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オペ室必携 心臓血管外科ハンドブック
筆頭著者 末田 泰二郎 (編著)
広島大学教授
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-28593-8
電子版発売日 2016年6月6日
ページ数 190
判型 新書
印刷版ISBN 978-4-524-26914-3
印刷版発行年月 2013年6月
書籍・雑誌概要
外科医,麻酔科医,看護師,臨床工学技士など,心臓血管外科手術に携わるスタッフが共通して知っておくべき知識をコンパクトに解説.代表的な術式や心臓麻酔,体外循環,経食道心エコーなど,手術室で必須の知識をすぐに確認できるポケットマニュアル.姉妹書「新病棟必携心臓血管外科ハンドブック」と二冊合わせて使うことで,術前・術中・術後にわたる知識を網羅している.
目次
【内容目次】
Chapter1 心臓麻酔
A 術前評価
1 病名,術式
2 術前検査
3 内服薬
4 循環器以外の合併症
5 身体診察
6 術前指示
B 手術中のモニタ
1 心電図
2 血圧計
3 パルスオキシメータ
4 筋弛緩モニタ
5 体温
6 中心静脈圧(CVP)
7 肺動脈カテーテル(Swan-Ganzカテーテル)
8 脳波モニタ(BIS,エントロピー)
9 近位赤外線酸素飽和度モニタ(INVOS,NIRO,TOS)
C 麻酔薬
1 鎮静薬
2 鎮痛薬
3 筋弛緩薬
D 麻酔導入
1 モニタ装着
2 静脈路確保
3 気管挿管
4 経食道心エコー挿入
5 肺動脈カテーテル・中心静脈カテーテル挿入
E 麻酔維持
1 体外循環前
2 体外循環中の管理
F 集中治療室への移動
1 モニタの付け替え
2 集中治療室での管理
G 合併症への対応
1 出血
2 輸血による副作用
3 心不全
4 致死的不整脈
H 主な疾患における麻酔管理上の注意点
1 大動脈弁狭窄症
2 大動脈弁逆流症
3 僧帽弁狭窄症
4 僧帽弁逆流症
5 冠動脈疾患
6 大動脈解離
Chapter2 経食道心エコー
A 経食道心エコーの挿入(全身麻酔導入後の場合)
B 経食道心エコーの禁忌と合併症
1 禁忌
2 合併症
C 基本操作
1 前進,後退
2 時計回転,反時計回転
3 前方屈曲,後方屈曲
4 走査面の回転
5 左方屈曲,右方屈曲
D 基本画像
1 中部食道四腔像(ME four chamber)
2 経胃基部短軸像(TG basal short axis)
3 経胃中部短軸像(TG mid short axis)
4 深部経胃長軸像(deep TG long axis)
5 中部食道上行大動脈短軸像(ME ascending aorticshort axis)
6 中部食道僧帽弁交連像(ME mitral commissural)
7 中部食道二腔像(ME two chamber)
8 中部食道長軸像(ME long axis)
9 経胃二腔像(TG two chamber)
10 経胃長軸像(TG long axis)
11 中部食道大動脈弁短軸像(ME aortic valve shortaxis)
12 中部食道右室流入出路像(ME right ventricleinflow-out flow)
13 中部食道大動脈弁長軸像(ME aortic valve longaxis)
14 中部食道上行大動脈長軸像(ME ascending aorticlong axis)
15 中部食道上下大静脈像(ME bicaval)
16 経胃右室流入路像(TG right ventricle inflow)
17 下行大動脈短軸像(descending aortic shortaxis)
18 下行大動脈長軸像(descending aortic longaxis)
19 上部食道大動脈弓長軸像(UE aortic arch longaxis)
20 上部食道大動脈弓短軸像(UE aortic arch shortaxis)
E 基本画像のオリエンテーション
1 基本系統
2 大動脈弁系統
3 僧帽弁系統
4 (経胃)左心室系統
5 右室系統
6 大動脈系統
F 代表的疾患の画像診断
1 大動脈弁狭窄症
2 大動脈弁逆流症
3 僧帽弁狭窄症
4 僧帽弁逆流症
5 大動脈解離
6 冠動脈疾患
7 心房中隔欠損症
8 心室中隔欠損症
G ピットフォール
1 アーチファクト
2 誤診しやすい正常構造物
Chapter3 体外循環
A 人工心肺装置の構成
1 人工心肺装置
2 送血ポンプ
3 人工肺(膜型)
4 貯血槽
5 血液回路
6 送血ラインフィルタ
7 ベント・吸引ポンプ
8 熱交換器
9 血液濃縮器
10 各安全監視モニタ
11 冷温水供給装置
12 心筋保護装置
13 自己血回収装置
B 充填液
1 充填液の組成
2 充填液による血液希釈
3 血液希釈コントロール
C 心筋保護装置の構成と保護液の組成
1 心筋保護の目的
2 心筋保護液の投与方法
3 心筋保護液の組成
4 広島大学病院における心筋保護液
D 人工心肺の灌流量の決め方
1 適正灌流量
2 Fick法による灌流量の決定
3 灌流圧と血管抵抗
4 灌流量と酸素消費量の関係
5 組織代謝とモニタリング
6 推奨流量
E 特殊な体外循環(脳分離体外循環)
1 超低体温下循環停止法
2 逆行性脳灌流法
3 選択的脳灌流法
F 体外循環法のリスクマネジメント
1 空気混入に関する事例(送血回路からの空気送り込み)
2 回路の抜けや破損に関する事例(人工肺の破損を含む)
3 ガス交換不良に関する事例(脱血回路の静脈血酸素飽和度が低い)
4 心筋保護灌流に関する事例(心筋保護液の注入圧異常)
5 温度の異常に関する事例(冷却復温できない)
6 停電や装置の停止に関する事例(送血ポンプの故障)
7 異常な溶血に関する事例
8 血液の凝固や詰まりに関する事例(人工肺の目詰まりや凝固)
9 汚染や感染に関する事例(充填液や灌流血液の汚染)
Chapter4 代表的心大血管手術の手順
A 先天性心疾患
1 心房中隔欠損症(ASD)
2 心室中隔欠損症(VSD)
3 Fallot四徴症
B 弁膜症
1 大動脈弁
2 僧帽弁
3 三尖弁
4 心房細動手術
C 冠動脈疾患
1 冠動脈バイパス術
2 左室形成術
3 僧帽弁手術
4 心室中隔穿孔手術
D 大動脈手術
1 大動脈基部手術
2 弓部大動脈瘤手術
3 大動脈解離手術
4 胸腹部大動脈瘤手術
E 経カテーテルステントグラフト法
1 胸部下行大動脈瘤へのステントグラフト
2 弓部大動脈瘤へのdebranchステントグラフト手術手技
3 腹部大動脈瘤へのステントグラフト
Chapter5 付録 オペ室使用薬剤
1 カテコラミン製剤
2 昇圧薬
3 血管拡張薬
4 抗不整脈薬
5 抗狭心症薬
6 抗凝固薬
7 電解質製剤
索引