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チームステップス[日本版] 医療安全
チームで取り組むヒューマンエラー対策
筆頭著者 東京慈恵会医科大学附属病院医療安全管理部 (編集) 落合 和徳(編集) 海渡 健 (編集)
メジカルビュー社
電子版ISBN
電子版発売日 2022年12月9日
ページ数 192
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-7583-0040-7
印刷版発行年月 2012年12月
書籍・雑誌概要
チームステップス(Team STEPPS;Team Strategies and Tools to Enhance Performance and Patient Safety=医療の成果と患者の安全を高めるためにチームで取り組む戦略と方法)は,アメリカ発信の,良好なチームワークを形成することによって医療の安全推進と質の向上に成果を上げるためのチーム戦略(行動ツール)で,エビデンスに基づく方法である。Team STEPPSで重要な(1)チーム構成,(2)リーダーシップ,(3)状況観察,(4)相互支援,(5)コミュニケーションの5つを詳解している。このプログラムをいち早く学び,わが国の医療現場に則して改良を加え効果を上げてきた東京慈恵会医科大学附属病院の,医療安全対策ならびに各臨床分野での取り組みの実際を余すところなく紹介。
目次
1章 ヒューマンエラー対策の重要性とTeam STEPPS
1 チーム医療と医療安全
2 医療安全活動Team STEPPSとは
3 東京慈恵会医科大学附属病院の医療安全への取り組み
4 文化の醸成を始める前に
5 事例から学ぶ
6 アサーティブコミュニケーションの重要性
7 システムエラー対策の限界
8 危機感と変化の必要性を植えつける
9 エラーはなぜ起こるのか
10 チームワークの重要性
11 医療安全対策のパラダイムシフト
12 チームワークとは、その構成要素
13 コミュニケーションの難しさの体感
14 Team STEPPSを実践しよう
2章 チーム構成
1 最善の結果を生み出す医療チームとは
2 チーム活動への障害
3 患者ケアにおける医療チーム
4 医療チームの構成
5 当院でのチーム医療への取り組み
6 患者とのパートナーシップ
7 患者とのパートナーシップの例
8 Team STEPPSにおける患者とのパートナーシップ
3章 リーダーシップ
1 チーム活動とリーダー、リーダーシップ
2 リーダーとリーダーシップ
3 誰がリーダーになるか
4 全員がリーダーシップを意識する
5 あるべきリーダー、求められるリーダーシップ
6 ダニエル・キムの組織の成功循環モデル
7 チームリーダーの責務①業務の依頼
8 チームリーダーの責務②メンタルモデルの共有
9 チームリーダーの責務③フィードバック
10 メンタルモデルを共有するためのブリーフィング
4章 状況観察
1 状況観察と状況認識
2 個人の状況観察からチームの認識・行動へ
3 状況観察・状況認識・メンタルモデルの共有
4 観察すべき要点
5 自己の観察・評価
6 相手のクロスモニタリング
7 避けられない人間の基本特性
5章 相互支援
1 労務支援
2 情報支援
3 2チャレンジルール
4 CUS(カス)
5 “2チャレンジルール”“CUS(カス)”を実行するうえで大切なこと
6 擁護(アドボカシー)と主張(アサーション)
6章 コミュニケーション
1 有効なコミュニケーションとそのための戦略
2 コミュニケーションを確実にするツール
3 エスバー(SBAR;Situation, Background, Assessment, Recommendation)
4 ハンドオフ(引き継ぎ)
5 チェックバック(再確認)
6 コールアウト(大声発信)
7章 臨床現場におけるTeam STEPPSの取り組み
1 院内感染対策におけるTeam STEPPS
2 看護実践におけるTeam STEPPS ①
3 看護実践におけるTeam STEPPS ②
4 眼科病棟での事例とTeam STEPPS
5 薬剤師とTeam STEPPS
6 臨床工学技士とTeam STEPPS
7 放射線技師とTeam STEPPS
8 臨床検査技師とTeam STEPPS
9 病院事務職員とTeam STEPPS
8章 あたり前のことをやる、それがTeam STEPPS
1 ペリル、ハザード、リスクとTeam STEPPS
2 チームワーク改善後の医療現場での満足度の向上
3 「仕方がない」をなくすために
4 Team STEPPSにより職務満足度を高めて医療安全の実現を
5 WIN-WIN-WIN(3WINs)のために
6 Team STEPPSはそこにある
7 おわりに