に対する集学的治療法 鈴木知志ほか
第13章 最新のトピックス
胃癌における遺伝子異常−腺管形成と粘液形質の面から 大上直秀ほか
Helicobacterpyloriと胃発癌 牛島俊和ほか
センチネルリンパ節生検(SNNS) 竹内裕也ほか
食道胃接合部癌の外科治療 瀬戸泰之ほか
LECS−胃全層切除の新しい工夫 比企直樹
NEWS−腹腔鏡内視鏡合同による胃全層切除(新規内視鏡治療) 清水伸幸ほか
ロボット手術 石田善敬ほか
肥満症に対する外科的治療(Bariatric Surgery) 太田正之ほか