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根治のための前立腺全摘術の新しい考え方

最新の“Fascia”認識による膜解剖のパラダイムシフト

根治のための前立腺全摘術の新しい考え方
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筆頭著者 川島 清隆 (著者)

メジカルビュー社

電子版ISBN

電子版発売日 2023年9月28日

ページ数 188

判型 A4

印刷版ISBN 978-4-7583-1273-8

印刷版発行年月 2023年10月

DOI https://doi.org/10.18885/9784758312738

書籍・雑誌概要

“筋膜がない!” “層を間違えた!” “そもそも筋膜って何?” 筋膜は膜? 多層性? 結合組織? 細胞外マトリクス? すべての疑問を新しい“Fascia”概念が解決する!
Fasciaの微細構造を正しく認識し,その認識に基づいてマクロ解剖を理解するために必要な解剖を写真とイラストを多数掲載。さらに前立腺全摘術の実際の手術手技についても微に入り細に入り,どこをどう展開するの か,どう剥離/切開するのが有効なのか,までを豊富な写真とイラストで解説。
根治性を高め,尿失禁を改善するための,まったく新しい解剖論と革新の手技による手術書。
レベルアップを目指すOpen, Lap, RARP すべての術者に!

目次

序章 前立腺全摘術を考え直す
  前立腺全摘術の進歩
  本当に求められる手術–高い根治性と良好な尿禁制
  なぜ前立腺全摘術は未完成なのか
  例えば腎摘出術
  前立腺全摘術の難しさ
  前立腺解剖の進歩の限界

I. 解剖
 1.人体解明の歴史
 2. 解剖についての整理,新しい人体観
  “筋膜”という用語の問題
  外科医が作る筋膜
  結合組織の再認識
  細胞外マトリクス
  Fasciaの新しい認識
  連続する線維としての新しい身体観
  高精細内視鏡での観察による新しい解剖観
 3. 新しい解剖観で見直してみる
  骨盤底の解剖のコンセプト
  骨盤底の筋肉
  外腸骨静脈を覆うfascia
  Denonvilliers’ fascia

II. 手術手技
 1. 基本手技を考え直す
  手術という行為の本質
  膜状のfasciaの切開
  実質臓器の切開
  剥離
  電気メス
  止血の基本
 2. 新しい前立腺全摘術の考え方
  分解のしかた(論理的解体)
  出血のコントロール
  完全摘出のために–Anatomical En-bloc Radical Prostatectomy−
  尿禁制への対応
  真の低侵襲性

III. 手術の実際
 1. 手術手順−Anatomical En-bloc Radical Prostatectomy−
 前処置・術前準備
  前処置
  体位
  消毒,ドレーピング
 手術手順
  ①皮膚切開
  ②レチウス腔の展開
  ③拡大リンパ節郭清
  ④側方展開(“3ステップ側方展開”)
  ⑤拡大外側アプローチによる背側剥離(外側からの直腸の剥離,精嚢の露出,剥離,vascular・pedicleの切離)
  ⑥尖部処理,尿道離断
   A. 近位側の止血縫合:水平マットレス縫合,腹側垂直横8の字運針
   B. 遠位側の止血縫合:垂直横8の字運針,垂直運針による分割結紮
  ⑦前立腺背側の露出の完成,精嚢基部剥離
  ⑧膀胱離断
  ⑨膀胱縫縮(1層目)
  ⑩止血,膀胱縫縮2層目
  ⑪新尿道口への吻合糸の運針
  ⑫尿道・膀胱吻合
  ⑬リークテスト,洗浄,ドレナージ
  ⑭閉創
 2. 合併症
  術中合併症
  術後合併症
 3. 周術期管理
  術中管理
  術後管理
  術後経過
 4. 治療成績
  出血量
  根治性
  尿禁制
  治療成績まとめ

【コラム】
 認識論
 かたち1−構造と美
 かたち2−バリエーション,典型と特殊
 J.C.・Guimberteau医師と私
 preciseSECTとの出会い

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