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エキスパートをめざす循環器診療3 虚血性心疾患
筆頭著者 井上 博 (総編)
富山大学教授
その他の著者等 増山 理/川名 正敏
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-25466-8
電子版発売日 2016年6月6日
ページ数 216
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-524-24092-0
印刷版発行年月 2006年11月
書籍・雑誌概要
循環器専門医研修カリキュラムの達成目標に沿って構成する「エキスパートをめざす循環器診療」シリーズの第3巻.近年,増加傾向にある虚血性心疾患をテーマに,シリーズ共通の特徴である,要点をまとめた「Check!!」,明快な「用語解説」,セルフチェックのための「診断知識のQ&A」,具体的な治療指針を示す「治療のケースアプローチ」を盛り込み,実践的に解説.
目次
【内容目次】
Ⅰ エキスパートになるための基礎知識
1. 冠動脈疾患の成因
A. 正常動脈の構造
B. 動脈硬化の進展
C. 動脈硬化の合併症
D. 冠攣縮
2. 冠循環と心筋虚血
A. 冠循環調節の特徴
B. 心筋エネルギー代謝の特徴
C. 冠動脈病変の冠循環への影響
D. 側副血行路と血管新生
E. 虚血時の心筋障害
F. 再灌流障害
3. 動脈硬化の危険因子
A. 高血圧
B. 糖尿病
C. 高脂血症
D. 喫煙
E. 肥満―運動と体重減少
F. 新しい動脈硬化の危険因子
Ⅱ 虚血性心疾患の評価法・検査法
1. 病歴・身体所見からのアプローチと診断アルゴリズム
A. 虚血性心疾患の症状の特徴
B. 病歴で聴取すべきこと
C. 胸痛の性質からみた診断アルゴリズム
2. 心電図
A. 安静時心電図
B. 運動負荷心電図
C. Holter心電図
3. 心臓超音波検査
A. 経胸壁心エコー・ドプラ法
B. ドプラワイヤー法
C. 経胸壁心エコーでの冠血流予備能の計測
D. 血管内超音波(IVUS)
4. 心臓核医学検査
A. 基礎的事項
B. 負荷心筋血流SPECT法施行の実際
C. 急性冠症候群における核医学検査
D. 慢性虚血性心疾患における冠動脈病変の検出
E. 心筋バイアビリティの評価
F. 慢性虚血性心疾患のリスク層別
5. MRI
A. 形態診断
B. 心機能評価
C. 心筋perfusion評価
D. 遅延造影MRI E. 冠動脈MRアンギオグラフィ
F. coronary plaque imaging
G. 今後の展望
6. CT
A. 冠動脈MDCTの原理
B. 冠動脈MDCTの撮影・画像作成方法
C. 虚血性心疾患への応用
D. 冠動脈MDCTの今後の展望
7. 虚血性心疾患の生化学的指標~特に急性冠症候群について~
A. 心筋壊死マーカー
B. 心筋ストレスマーカー
C. プラーク不安定化マーカー
8. 心臓カテーテル検査,冠動脈造影
A. 虚血性心疾患の診断における心臓カテーテル検査,冠動脈造影の役割
B. 冠動脈造影の実際
C. 冠動脈造影の評価方法
D. 特殊デバイスを用いた冠動脈循環・形態の評価
E. 左室造影
Ⅲ 虚血性心疾患の予防
1. 冠動脈疾患の一次,二次予防
A. 冠動脈疾患での冠危険因子,メタボリックシンドロームの実態
B. 一般療法と生活習慣の適正化
C. 冠危険因子の管理と目標
D. 薬物療法
Ⅳ 急性冠症候群へのアプローチ
1. ST上昇型心筋梗塞
A. 病理・病態生理
B. 臨床所見と治療戦略
C. 入院管理と治療
【診断知識のQ&A】
【治療のケースアプローチ】
2. 不安定狭心症,非ST上昇型心筋梗塞
A. 概念
B. 急性冠症候群の発生機序・病態
C. 診断
D. 重症度評価
E. 急性期管理
F. 退院後管理
【診断知識のQ&A】
【治療のケースアプローチ】
Ⅴ 慢性冠動脈疾患へのアプローチ
1. 安定狭心症
A. 狭心症の分類
B. 安定狭心症の病態生理
C. 検査,診断
D. 治療
【診断知識のQ&A】
【治療のケースアプローチ】
2. 冠攣縮性狭心症
A. 特徴
B. 冠攣縮が関与する虚血性心疾患
C. 冠攣縮と一酸化窒素
D. 攣縮を有する冠動脈における一酸化窒素活性低下の機序
E. 冠攣縮性狭心症と酸化ストレス
F. 診断
G. 治療
【診断知識のQ&A】
【治療のケースアプローチ】
3. 無症候性心筋虚血
A. 病態
B. リスク評価
C. 治療の意義
【診断知識のQ&A】
【治療のケースアプローチ】
4. 虚血性心筋症と虚血性心不全
A. 疫学
B. 病態
C. 自覚症状,検査所見,診断
D. リスク層別化と治療の原則
【診断知識のQ&A】
【治療のケースアプローチ】
Ⅵ 冠動脈インターベンション
1. 冠動脈インターベンションの実際
A. PCIの歴史は10年ごとに新たな進展
B. デバイスの種類と手技
C. PCI前後の薬物療法
D. 再狭窄への対策と今後の展望
Ⅶ 川崎病
1. 川崎病の診断と治療
A. 歴史,成因
B. 疫学
C. 急性期の症状と診断
D. 急性期の治療
E. 合併症としての心血管障害
F. 予後
G. 急性期における冠動脈瘤の評価
H. 成人期の対応
I. 内科医による川崎病の理解
【診断知識のQ&A】
【治療のケースアプローチ】
索引