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白内障 七人のサージャン[Web動画付]
筆頭著者 鈴木 久晴 大内 雅之 (編)
その他の著者等 秋元 正行/松島 博之/柴 琢也/西村 栄一/飯田 嘉彦
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-20404-5
電子版発売日 2022年7月25日
ページ数 212
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-524-23226-0
印刷版発行年月 2022年6月
書籍・雑誌概要
白内障手術のエキスパート7人が,「匠の技」を116本の動画付きで余すことなく伝える.細部のこだわり,難症例への対応,合併症対策におけるオリジナルのアイデアなどを収載し,各サージャンのアプローチの違いを客観的に学べる,臨床で真に役立つ手術書.互いの技,施設の裏話などを実際に議論した「誌上討論会」では,エッセンスが浮き彫りになり,手技への理解をさらに深める.
目次
【内容目次】
第1章 基本手技
1.セッティング
●セッティングの仕方で手術難易度は変わる
●手術は,手じゃなく上体でやる
●執刀医は主演かつ,監督,脚本,美術,照明
●手術しやすい環境を確保する―術前診察から手術は始まっている
●セッティングから手術は始まっている
●術前のセッティング
●術者と患者が楽な姿勢を
2.切開創
●球体を切っていることを意識せよ
●切開創が閉じにくいときの必殺技
●たかが切開,されど切開
●美しい白内障手術のための基本手技
●理想の切開創とは
●耳側角膜切開創作製
●トンネルの長さを意識して切開する
3.CCC
●眼球を鑷子で固定して中心と瞳孔縁との距離を意識せよ
●前嚢平面で.各ストロークの鑷子刺入角度がキモ
●チストトームでの前嚢切開―動作は分割,支点・力点・作用点を意識
●CCCは前嚢鑷子を活用
●CCCの重要性
●チストトームによるCCC
●CCCのラインを頭で描く
4.核分割・処理
●分割は核の線維構造を意識せよ
●核が回れば,勝ったも同然
●分割は手段であり目的ではない.横振動と縦振動では戦略が異なる
●核の硬さを考えて対応する
●核分割を確実に
●PEAの設定と破嚢を予防する操作
●ハイドロダイセクションの徹底,時にOVDを活用する
5.皮質吸引
●一括して皮質は除去
●I/Aは効率を考えろ
●I/Aは後嚢研磨中心
●ハンドピースの使い方を理解し,上方吸引針を活用する
●侮れない皮質吸引
●皮質吸引チップ
●連続して効率よく吸引する
6.IOLの選択・挿入
●IOL挿入後はチップを抜く前にハイドレーションせよ!
●極小切開からのインジェクター挿入と破嚢時の嚢内固定のコツ
●眼内レンズの基本性能は差がなくなってきている.挿入方法にはそれぞれに注意点
●目的に合った眼内レンズを使いこなす
●IOLを正しく挿入するために
●切開創に優しいIOL挿入
●ワンアクションで挿入できるときはワンアクションで
第2章 難症例・合併症対処
1.小瞳孔・術中虹彩緊張低下症候群
●補助器具の用意は必須! 迷わず使用せよ!
●まず頭を整理せよ
2.チン小帯脆弱
●CTRを活用する
●前眼部アプローチによるチン小帯脆弱・断裂の対処法
●リトラクターとOVDを駆使してチン小帯に負荷をかけにくい操作を
3.角膜混濁
●見えれば怖くない
●前房内照明を用いた対処法
●前嚢染色と幅広のスリット照明を活用する
4.ホワイトCAT・硬い核
●1動作ずつ1分割ずつを確実に実施していく
●前嚢染色を活用したCCCとマシン設定の工夫が大切
●前嚢切開を鬼門にしないために
5.角膜内皮脆弱
●最初に入れたOVDはIOL挿入後まで前房内に残せ!
●DCC&endophaco―一手法における角膜内皮保護テクニック
6.破嚢処理
●見えない敵,硝子体をイメージせよ
●予防,予習(シミュレーション)が大切.慌てずに冷静に
●破嚢状況に応じて冷静に戦略を立てる
7.術野環境の工夫
●緊張の強い方,認知症の方への対応はどうするか?
●身体的な難症例も基本に徹する
●コラム1:鎮静目的のための点滴(ドルミカム)利用
●コラム2:deep set eye(奥目)患者への対応・ポイント
●コラム3:医療機器の警告音は,時に雑音になる
●コラム4:術中の音楽
第3章 エキスパートが本音で討論~難症例・合併症の対処について,それぞれの立場から~
索引