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新臨床腫瘍学 改訂第5版

がん薬物療法専門医のために

新臨床腫瘍学 改訂第5版
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筆頭著者 日本臨床腫瘍学会 (編)

南江堂

電子版ISBN 978-4-524-24886-5

電子版発売日 2018年8月20日

ページ数 872

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-524-23788-3

印刷版発行年月 2018年7月

DOI https://doi.org/10.15106/9784524237883

書籍・雑誌概要

がん薬物療法を行う上で、知っておくべき知識を網羅した、日本臨床腫瘍学会編集による専門医テキストの改訂第5版。基礎から臨床まで幅広く掲載し、各薬剤・各疾患の要点を解説。さらに、昨今進歩が著しいがん免疫やバイオマーカー、ゲノム領域、免疫チェックポイント阻害薬をはじめとする新規薬剤、抗がん薬の曝露対策などについて内容を拡充、医療経済や社会的支援まで広く、この3年で確立した知見を盛り込んだ。「がん薬物療法専門医」を目指す人だけでなく、がん診療に携わる全ての医療者必携の書。

目次

【内容目次】
序章
I がんの分子生物学
 1 がんの発生と進展機構
  1.遺伝子異常と多段階発がん
  2.染色体・ゲノム異常
  3.シグナル伝達系
  4.細胞周期
  5.細胞死および細胞老化
  6.エピジェネティクス
  7.ノンコーディングRNA
  8.浸潤と転移
  9.血管新生
  10.がん幹細胞
  11.感染と発がん
  12.がんと免疫
  13.がんと代謝
 2 分子解析法
  1.ゲノム解析法
  2.遺伝子変異検査
  3.トランスクリプトーム解析
  4.遺伝子発現解析法
  5.プロテオーム解析
  6.タンパク質発現解析法
  7.バイオインフォマティクス
II 臨床腫瘍学の基礎
 3 がんの病因と疫学
  1.病因
  2.疫学
  3.がんの統計
 4 がんの予防と検診
  1.がんの予防
  2.がんの検診
 5 臨床試験
  1.がんの臨床試験概論
  2.第I相試験,第II相試験
  3.第III相試験
  4.有効性と安全性の評価
  5.がん医療と臨床試験における倫理的原則
  6.臨床試験・臨床研究をめぐる知的財産権
  7.臨床試験・臨床研究をめぐる個人情報保護
  8.わが国の医薬品開発をめぐる規制
 6 がん診療・がん研究の社会的側面
  1.わが国のがん対策の動向
  2.わが国の保険診療体系とがんの医療経済学
 7 がんの診断
  1.がん診断へのアプローチ
  2.画像診断(CT,MRI,PET・核医学,超音波)
  3.内視鏡検査
  A)消化器内視鏡
  B)呼吸器内視鏡
  4.病理診断
  5.TNM分類
  6.バイオマーカー
  A)バイオマーカーとは
  B)バイオマーカーと個別化医療
  C)腫瘍マーカー
 8 外科療法概論
 9 放射線治療概論
 10 インターベンショナルラジオロジー(IVR)松本俊郎
 11 がん薬物療法概論
 12 造血幹細胞移植
 13 がん免疫療法
  1.がん免疫療法
  2.免疫チェックポイント制御
 14 抗がん薬の薬理学
  1.薬物の開発(発見,スクリーニング,非臨床試験まで)
  2.薬物動態学・薬力学
  3.ゲノム薬理学
  4.ドラッグ・デリバリー・システム(DDS)
 15 各種抗がん薬
  1.殺細胞性抗がん薬
   A)アルキル化薬,抗生物質
   B)プラチナ製剤
   C)代謝拮抗薬
   D)トポイソメラーゼ阻害薬
   E)微小管阻害薬
  2.内分泌療法薬
  3.サイトカイン
  4.分子標的治療薬
   A)分子標的治療薬概論
   B)小分子化合物
    (1)EGFR阻害薬
    (2)HER2阻害薬
    (3)BCR/ABL阻害薬,KIT阻害薬
    (4)mTOR阻害薬
    (5)ALK阻害薬
    (6)PI3K阻害薬,AKT阻害薬
    (7)MEK阻害薬
    (8)BRAF阻害薬
    (9)血管新生阻害薬・多標的阻害薬
    (10)プロテアソーム阻害薬
    (11)エピジェネティック標的薬
    (12)CDK阻害薬
    (13)PARP阻害薬
    (14)その他の分子標的治療薬
   C)抗体薬
    (1)細胞表面抗原に対する抗体薬
    (2)抗EGFR抗体薬
    (3)抗HER2抗体薬
    (4)抗血管新生抗体薬
    (5)免疫チェックポイント阻害薬
  5.その他の抗がん薬
