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慢性膵炎診療ガイドライン2015 改訂第2版
筆頭著者 日本消化器病学会 (編)
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-28689-8
電子版発売日 2016年6月6日
ページ数 180
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-524-26777-4
印刷版発行年月 2015年5月
書籍・雑誌概要
日本消化器病学会編集によるオフィシャルなガイドライン.慢性膵炎の診療上で問題となるクリニカルクエスチョン(CQ)に対して診療指針を示した.今版ではGRADEシステムの考え方を取り入れ,慢性膵炎に関する膨大な文献を初版以降の新たなエビデンスを含めて評価し,エビデンスレベルと推奨の強さを設定.さらに,慢性膵炎臨床診断基準2009に基づく慢性膵炎の早期病変とその診断や,2013年のアトランタ分類改訂による膵仮性嚢胞の定義と治療アプローチなどにも言及し,内容を充実させた.
目次
【内容目次】
第1章 診断
1 問診・診察
CQ1-1 病歴聴取,身体診察は慢性膵炎の診断に必要か?
2 生化学検査
CQ1-2 血中・尿中膵酵素測定は慢性膵炎の診断に有用か?
3 画像検査
CQ1-3 胸・腹部X線撮影は慢性膵炎の診断に有用か?
CQ1-4 腹部超音波検査(US,造影を含む)は慢性膵炎の診断に有用か?
CQ1-5 コンピュータ断層撮影法(CT)は慢性膵炎の診断に有用か?
CQ1-6 腹部MRIは慢性膵炎の診断に有用か?
CQ1-7 超音波内視鏡検査(EUS)は慢性膵炎の診断に有用か?
CQ1-8 内視鏡的逆行性胆道膵管造影法(ERCP)は慢性膵炎の診断に有用か?
4 機能検査
CQ1-9 外分泌機能検査は慢性膵炎の診断に有用か?
5 病理検査
CQ1-10 病理組織学的検索は慢性膵炎の診断に必要か?
6 鑑別診断
CQ1-11 慢性膵炎と膵癌や膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)との鑑別診断は必要か?(なぜ必要か?)
7 遺伝子検索
CQ1-12 遺伝子検査は慢性膵炎の診断に有用か?
第2章 病期診断
1 病期診断の必要性
CQ2-1 慢性膵炎の重症度・病期・治療効果の判定は必要か?
2 臨床所見
CQ2-2 臨床徴候(所見)による重症度・病期・治療効果の判定は可能か?
3 生化学検査
CQ2-3 血中・尿中膵酵素測定による重症度・病期・治療効果の判定は可能か?
4 画像検査
CQ2-4 画像検査は重症度・病期・治療効果の判定に有用か?
5 機能検査(外分泌)
CQ2-5 膵外分泌機能検査は重症度・病期・治療効果の判定に有用か?
CQ2-6 脂肪便の確認は重症度・病期・治療効果の判定に有用か?
6 機能検査(内分泌)
CQ2-7 各種耐糖能検査は重症度・病期・治療効果の判定に有用か?
7 スコア化
CQ2-8 スコア化は重症度・病期・治療効果の判定に有用か?
第3章 治療
1 治療方針
CQ3-1 成因,活動性(再燃と緩解),重症度,病期は慢性膵炎の治療に重要か?
CQ3-2 生活歴の聴取は慢性膵炎の治療に有用か?(アルコール性と非アルコール性で違いはあるか?)
2 生活指導
CQ3-3 禁酒・断酒指導は慢性膵炎の治療に有用か?
CQ3-4 食事脂肪制限は慢性膵炎の腹痛に有用か?
CQ3-5 禁煙は慢性膵炎の治療に有用か?
3 疼痛対策
CQ3-6 鎮痛・鎮痙薬は慢性膵炎の腹痛に有効か?
CQ3-7 消化酵素の大量投与や高力価消化酵素の使用は慢性膵炎の腹痛に有効か?
