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基礎看護学テキスト 改訂第3版
EBN志向の看護実践
筆頭著者 深井 喜代子 前田 ひとみ (編)
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-21319-1
電子版発売日 2024年6月3日
ページ数 530
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-524-23495-0
印刷版発行年月 2023年12月
書籍・雑誌概要
研究データに裏付けされた看護実践の実現を目指し,基礎看護学の広範で多様な内容について可能なかぎり多くの根拠を示しながら解説した好評テキストの改訂版.今版では,新しいエビデンスをもとに全体を見直し,新項目として「ゲノム医療と看護」「情報テクノロジーと看護」「排便障害とケア」等を追加.看護の科学性を希求する高い志と深い学びをサポートする,看護学系教員,看護学生必携の書.
目次
【内容目次】
Ⅰ 新時代の看護
1 看護の対象と看護学
1 看護の対象とは
2 看護学体系における基礎看護学
3 基礎看護学の構成要素
2 新時代の看護の役割
1 社会における看護のアイデンティティ
2 時代が求める看護
3 倫理的課題に挑む看護
4 災害看護
3 科学的看護の推進
1 看護学における経験主義と基礎理論
2 ケア技術の進歩とEBN
3 実践における研究活用
4 ゲノム医療と看護
1 ゲノム医療の登場
2 遺伝看護
3 ゲノム医療における看護の役割
5 看護のグローバリゼーション
1 グローバルな視点で看護をとらえる必要性
コラム 行動変容
2 グローバル社会における看護指針
コラム ウェルネス
コラム セクシャリティ
6 患者・家族の意思決定
1 意思決定を取り巻く状況
2 意思決定とは
3 看護職としての意思決定支援
4 意思決定支援のポイント
7 政策と看護
1 看護に関わる制度と政策の動向
コラム SDGs
2 政策の具現化
コラム 地域包括ケアシステム
Ⅱ 看護活動展開の方法
1 看護過程
A 看護過程とは
1 看護過程の歴史的発展
2 看護活動における看護過程の意義
3 わが国における看護過程の発展
B 看護過程の構成要素と循環特性
1 看護過程の構成要素
2 看護過程の循環特性
C 看護過程の基盤となる理論
1 看護過程と一般理論
2 看護過程と看護理論
3 看護過程とクリティカルシンキング
D 看護過程の課題と展望
1 改めて看護過程とは
2 看護におけるケアリングの再考
2 看護活動の情報
A 看護活動
1 活動の場の多様化
2 チーム医療
B 看護活動の情報
1 看護活動における情報の特徴
2 情報とアセスメント
3 電子カルテと個人情報の保護
C 看護活動の記録と情報活用
1 看護活動の記録
2 看護情報の活用
3 情報テクノロジーと看護
A 医療情報とICT
B ICTと遠隔看護
1 遠隔看護とは
2 遠隔看護の具体例
3 遠隔医療,遠隔看護を可能にするために
C 情報化と看護の未来
4 健康情報とヘルスリテラシー
A ヘルスリテラシーの定義
B ヘルスリテラシーの2つの場面
1 ヘルスケアの場面
2 ヘルスプロモーションの場面
C ヘルスリテラシーの評価と要因
1 ヘルスリテラシーに関する調査の概要
2 「評価」について
3 「意思決定」について
D ヘルスリテラシーに必要な情報の評価と意思決定のスキル
Ⅲ 看護活動の前提となる技術
1 看護における人間関係とコミュニケーション
A 看護と人間関係 58
1 人間関係のプロセスのうえに成立する看護
2 患者-看護者間の援助的人間関係
3 人間関係を発展させるための自己理解・他者理解
B コミュニケーションの基礎知識
