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あなたのプレゼン 誰も聞いてませんよ!
シンプルに伝える魔法のテクニック
筆頭著者 渡部 欣忍 (著)
帝京大学教授
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-25976-2
電子版発売日 2016年6月6日
ページ数 226
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-524-26127-7
印刷版発行年月 2014年4月
書籍・雑誌概要
すばらしい研究内容,なのに眠くなってしまう….どうすれば聴衆を飽きさせない,よいプレゼンテーションができるのか.多数の賞を受賞してきた著者が,『シンプルプレゼン』をベースに,これまで実践してきた研究発表のプレゼン・テクニックをビジュアルに解説.スライド例を豊富に掲載し,文字の色や大きさ,図表の見せ方についても詳しく説明.研究デザインのコツや,臨床データのまとめ方も掲載.よりよい学会発表を行うための知識を凝縮した一冊.
目次
【内容目次】
プロローグ
第1章 スライドの文字と文
1 高橋メソッドに習う:ビックリするほど大きな文字で
A 高橋メソッドとは
B 文量が多いことによる混乱
C 長老はいつも前方にいる
D ビジーなスライド
E 文字の大きさ
F 80対20の法則で,文はのべ行数3行以内
2 魅力的なフォントを使う
A 発表はプロポーショナル・フォントで
B 視認性と可読性
C 基本はゴシック体とサンセリフ体
D 読みやすい行間の設定
E 文字の装飾
3 箇条書きを撲滅せよ
A 書籍や論文の中では有用な箇条書き
B ありがたくないスライドの中の箇条書き
C 箇条書きの「結論」はダメ
D エビングハウスの忘却曲線
E ハンドアウトなら「箇条書き」も「まとめ」もOK
F 絶対ダメな入れ子の箇条書き
第2章 スライドのデザイン
1 スライドの背景
A はじまりはブルーから
B コンピュータによるスライド作成のはじまり
C 代表的なコンピュータ・プレゼンへ
D 色付いたバックグラウンドが全盛
E 教科書とノートの背景は?
F スティーブ・ジョブズとApple 社に学ぶ
G 「白」と「黒」の世界
H 地味すぎる?
2 文字の視認性再び
A 見やすい文字の設定
B 色相,明度,彩度
C 視認性を高める色の組み合わせ
D 4つの「色」を決める
3 スライドのタイトル(見出し)
A スライドのタイトル(見出し)の役割
B スライドにタイトルは必要か?
C タイトルを入れないことの効用
4 イラストと写真
A ホワイトスペースを意識する
B イラストや写真の大きさ
C 写真のアライメント:縮尺と配置
D 写真の注釈
E 視覚に訴える印象的な写真
5 アニメーション効果とトランジッション効果
A アニメーション効果の多用は下品
B トランジッション効果を上品に使う
6 グラフのデザイン
A グラフの基本
B グラフ作成
C 棒グラフと折れ線グラフ
D 円グラフと帯グラフ
E Y エラーバーの付け方
F グラフの中の文字情報
G 立体グラフは絶対に使わない
H 多色のグラフはできるだけ避ける
I とことんこだわるならIllustratorでグラフを編集する
7 表のデザイン
A 発表における表
B 表には縦線は付けず,横線は3本
C 行・列の項目を減らす
D 入れ子の箇条書きは表にする
8 イラストの描き方
A ドロー系ソフトを使う
B イラストの簡単な描き方
C Power PointやKeynoteだけでイラストは描けないか?
第3章 スライドを“わかりやすく”修正してみよう
♯1~♯
第4章 論理的に考える
1 ある学会場での光景
2 論証モデル:トゥールミン・モデル
3 トゥールミン・モデルで論文を分析する
4 学会・研究会での発表と討論
5 感情と論理の狭間で
第5章 研究計画:ここさえ押さえれば合格ライン
1 研究目的
A 何を明らかにしたいのか?
B 仮説探索的研究と仮説検証的研究
C 臨床的疑問点の設定
2 研究デザイン
A 研究デザインの分類
B 症例報告(ケースレポート)と症例集積(ケースシリーズ)
C 横断研究
D コホート研究
E ケース・コントロール研究
F もう1つのコホート研究
G 比較的敷居が低い「後ろ向きコホート研究」
H 介入研究:ランダム化比較試験
I 介入研究なのか,観察研究なのか
J システマティック・レビューとメタアナリシス
K メタアナリシスの読み方
3 研究デザインとエビデンスレベルの階層
4 最小限の統計学
A 難しい話は抜きにして
B 推定と検定
C データの分類
D パラメトリック検定とノンパラメトリック検定
E 独立変数が名義尺度(または順序尺度)で,従属変数が間隔尺度の場合
F 独立変数が名義尺度で,従属変数も名義尺度の場合
G オッズ比と相対リスク
H 独立変数が間隔尺度で,従属変数も間隔尺度の場合
I 独立,従属という方向性がなく共変関係を問題にする
J Kaplan.Meier 法とlog.rank テスト(累積の比較)
第6章 いざ発表
1 どんな人を対象に話すのか?
2 大きな声で明瞭に話す
3 制限時間を守る
4 発表原稿の棒読みはやめよう
5 研究背景
A 研究の重要性を主張する
B 研究背景は手短に
6 研究目的
7 対象と方法
A 研究デザインを意識させる
B 対象を定義する
C アウトカム:何を観察・測定・計測したか
D 統計手法は手短に
8 結 果
9 考 察
A 考察とは結果の解釈である
B 再びトゥールミン・モデル
10 結論は簡潔で明確に!
11 学会抄録の書き方
A 演題のタイトル
B 構造化抄録
エピローグ
参考文献
索引