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足のクリニックⅡ
手術書に書けなかったこと
筆頭著者 井口 傑 (著)
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-22829-4
電子版発売日 2019年11月25日
ページ数 194
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-524-25307-4
印刷版発行年月 2008年7月
書籍・雑誌概要
ベテラン専門医によるやさしい解説が好評の「足のクリニック」姉妹編・手術版.本書では,足の手術の基本からコツまで,「なぜそうなったのか」から説きおこし,手術の裏に隠れているノウハウと薀蓄をわかりやすく解説する.「足のクリニック」同様,親しみやすくかつ要点を強調したシェーマを効果的に配置.足の専門医だけでなく,整形外科医全般に役立つ骨,手術に対する記述満載の実際書.
目次
【内容目次】
序章
足は一番,遠くにある
足は一番,下にある
足は一番,外界と接している
足は昔の倍の働きをしている
足はシンプル
足の裏は返せない
第I章 こう書いてみたかった外反母趾手術
1 .Mann 変法(POMO 法:proximal oblique metatarsal osteotomy)
a .術前のチェック:拘縮のみかた
b .手術操作
b-1.末梢外側解離
b-2.母趾 MTP 関節内側解離
b-3.中足骨基部の骨切り
2 .DLMO 法
a .外来手術としての DLMO 法
b .著者の局所麻酔法
c .目をつぶってでもできる DLMO 法
d .手術のアウトライン
e .術式
f .なぜ,このような固定で,ずれずに骨癒合が得られるか
第II章 なぜ,手術は失敗するのか?
1 .アッペ
アッペ(虫垂突起炎)は鮒釣り
アッペがアッペでないと
正常性虫垂炎
2 .下腿切断と胃切除
3 .どちらにしても全力で
4 .絶対にない絶対
5 .名医,手遅れ医者
6 .すべてはバランス(天秤)
7 .危険の感じ方
8 .麻酔の危険を説明するのに
状態で変わる麻酔の危険性
あちらを立てれば,こちらが立たず
9 .Not the best, but the better
10.利益と危険のトレード
11.手術は一人ではやらない
12.手を替える
13.医者を呼べ
14.医者を替える
15.手術をしたら医者は加害者
16.医者は君子豹変せよ
17.助手は心の支え
18.三例目は教えろ
19.なぜ,内視鏡が
20.手術をやりたがる?
21.術者と助手
22.一つ道を究めれば
23.外傷より始めよ
24.外反母趾の手術は片方ずつ?
25.手術は軽症ほど難しい
26.なぜ手術を受けたいのか? なぜ手術をするのか?
27.痛みとの戦い
傷はなぜ痛む
痛まないためには
100 万ドルの神経
神経 / 離は神経損傷
手で治せなければ,口で
28.冷やっとするとき
血が戻らない
神経を切った
「痺れ」と「痺れる」
あるべき物がないと
29.手術の極意
患者を選ぶ
半分しかよくならない?
やってはいけない手術
迷うのが手術のコツ
手術は患者のためならず
第III章 外反母趾のなぜ:病因から手術まで
外反母趾の種類
外反母趾の症状
外反母趾症候群?
どうして外反母趾は起こるのか
母趾外反は何を起こすのか
外反母趾が外反母趾を
さらに第 1 中足骨を内反
では,母趾外反の原因は:ハイヒールは滑り台
片側性外反母趾
第IV章人間とは直立二足歩行する動物
1 .重力:足が逃れ得ぬ足枷
直立二足歩行への道
直立二足歩行で得たもの
2 本足で立つための代償
2 本足で歩くためには
意外と効率のよい二足歩行
位置と速度のエネルギーの保存
2 .重力との戦い
どちらが優秀
少ない趾節
進化か退化か
優れものの足
猿との違い
3 .足の裏の脂肪
踵のクッション,脂肪体
底着き
中足骨骨頭部の脂肪
4 .足のアーチ
アーチの役割
足のアーチの構造
アーチを弓と弦にたとえると
アーチが踏み返しに果たす役割
よく似た踵骨と膝蓋骨の役割
索引