1 コミュニケーションの分類
2 コミュニケーションの構成要素と成立過程
3 言語的・非言語的コミュニケーション
4 看護におけるコミュニケーションの特性
5 コミュニケーションに影響する因子
C 援助的コミュニケーションスキル
1 対人関係を発展させるコミュニケーションの心がけ
2 援助的コミュニケーションの基本
3 治療的コミュニケーション
D 医療チームのコミュニケーション
コラム グループ・ダイナミックス
E 機器を用いたコミュニケーション
1 電話やナースコールの役割と留意点
2 拡大・代替コミュニケーションと留意点
3 ビデオ通話・ロボット活用
2 感染看護
A 感染の基礎知識
B 感染症の成立
1 病原体の侵入
2 感染症と生体防御機構
3 易感染宿主と看護
C 感染予防のための看護技術
1 病原体を除去する
2 病原体の侵入経路を遮断する
D 医療関連感染と職業感染
1 医療関連感染と感染管理
2 職業感染防止と安全管理
3 看護動作とボディメカニクス
A ボディメカニクス
1 ボディメカニクスとは
2 ボディメカニクスと人間工学
3 ボディメカニクスの限界
4 人間の構造的・機能的なボディメカニクス
5 人間の姿勢(posture of human)
6 作業的なボディメカニクス
7 力学からみた動作の基本
B 看護動作におけるボディメカニクス
1 看護動作
2 患者や物の移動
3 環境・用具の活用
4 患者への適応
4 医療安全(リスクマネジメント)
A To Err is Human
1 医療安全
2 ヒューマンエラー
3 医療事故の現状と分析
B 医療安全管理におけるヒューマンエラー対策
1 戦術的エラー対策
2 レジリエンス・エンジニアリング
3 医療安全におけるゲーミングシミュレーションの活用
Ⅳ ヘルスアセスメント
1 身体的健康状態のアセスメント
A ヘルスアセスメントとは
B フィジカルアセスメントの方法
1 体表から見たヒトのからだを観察する
2 バイタルサインによるアセスメント
コラム 水銀を使った体温計・血圧計の全廃へ
3 リンパ節と甲状腺の触診
4 感覚器系のアセスメント
5 脳・神経系のアセスメント
2 心理状態と社会性のアセスメント
A 人の考え・気持ちを理解する方法
B 人の暮らしぶりを理解する方法
3 セルフケア能力
A セルフケアとセルフケア能力
B セルフケア能力のアセスメント
Ⅴ 日常生活の援助
1 生活の場を整える
1-1 健康生活と居住環境
A 健康生活のための環境調整の視点
1 物的環境
2 対人的環境
3 教育・管理的環境
B 援助の場に応じた居住環境の視点
1 一般病床
2 療養病床
1-2 光環境─明るさと色彩
A 光と生活
1 太陽と生活リズム
2 異なる波長光が人体に与える影響
3 生活空間に用いられる色
B 明るさと色彩
1 明るさの測定
2 色の測定
C 生活に適した光環境
1 国が定めた明るさの基準
2 明暗と色温度環境
3 季節変化
4 加 齢
1-3 空気と臭い環境
A 日常生活における臭い
1 健康な人から発生する臭い
B 病院環境における臭い
1 環境因子によるもの
2 患者自身から発生するもの
C 除 臭
D 治療・症状緩和を目的とした匂い
1 身体への作用
2 精神心理面への作用
1-4 居住空間と音環境
A 音の物理的特性
B 病院の集中治療室での音の問題
C 問題となる音への対処方法
1-5 寝床環境
A 生活の場としての寝床
B 寝床内気候
1 寝床内気候とは
2 寝床内気候の変動要因
C 快適な寝床を提供する
1 寝床周辺の環境整備
2 ベッドメーキングの方法
1-6 衣 服
A 健康者の日常における衣服の役割
B 健康障害のある人の衣服
C 病者・床上生活者にとっての寝衣
D 臨床における寝衣交換の方法
