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シンプル理学療法学シリーズ

小児理学療法学テキスト 改訂第4版

小児理学療法学テキスト 改訂第4版
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筆頭著者 細田 多穂 (監修)

その他の著者等 大城 昌平/小塚 直樹/坂上 昇

南江堂

電子版ISBN 978-4-524-22319-0

電子版発売日 2024年9月9日

ページ数 320

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-524-20453-3

印刷版発行年月 2024年9月

DOI https://doi.org/10.15106/9784524204533

書籍・雑誌概要

理学療法士がかかわる小児疾患について,概要とその理学療法についてわかりやすく解説したテキスト.小児理学療法に欠かせない定型発達と姿勢反射などの基本知識から,脳性麻痺と二分脊椎症・進行性筋ジストロフィーなど運動機能発達障害を呈する代表的な疾患を収載.ケーススタディを豊富に掲載し,基礎から臨床の概要までを学習するのに最適な構成.

目次

【内容目次】
第Ⅰ部 定型発達

第1章 運動発達 胎児期・新生児期から歩行獲得まで
 A 運動発達
 B 胎児期,新生児期,乳児期の運動発達
  1 粗大運動の発達
  2 微細運動の発達

第2章 発達・運動発達の評価
 A 発達評価
 B 発達検査と運動発達検査,その他の検査
  1 発達検査
  2 運動発達検査
  3 脳性麻痺に対する評価
  4 日常生活および能力障害の評価
  5 筋緊張低下の症状に対する検査

第3章 運動発達の理論
 A 運動発達理論とは
 B 脳の機能の発達
 C 神経学的,生物学的背景に基づく運動発達理論
  1 神経成熟理論
  2 神経細胞集団選択理論
 D 行動学的背景に基づく運動発達理論
  1 ダイナミックシステム理論
  2 行動分析学に基づいた運動発達理論
  3 アフォーダンス
 E 臨床的意義

第4章 姿勢反射の発達① 正常姿勢反射と運動発達
 A 姿勢反射の発達
  1 原始反射
  2 脊髄レベルの反射
  3 脳幹レベルの反射
  4 中脳レベルの反応
  5 大脳皮質レベルの反応
  6 検査にあたっての留意事項
 B 姿勢反射と検査方法
  1 脊髄レベル
  2 脳幹レベル
  3 中脳レベル
  4 皮質レベル
  5 その他の姿勢反応
 C 姿勢反射と運動発達の関係
  1 出生~生後3ヵ月
  2 生後3~6ヵ月
  3 生後6~9ヵ月
  4 生後9~12ヵ月

第5章 姿勢反射の発達② 異常姿勢反射と運動発達障害
 A 脳性麻痺児の異常姿勢反射と運動発達障害
 B 脳性麻痺児の原始反射と運動発達障害
  1 非対称性緊張性頸反射(ATNR)
  2 緊張性迷路反射(TLR)
  3 対称性緊張性頸反射(STNR)
  4 陽性支持反射(PSR)
  5 交叉性伸展反射
  6 モロー反射
  7 ガラント反射(側彎反射)
  8 連合反応

第II部 運動発達障害

第6章 脳性麻痺総論
 A 脳性麻痺の定義
 B 脳性麻痺の疫学
 C 脳性麻痺の原因と病理
  1 胎生期要因
  2 周産期要因
  3 周産期~出生後要因
 D 脳性麻痺の分類
  1 障害部位による分類
  2 筋緊張異常や運動障害による分類
 E 脳性麻痺の症状と二次障害
  1 二次障害
 F 理学療法評価
  1 情報収集
  2 理学療法評価
  3 評価結果の統合と解釈
 G 理学療法(治療)
  1 年齢による理学療法の考え方
  2 機能に対するアプローチ
  3 能力・活動に対する介入
 TOPICS 脳性麻痺の筋緊張異常に対する治療
  ・脳性麻痺(CP)のジストニアに対する治療

第7章 脳性麻痺① 痙直型四肢麻痺
 A 痙直型四肢麻痺とは
 B 臨床症状,異常運動発達
  1 乳幼児期
  2 学童期
  3 学童期以降
  4 変形,拘縮
  5 痙直型四肢麻痺における股関節脱臼
 C 評価のポイント
  1 臥位姿勢
  2 座位姿勢
  3 立位姿勢
  4 移動動作
 D 理学療法
  1 臥位姿勢
  2 座位姿勢
  3 立位姿勢
  4 移動動作
 7-1 ケーススタディ 痙直型四肢麻痺
  A 症例
  B 理学療法評価
  C 理学療法

