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看護学テキストNiCE
在宅看護論 改訂第2版
自分らしい生活の継続をめざして
筆頭著者 石垣 和子 上野 まり (編)
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-20439-7
電子版発売日 2022年7月18日
ページ数 418
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-524-25862-8
印刷版発行年月 2021年2月
書籍・雑誌概要
在宅看護の基本的な知識、考え方、療養支援の実践方法をわかりやすく解説した好評テキストの改訂版。在宅看護が必要とされる社会的背景や目的・役割など看護理念をより明確に解説。現場に合わせて多職種連携や終末期ケアの記述を強化した。平成26年版の看護師国家試験出題基準にも対応。具体的な事例も数多く収載し、学生の在宅看護への興味を高める一冊。
目次
【内容目次】
第I章 日本の在宅看護の成立
1.在宅看護とは
A.在宅看護の概念
B.在宅看護の概念の広がりと今後への期待
2.訪問看護制度の確立と個別ケア展開の歴史
A.在宅看護の原点となった派出看護婦活動
B.戦時,災害発生時の巡回看護婦活動
C.保健師による個別ケア展開の歴史
D.老人訪問看護制度から訪問看護制度の制定へ
第II章 日本の在宅看護をめぐる社会文化的背景
1.日本の家族の変遷と現状
A.在宅看護における家族とは
B.日本の家族の変遷
C.介護者の変化
2.高齢化の進行と高齢者のとらえ方
A.高齢化の進行と予想される要介護高齢者の増加
B.高齢者問題と高齢者のとらえ方の変化
C.健康寿命の延伸に向けた介護予防
3.死のとらえ方の文化的背景
A.日本における死の定義
B.死のとらえ方(死生観)の変容
C.死の迎え方の変容
4.在宅における終末期の考え方
A.チームでの合意を基盤とした終末期の考え方
B.高齢者における終末期ケアの考え方
C.いのちの質・人生の質をとらえるエンド・オブ・ライフ・ケアの重要性
D.終末期の死までのプロセスの類型とエンド・オブ・ライフ・ケアの重要性
E.エンド・オブ・ライフ・ケアの概念に基づいた看護実践の構成要素
第III章 在宅看護の法的基盤とシステム
1.介護保険制度
A.介護保険制度の目的
B.介護保険制度のしくみ
C.介護予防サービスの新設
D.介護保険制度の現状と課題
2.地域包括ケアシステム
A.地域包括ケアシステムの目的
B.地域包括ケアシステムの構築
C.生活支援・介護予防
3.訪問看護制度
A.訪問看護制度の創設と経緯
B.訪問看護制度のしくみ
C.訪問看護制度の現状と課題
4.日本の介護保険サービスと利用状況
A.日本の介護事情
B.介護保険サービスの種類
5.日本の医療事情と入院・入所者の推移
A.日本の医療の概観
B.各国の医療提供体制との比較
C.入院施設
D.病床数の推移
E.医療提供体制のこれからの方向性
F.入所施設
6.在宅医療と診療報酬
A.診療報酬における在宅医療
B.診療報酬改定による在宅医療の推進
7.居宅等における医行為の特徴と課題
A.医行為とは
B.居宅等における医行為の特徴と課題
C.居宅等における安全で確実な医行為の実施に向けて
8.訪問看護ステーションの経営と管理
A.訪問看護ステーションの経営
B.訪問看護ステーションの管理
第IV章 在宅看護における連携
1.退院支援のあり方と看護職どうしの連携
A.退院支援とは
B.退院支援の対象となる患者
C.退院支援のプロセス
D.退院支援における看護師の役割と連携
2.チームケアとマネジメント
A.在宅看護におけるチームケア
B.ケアマネジメント