  6.骨修飾薬(BMA)
 16 薬剤耐性とその克服
 17 緩和医療
  1.終末期医療
  2.疼痛緩和
  3.その他の身体症状と症状緩和
  4.サイコオンコロジー
  5.緩和ケアチーム
 18 新しい治療戦略
III 臨床腫瘍学の実践
 19 頭頸部がん
 20 肺がん
  1.小細胞肺がん
  2.非小細胞肺がん
 21 中皮腫
 22 縦隔腫瘍
 23 乳がん
 24 食道がん
 25 胃がん
 26 大腸がん,肛門がん
 27 消化管間質腫瘍
 28 神経内分泌腫瘍
 29 原発性肝がん
  A)肝細胞がん
  B)肝内胆管がん
 30 胆道がん
 31 膵がん
 32 腎細胞がん
 33 膀胱がん・上部尿路上皮がん
  A)膀胱がん
  B)上部尿路上皮がん
 34 前立腺がん
 35 胚細胞腫瘍(精巣・後腹膜・縦隔原発)
 36 子宮がん
  1.子宮頸がん・外陰がん・腟がん
   A)子宮頸がん
   B)外陰がん・腟がん
  2.子宮体がん・子宮肉腫・絨毛性疾患
   A)子宮体がん
   B)子宮肉腫
   C)絨毛性疾患
 37 卵巣がん・卵管がん・腹膜がん
  A)卵巣がん(上皮性・間質性悪性腫瘍)
  B)胚細胞腫瘍(卵巣)
 38 骨軟部腫瘍
  1.悪性骨腫瘍
  2.悪性軟部腫瘍
   A)手術適応のある肉腫
   B)進行・再発肉腫
 39 皮膚がん
  A)悪性黒色腫
  B)基底細胞がん,有棘細胞がん
 40 中枢神経系腫瘍
 41 内分泌がん
  A)甲状腺がん
  B)副腎皮質がん
  C)褐色細胞腫
 42 原発不明がん
 43 小児がん
  1.小児がんとは
  2.神経芽腫
  3.横紋筋肉腫
  4.白血病/リンパ腫
   A)急性リンパ性白血病(ALL)
   B)非Hodgkinリンパ腫(NHL)
  5.その他の腫瘍
 44 造血・リンパ組織の腫瘍
  1.WHO分類
  2.急性骨髄性白血病(AML)
  3.急性リンパ性白血病(ALL)
  4.慢性骨髄性白血病・骨髄増殖性腫瘍
   A)慢性骨髄性白血病(CML)
   B)真正赤血球増加症(PV)
   C)本態性血小板血症(ET)
   D)原発性骨髄線維症(PMF)
   E)慢性好酸球性白血病,非特定型(CEL,NOS)
   F)慢性好中球性白血病(CNL)
  5.慢性リンパ性白血病(CLL)と類縁疾患
  6.骨髄異形成症候群・骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍
   A)骨髄異形成症候群(MDS)
   B)骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍(MDS/MPN)
  7.非Hodgkinリンパ腫(NHL)
  8.Hodgkinリンパ腫(HL)
  9.成人T細胞白血病/リンパ腫(ATLL)
  10.多発性骨髄腫(MM)と類縁疾患
 45 二次がん
 46 HIV関連悪性腫瘍
  A)HIV/AIDSに関連する悪性腫瘍
  B)AIDS関連悪性リンパ腫
  C)Kaposi肉腫(KS)
  D)浸潤性子宮頸がん
 47 腫瘍随伴症候群
 48 悪性胸水・心嚢液・腹水
  1.悪性胸水
  2.悪性心嚢液,心タンポナーデ
  3.悪性腹水
 49 転移がんの治療
  1.骨転移
  2.脳転移
 50 抗がん薬の投与方法
  1.ポートの留置・管理
  2.髄腔内ならびにオンマヤ・リザーバーを介した薬物療法
  3.抗がん薬の曝露対策
 51 オンコロジックエマージェンシー
  1.上大静脈症候群,気道狭窄
  2.電解質異常(高カルシウム血症,低ナトリウム血症)
  3.脊髄圧迫
  4.消化管の閉塞,穿孔,出血
  5.胆道閉塞
  6.泌尿器科的エマージェンシー
  7.腫瘍崩壊症候群
  8.発熱性好中球減少症(FN)
  9.静脈血栓塞栓症(VTE)
  10.播種性血管内凝固症候群(DIC)
 52 副作用対策と支持療法
  1.がん薬物療法に伴う有害反応の対策
  2.免疫チェックポイント阻害薬による免疫学的有害反応
  3.B型肝炎ウイルスの再活性化とその対策
  4.性腺機能障害とその対策-がん・生殖医療の実践
  5.輸血療法
  6.栄養サポート
  7.リハビリテーション
 53 がん医療におけるコミュニケーションの意義と必要なスキル
 54 がんサバイバーシップ
 55 がん医療におけるチーム医療
 56 高齢者,思春期・青年期のがんとがん医療
  1.高齢者のがん
  2.思春期・若年成人のがん
  3.がんと妊娠
 57 遺伝性腫瘍と遺伝カウンセリング
  1.遺伝性腫瘍
  2.遺伝カウンセリング
付録
 1.記述統計
 2.現在の標準治療を決めた臨床試験
略語一覧
索引