2 生理的ニードを補充する
2-1 食べる
A 栄養の基礎知識
1 看護における栄養の意義
2 日本人の食事摂取基準
3 消化と吸収
B 現代人の食の特徴
1 栄養摂取量
2 食習慣
3 食行動
C 食事援助のための看護技術
1 病院食
2 口から食べることを援助する
3 経口以外の栄養補給方法を援助する
2-2 呼吸する
A 呼吸の基礎知識
1 呼吸器系の形態と機能
2 呼吸運動と呼吸調節
B 呼吸のアセスメント
1 呼吸の性質
2 呼吸器に特徴的な症状
3 動脈血酸素飽和度,血液検査などのデータ
C 呼吸を安楽にする看護技術
1 安楽な体位
2 呼吸訓練
3 排痰法
4 吸引療法
5 吸入療法
6 酸素療法
7 ケアの評価
2-3 排泄する
2-3-1 排 尿
A 排尿のメカニズム
B 排尿に影響する要因
C 排尿に関するアセスメント
1 主観的情報
2 客観的情報
D 排尿の援助にかかわる看護技術
1 自然排尿を促す看護技術
2 蓄(貯)尿障害に対する看護技術
3 排出障害に対する看護技術―導尿
2-3-2 排 便
A 排便の意義とメカニズム
1 人間の健康と排便
2 排便のメカニズム
3 排便に影響を及ぼす因子
B 快適な排便を促す援助
1 排便のアセスメント
2 自然排便を促す援助
3 床上での排便の援助
C 排便の異常に対する援助
1 下痢時のケア
2 排便困難時のケア
2-4 清潔を保つ
A 身体を清潔に保つことの意義と看護の役割
1 清潔の意義
2 皮膚・粘膜の構造と機能
B 清潔のニードのアセスメント
1 身体状況のアセスメント
2 清潔行為・行動のアセスメント
C 清潔の援助技術
1 石けんと洗浄剤の洗浄効果
2 全身清拭と部分清拭
3 入浴およびシャワー浴
4 陰部の清潔
5 部分浴
6 洗 髪
7 口腔の清潔
8 眼・耳・鼻の清潔
2-5 活動する
A 活動・運動に関する基礎知識
1 活動・運動の意義
2 活動・運動の身体への影響
B 活動・運動機能のアセスメント
1 運動機能の評価
2 日常生活行動の遂行に関するセルフケア能力
3 動こうとする意思
4 生活行動を支える生活環境
5 活動と休息のバランス
C 活動を促す援助
1 体位変換の援助
2 車椅子への移乗・移送の援助
D 療養生活におけるレクリエーション
2-6 ポジショニング
A ポジショニングと体位
B 基本的な全身ポジション
1 臥位(lying position)
2 坐位(sitting position)
3 立位(standing position)
C 日常生活に必要なポジショニング
1 体位変換とポジショニング
2 食事ケアとポジショニング
3 排泄ケアとポジショニング
4 清潔ケアとポジショニング
2-7 睡眠と休息
A 睡眠・休息の定義・機能と看護者の役割
B 睡眠の生理学的基礎知識
1 睡眠の調節法
2 睡眠段階と周期
C 睡眠に影響する要因
D 症状のとらえ方
E よりよい睡眠への看護援助
1 アセスメント
2 看護援助の実際とその根拠
2-8 心地よさと看護ケア
A 「心地よさ」とは
B 「心地よい」と感じるときの心身のメカニズム
C 「心地よさ」をもたらす看護ケアの効果
1 看護ケアを受けた人の反応
2 看護師がとらえる患者・家族の変化と自分自身の変化
Ⅵ 治癒促進と症状緩和のケア技術
1 患部の保護
A 患部の保護と包帯法の歴史
B 包帯法の基礎知識
1 包帯の目的
C 包帯法に共通する実施上の原則
1 目的にあった材料や方法である
2 循環障害を予防する
3 運動障害を予防する
4 感染を予防する
5 安楽である
D 包帯とドレッシング
1 包 帯
2 ドレッシング
E 症状緩和技術としての包帯法
1 下肢圧迫包帯による静脈還流の促進
2 生活支援技術としての包帯法
2 体液バランスを保つケア