C.社会資源の利用とサービス調整
3.在宅看護と他職種の連携
3-1 医師との連携
A.医師の指示と法的書類
B.在宅療養を支援する医師とその所属機関
C.医師との連携の実際
D.終末期ケア(エンド・オブ・ライフ・ケア)に向けての連携
3-2 ケアマネジャーとの連携
A.ケアマネジャーとは
B.ケアマネジャーとの連携
C.入退所に関する患者・家族の意思決定支援・調整
3-3 リハビリテーション専門職との連携
A.在宅看護でかかわるリハビリテーション専門職とリハビリテーションサービス
B.リハビリテーション専門職との連携・協働
3-4 介護職との連携
介護職との連携の実際
3-5 管理栄養士,薬剤師,歯科医師・歯科衛生士との連携
A.管理栄養士との連携
B.薬剤師との連携
C.歯科医師・歯科衛生士との連携
4.保健師活動と訪問看護の連携
A.保健師活動と訪問看護の連携
B.事例-精神疾患患者に対する保健師と訪問看護師の連携
5.災害対策と災害時の連携
A.在宅療養者の災害対策の必要性
B.災害サイクルに応じた対策の実際と在宅看護の役割
第V章 在宅看護の姿勢・考え方と看護過程の展開
1.病状・病態の変化の予測と自立支援
A.在宅という場の特徴と地域の保健医療福祉資源
B.訪問看護師の置かれた立場
C.病状・病態変化の予測の重要性
D.自立支援への取り組み
2.在宅看護に求められるヘルスアセスメント
A.ヘルスアセスメントとは
B.医師などとの連携におけるヘルスアセスメント
C.在宅看護に求められるヘルスアセスメント
3.在宅療法と家族支援
A.家族の機能
B.家族のアセスメント
C.家族介護者のアセスメント
D.介護方法の指導
E.家族関係の調整
F.レスパイトケア
4.在宅における看護過程の展開
A.初回面接(インテーク)
B.情報収集
C.アセスメント
D.計画立案
E.実施
F.評価
G.再アセスメント
H.計画修正
地域包括ケアシステムにおける看護過程の展開
5.在宅看護における倫理的課題
A.自己決定支援
B.権利擁護(アドボカシー)
C.成年後見制度
D.高齢者の虐待防止
E.情報管理
第VI章 さまざまな対象者への在宅看護
1.要介護高齢者への在宅看護
A.要介護高齢者の特徴
B.療養者の理解
C.要介護高齢者への看護の提供
D.安全管理
E.倫理的課題
F.事例(1)Aさん-寝たきりの高齢者
G.事例(2)Bさん-介護予防が必要な高齢者
2.認知症高齢者への在宅看護
A.認知症高齢者の特徴
B.療養者の理解
C.認知症高齢者への看護の提供
D.安全管理
E.倫理的課題
F.事例(3)Cさん-在宅で療養する認知症高齢者
3.がんの療養者への在宅看護
A.がんの療養者の特徴
B.療養者の理解
C.がんの療養者への看護の提供
D.安全管理
E.倫理的課題
F.事例(4)Dさん-乳がんの療養者
4.神経系難病の療養者への在宅看護
A.神経系難病の療養者の特徴
B.療養者の理解
C.神経系難病の療養者への看護の提供
D.安全管理
E.倫理的課題
F.事例(5)Eさん-人工呼吸器を装着しているALSの療養者
5.慢性感染症をもつ療養者への在宅看護
A.慢性感染症をもつ療養者の特徴
B.療養者の理解
C.慢性感染症をもつ療養者への看護の提供
D.安全管理
E.倫理的課題
F.事例(6)Fさん-結核治療の際にHIV感染が判明した療養者
6.疾病や障害をもつ小児への在宅看護
A.疾病や障害をもつ小児の特徴
B.療養者の理解
C.小児と家族への看護の提供
D.安全管理
E.倫理的課題
F.事例(7)Gさん-人工呼吸器管理が必要な小児
7.精神疾患をもつ療養者への在宅看護
A.精神疾患をもつ療養者の特徴
B.療養者の理解
C.精神疾患をもつ療養者への看護の提供
D.安全管理
E.倫理的課題
F.事例(8)Hさん-統合失調症をもつ療養者