CQ3-8 蛋白分解酵素阻害薬は慢性膵炎の腹痛に有効か?
CQ3-9 膵石(蛋白栓)溶解療法は慢性膵炎の腹痛に有効か?
CQ3-10 麻薬は慢性膵炎の腹痛治療に必要か?
CQ3-11 抗うつ薬は慢性膵炎の腹痛に有効か?
CQ3-12 ESWLを含む内視鏡的治療は慢性膵炎の腹痛に有効か?
CQ3-13 内視鏡的治療の長期反復は慢性膵炎の腹痛に必要か?
CQ3-14 EUS/CT ガイド下腹腔神経叢neurolysis(CPN)は慢性膵炎の腹痛に有効か?
CQ3-15 外科的治療は内視鏡的治療(ESWL併用を含む)が無効な腹痛に有効か?
CQ3-16 膵管ドレナージ術は慢性膵炎の腹痛に有効か?
CQ3-17 膵切除術は慢性膵炎の腹痛に有効か?
CQ3-18 膵管ドレナージ術は膵切除術より慢性膵炎の腹痛に有効か?
CQ3-19 膵全摘術は慢性膵炎の難治性腹痛に有効か?
CQ3-20 内臓神経切除術は慢性膵炎の腹痛に有効か?
4 外分泌不全の治療
CQ3-21 適正カロリーと食事内容の指導は慢性膵炎の治療に有用か?
CQ3-22 消化酵素薬は慢性膵炎の治療に有用か?
CQ3-23 胃酸分泌抑制薬は慢性膵炎の治療に必要か?
CQ3-24 脂溶性ビタミン薬は慢性膵炎の治療に必要か?
5 糖尿病の治療
CQ3-25 禁酒・食事指導は膵性糖尿病の治療に有用か?
CQ3-26 経口血糖降下薬は膵性糖尿病の治療に有効か?
CQ3-27 インスリン抵抗性改善薬は膵性糖尿病の治療に有効か?
CQ3-28 インスリン治療開始の指標設定は膵性糖尿病の治療に必要か?
CQ3-29 インクレチン関連薬は膵性糖尿病の治療に有効か?
CQ3-30 血糖コントロールの目標設定は膵性糖尿病の治療に必要か?
CQ3-31 HbA1cは膵性糖尿病の治療効果の判定に有用か?
CQ3-32 糖尿病慢性合併症の診断と治療は膵性糖尿病でも有用か?
6 合併症の治療
CQ3-33 保存的治療は慢性膵炎に合併した膵仮性.胞に有効か?
CQ3-34 仮性.胞の大きさはドレナージ治療の適応判断に有用か?
CQ3-35 内視鏡的または経皮的ドレナージは慢性膵炎に合併した膵仮性.胞に有効か?
CQ3-36 酢酸オクトレオチドは慢性膵炎に合併した膵仮性.胞に有効か?
CQ3-37 外科手術は慢性膵炎に合併した膵仮性.胞に有効か?
CQ3-38 膵管ステントはIPF(internal pancreatic fistula,膵性胸腹水)に有効か?
CQ3-39 胆管ステントは慢性膵炎に合併した胆道狭窄に有効か?
CQ3-40 IVR(interventional radiology)は慢性膵炎に合併した仮性動脈瘤・hemosuccus pancreaticusに有効か?
第4章 予後
1 病態の進行阻止
CQ4-1 内視鏡的治療(ESWLの併用を含む)は慢性膵炎の病態進行の阻止に有効か?
CQ4-2 外科手術は慢性膵炎の病態進行の阻止に有効か?
2 膵癌・その他の癌の危険性
CQ4-3 癌のスクリーニング検査は慢性膵炎患者に必要か?
3 生命予後
CQ4-4 アルコール性膵炎を予後不良群として扱うことは慢性膵炎の生命予後改善に有用か?
CQ4-5 長期的経過観察は慢性膵炎患者の生命予後改善に有用か?
索引