A 体液についての基礎知識
1 体液の区分
2 体液の量・分布
3 体液の成分
4 体液バランス(成分バランスと体液量バランス)
B 体液バランスの乱れ
1 脱水症
2 浮 腫
C 体液バランスのアセスメント指標
1 日常生活の中で判断できる指標
2 検査所見
3 診察所見
D 体液バランスを整えるためのケア
1 日常生活におけるケア
2 輸液の管理
3 浮腫のケア(用手リンパドレナージ)
A リンパ浮腫の基礎知識
1 浮腫の原因と背景
2 リンパ浮腫の鑑別とケアの重要性
B 用手リンパドレナージ(ML)の実際(看護者が行うもの)
1 リンパ管系の走行
2 MLの実施時期
3 MLの方法
4 褥瘡の予防ケア
A 褥瘡の定義
B 褥瘡の重症度分類と状態評価
C 予防ケアの基本
D 全身皮膚観察
E リスクアセスメント
1 ブレーデンスケール
2 K式スケール
3 厚生労働省 褥瘡発生危険因子評価票
F 圧迫・ずれ力の管理
1 体位変換・ポジショニング
2 体圧分散寝具の使用
3 圧管理を評価する
G スキンケア
1 皮膚の清潔
2 保 湿
3 マッサージの禁止
4 便・尿失禁などの湿潤からの回避
H 栄 養
5 ストーマケア
A ストーマの種類
B ストーマ装具
1 ストーマ袋
2 面 板
C ストーマの基本的なケア
1 ストーマ造設前のケア
2 ストーマ造設後のケア
D ストーマ周囲皮膚障害の早期発見とその対応
6 安楽・安寧を保つケア
A こころと身体の調和を保つ
1 リラクセーションの基礎知識
2 リラクセーションのための看護技術
3 リラクセーション法の適用と効果
4 ケアのポイントと留意事項
B 温熱・寒冷刺激による安楽・安寧の促進
1 温熱・寒冷刺激の基礎知識
2 温熱刺激の安楽・安寧促進効果
3 寒冷刺激の安楽促進効果
4 温度刺激としての罨法の活用
5 罨法の種類と実際
7 悪心・嘔吐のケア
A 悪心・嘔吐の基礎知識
1 悪心・嘔吐の定義
2 悪心・嘔吐のメカニズム
B 悪心・嘔吐の原因
1 中枢性嘔吐
2 末梢性嘔吐
C 悪心・嘔吐のケア
1 アセスメント
2 制吐治療に伴うケア
3 安全・安楽な体位
4 食事・栄養状態への配慮
5 精神面のケア
8 排便障害のケア
A 医学モデルにおける便秘
1 診断・治療を目的とした便秘の定義
2 検 査
3 便の性状
B 便失禁
1 定 義
2 疫 学
3 便失禁がもたらす問題
C 直腸がんで肛門温存術後に生じる排便障害
1 直腸がんの手術
2 低位前方切除術後症候群について
コラム 臨床判断
9 痛みのケア 深井喜代子
A 侵害受容としての痛み
B 体験としてのヒトの痛み
C 痛みの種類と特徴
D 痛みの測定・評価の方法
1 問 診
2 フィジカルアセスメント
E 鎮痛のメカニズム
F 鎮痛ケアの方法
G 関連痛
10 がん疼痛のケア
A がん疼痛に関する看護の実践範囲
1 がん疼痛を緩和する看護師の倫理的責務
2 看護のためのがん疼痛の知識
3 薬物的介入
4 非薬物的介入
B がん疼痛のケア
1 患者の痛みを理解する
2 がん疼痛のマネジメントのために患者と周囲が行っている方略を明らかにする
3 痛みをマネジメントする患者のセルフケア能力を査定する
4 患者のセルフケア能力に応じて必要な知識,技術,サポートを提供する
5 ケアの効果を評価し,修正する
コラム チーム医療
11 タッチのケア
A タッチの基礎知識
1 タッチの伝達メカニズム
2 看護師が行うタッチの種類
B タッチのケア
1 タッチのプロセスとアセスメント
2 タッチの方法と効果
12 味覚異常のケア
A 味覚の基礎知識
1 味覚のメカニズムと神経支配
2 味覚に影響する要因
B 味覚異常
1 味覚異常とは
2 味覚異常の原因
3 疾病・治療に関連した味覚異常
4 味覚異常のアセスメント
C 味覚異常を