8.終末期の療養者への在宅看護
A.終末期の療養者の特徴
B.療養者の理解
C.終末期の療養者と家族への看護の提供
D.安全管理
E.倫理的課題
F.事例(9)Iさん-多発性骨髄腫による終末期の療養者
G.事例(10)Jさん-終末期の認知症療養者
第VII章 ヘルスアセスメントと看護技術(1)-在宅医療支援
1.服薬管理
A.服薬管理の目的と療養者の特徴
B.ヘルスアセスメント
C.看護技術
2.在宅酸素療法(HOT)
A.在宅酸素療法(HOT)の目的と療養者の特徴
B.ヘルスアセスメント
C.看護技術
3.在宅輸液療法
A.在宅輸液療法の目的と療養者の特徴
B.ヘルスアセスメント
C.看護技術
4.在宅人工呼吸療法(HMV)
A.在宅人工呼吸療法(HMV)の目的と療養者の特徴
B.ヘルスアセスメント
C.看護技術
5.腹膜透析
A.腹膜透析の目的と療養者の特徴
B.ヘルスアセスメント
C.看護技術
6.経管栄養
A.経管栄養の目的と療養者の特徴
B.ヘルスアセスメント
C.看護技術
7.膀胱留置カテーテル
A.膀胱留置カテーテルの目的と療養者の特徴
B.ヘルスアセスメント
C.看護技術
8.呼吸リハビリテーション
A.呼吸リハビリテーションの目的と療養者の特徴
B.ヘルスアセスメント
C.看護技術
9.疼痛管理
A.疼痛管理の目的と療養者の特徴
B.ヘルスアセスメント
C.看護技術
10.褥瘡管理
A.褥瘡管理の目的と療養者の特徴
B.ヘルスアセスメント
C.看護技術
第VIII章 ヘルスアセスメントと看護技術(2)-在宅療養支援
1.口腔ケアと嚥下訓練
A.口腔ケアと嚥下訓練の目的と療養者の特徴
B.ヘルスアセスメント
C.看護技術
2.排泄支援
A.排泄支援の目的と療養者の特徴
B.ヘルスアセスメント
C.看護技術
3.清潔ケア
A.清潔ケアの目的と療養者の特徴
B.ヘルスアセスメント
C.看護技術
D.事例-入浴を生きがいとする療養者へのかかわり
4.フットケア
A.フットケアの目的と療養者の特徴
B.ヘルスアセスメント
C.看護技術
D.事例-白癬に感染した療養者へのかかわり
5.移動の援助
A.移動の援助の目的と療養者の特徴
B.ヘルスアセスメント
C.看護技術
6.肺炎予防
A.肺炎予防の目的と療養者の特徴
B.ヘルスアセスメント
C.看護技術
7.感染予防
A.感染予防の目的と療養者の特徴
B.ヘルスアセスメント
C.看護技術
8.心不全予防
A.心不全予防の目的と療養者の特徴
B.ヘルスアセスメント
C.看護技術
9.低栄養予防
A.低栄養予防の目的と療養者の特徴
B.ヘルスアセスメント
C.看護技術
第IX章 在宅看護における備えと対処
1.自然災害への備えと対応
A.災害時における周辺環境と心理状況
B.災害時のステーション稼働までの体制づくり
C.災害時における連携
D.被災した「心」
2.新型インフルエンザ等への備えと対処
A.日本における新型インフルエンザを含めた新興・再興感染症への対策の経緯
B.訪問看護ステーションにおける新型インフルエンザ等への備えと対処
C.在宅療養者の新型インフルエンザ等への備えと対処
第X章 諸外国の在宅看護
1.米国の在宅看護
A.米国の医療保障制度,医療提供体制
B.米国の訪問看護の特徴
2.英国の在宅看護
A.英国の医療保障制度,医療提供体制
B.英国の訪問看護の特徴
3.オランダの在宅看護
A.オランダの医療保障制度,医療提供制度
B.オランダの在宅看護の特徴
4.フィンランドの在宅看護
A.フィンランドの医療保障制度,医療提供体制
B.フィンランドの在宅看護の特徴
付録 訪問看護の報酬一覧
付録1 訪問看護ステーションの報酬(精神科訪問看護以外)
付録2 病院・診療所の報酬(精神科訪問看護以外)
付録3 精神科訪問看護の報酬
索引