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不整脈症候群
遺伝子変異から不整脈治療を捉える
筆頭著者 池田 隆徳 (編)
東邦大学教授
その他の著者等 清水渉/髙橋尚彦
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-28695-9
電子版発売日 2016年6月6日
ページ数 204
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-524-26596-1
印刷版発行年月 2015年4月
書籍・雑誌概要
遺伝性不整脈として知られる「Brugada症候群」「QT延長症候群」「QT短縮症候群」「早期再分極症候群」と,近年の研究で遺伝子変異の関与が明らかになりつつある「WPW症候群」「カテコラミン誘発多形性心室頻拍」「不整脈原性右室心筋症」を“不整脈症候群”として,その基礎から最新の診断・検査法,治療の実践までを網羅.“不整脈症候群”のエキスパートらが,ハイリスク患者の識別,突然死の予防などの診療のノウハウを解説し,押さえておきたいポイントを明確に提示した新たな診療指針.
目次
【内容目次】
I 不整脈症候群とは何か
1.不整脈症候群と呼ばれる新しいカテゴリー
2.不整脈症候群の診断と治療の概略
II QT延長症候群
1.QT延長症候群の定義と病態~torsade de pointes(TdP)とは?~
2.QT延長症候群の分類~分子遺伝学の進歩と分類法~
3.QT延長症候群の臨床診断~どんな検査が必要か?~
4.QT延長症候群の遺伝子診断~遺伝子診断の意義は?遺伝子型別の症状とは?~
5.QT延長症候群の治療の実際~遺伝子診断はどこまで活かせるか?~
III QT短縮症候群
1.QT短縮症候群の定義~QT間隔の診断基準~
2.QT短縮症候群の臨床像~発作の危険因子と心電図所見~
3.QT短縮症候群の遺伝子診断~遺伝子診断の有用性~
4.QT短縮症候群の治療の実際~遺伝子診断は活かせるか?無症候患者の治療はどうする?~
IV Brugada症候群
1.Brugada症候群の病態~中高年男性の突然死「ポックリ病」~
2.Brugada症候群の日本と世界の疫学~欧米よりも日本で多い~
3.Brugada症候群の臨床診断~“Brugada型心電図所見”って何?~
4.Brugada症候群のリスク評価~ハイリスク患者を絞り込む~
5.Brugada症候群の遺伝子診断~有効性と限界~
6.Brugada症候群の治療の実際~無症候患者の治療はどうする?~
V 早期再分極(J波)症候群
1.早期再分極(J波)症候群の病態と疫学~Brugada症候群との違いとは?~
2.早期再分極(J波)症候群の臨床診断~健常者の10%にみられる?~
3.早期再分極(J波)症候群のリスク評価~非侵襲的検査でハイリスク患者は識別できるか?~
4.早期再分極(J波)症候群の遺伝子解析~危険なJ波は見極められるか?~
5.早期再分極(J波)症候群の治療の実際~どのような患者にどのような治療をする?~
VI カテコラミン誘発多形性心室頻拍
1.カテコラミン誘発多形性心室頻拍の病態~運動中に失神?~
2.カテコラミン誘発多形性心室頻拍の遺伝子解析~高い遺伝子診断率~
3.カテコラミン誘発多形性心室頻拍の治療の実際~最適な治療を行うために知っておくこと~
VII 不整脈原性右室心筋症
1.不整脈原性右室心筋症の病態~心筋が脂肪変性する?~
2.不整脈原性右室心筋症の遺伝子診断~半数に家族歴あり?~
3.不整脈原性右室心筋症の治療の実際~心筋症の進行による影響とは?~
VIII WPW症候群
1.WPW症候群の病態と頻拍発作~どんな頻拍が合併する?~
2.WPW症候群における遺伝子変異の関与~遺伝子変異から副伝導路が?~
3.WPW症候群の治療の実際~高い成功率のカテーテルアブレーション~
索引