第8章 脳性麻痺② 痙直型両麻痺
 A 痙直型両麻痺とは
 B 臨床症状,異常運動発達
  1 臨床症状
  2 異常運動発達
 C 評価
  1 重症度評価,および運動能力評価
  2 運動発達検査
  3 姿勢・動作分析
  4 姿勢反射検査
  5 神経学的検査
  6 関節可動域(ROM)検査,および形態計測
  7 筋力検査
  8 日常生活活動(ADL)検査
  9 その他の情報
  10 統合と解釈
 D 理学療法
  1 目標の設定
  2 運動発達の促進
  3 学齢期以降の理学療法
 8-1 ケーススタディ 両麻痺児の成長と歩行・移動能力
  A 症例
  B 理学療法評価
   1 全体像
   2 関節可動域(ROM)
   3 筋緊張
   4 姿勢,動作
  C 現在の問題点,および統合と解釈
  D 理学療法
 8-2 ケーススタディ 脳室周囲白質軟化症
  A 症例
  B 理学療法評価
   1 全体像
   2 日常生活活動(ADL)
   3 筋緊張
   4 姿勢
   5 歩行
  C 問題点と理学療法プログラム
   1 新生児期
   2 乳児期
   3 幼児期
   4 学童期

第9章 脳性麻痺③ 痙直型片麻痺
 A 痙直型片麻痺とは
 B 痙直型片麻痺の臨床症状,発達の特徴
  1 新生児~乳児期早期
  2 乳児期後期~幼児期
  3 学童期~思春期
 C 評価
  1 運動発達検査
  2 神経学的評価,とくに筋緊張(痙縮)の評価
  3 身体構造の評価
  4 姿勢反応検査
  5 姿勢・動作分析,バランス評価
  6 運動能力評価
  7 日常生活活動など活動,参加に関する評価
  8 評価の統合と解釈
 D 理学療法
  1 乳幼児~幼児期
  2 幼児期後期・学齢期以降
 E 装具療法
 9-1 ケーススタディ 学童期の片麻痺児
  A 症例
  B 理学療法評価
   1 全体像
   2 筋緊張(安静背臥位)
   3 姿勢動作分析と動作時緊張
  C 現在の問題点,および統合と解釈
  D 理学療法とポイント

第10章 脳性麻痺④ アテトーゼ型
 A アテトーゼ型の脳性麻痺(CP)とは
 B アテトーゼ型脳性麻痺の臨床症状
 C アテトーゼ型の異常運動発達
  1 出生時~新生児期(生後1ヵ月)
  2 乳児期(0~3歳)
  3 幼児期(4~6歳)
  4 学齢期(7歳以降)
  5 成人期(18歳以降)
 D 評価
 E 具体的な評価項目
  1 運動発達評価
  2 粗大運動機能評価
  3 姿勢,および運動の分析と日常生活動作の評価
  4 筋緊張検査,深部腱反射と病的反射の評価
  5 原始反射と姿勢反応評価
  6 協調性検査
  7 関節可動域(ROM)検査
 F 各時期における評価項目の選択
  1 乳児期
  2 幼児期
  3 学齢期
  4 成人期
 G 理学療法
  1 乳児期
  2 幼児期
  3 学齢期
  4 成人期
 10-1 ケーススタディ 緊張型アテトーゼ
  A 症例
  B 理学療法評価
   1 全体像
   2 筋緊張(安静背臥位)
   3 姿勢・動作分析(割り座にて)
  C 現在の問題点,および統合と解釈
  D 理学療法:その際苦労した点,工夫した点
 10-2 ケーススタディ 純粋型(非緊張型)アテトーゼ
  A 症例
  B 臨床像
  C 現在の問題点
  D 理学療法

第11章 子どもの整形外科疾患
 A 二分脊椎
  1 原因と臨床像
  2 理学療法評価
  3 理学療法とその方針
  4 まとめ
 B ペルテス病
  1 原因と臨床像
  2 理学療法評価
  3 理学療法とその方針
  4 装具療法と手術療法
  5 まとめ
 C その他の小児整形外科疾患
  1 骨形成不全症(OI)
  2 軟骨無形成症
  3 多発性関節拘縮症(AMC)
  4 発育性股関節形成不全(DDH)
  5 先天性内反足

第12章 知的障害児およびその他の発達障害児
 A 知的障害
  1 精神遅滞の定義
  2 発生頻度と要因による分類
  3 知的障害の一般的な特徴
  4 小児理学療法の対象になる知的障害児の臨床像
 B 発達障害(知的障害と関連する障害)
  1 自閉スペクトラム症
  2 学習障害(LD)
  3 注意欠如多動性障害(ADHD)
  4 発達性協調運動障害(DCD)
 C 知的障害児の生活と療育
 D 評価
  1 観察評価
  2 知的発達を含む全般的な発達検査
  3 知能検査
  4 日常生活活動(ADL)評価
 E ダウン症候群
 F ダウン症児の成長各期における運動発達の特徴
  1 全般的な特徴
  2 新生児期
  3 乳児期
  4 幼児期前期
  5 幼児期後期
  6 就学,学齢期
  7 青年期
 G ダウン症児の理学療法
  1 理学療法の基本的な考え方
  2 治療アプローチの実際

第13章 子どもの遺伝性疾患
 A 遺伝性疾患の多様性
 B 遺伝性疾患と遺伝異常の種類
 C 遺伝性疾患における筋疾患の分類
 D デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)
  1 病態
  2 理学療法評価
  3 理学療法の実施
  4 DMDの装具療法,生活支援用具
 E その他の遺伝性疾患
  1 福山型先天性筋ジストロフィー(FCMD)
  2 ベッカー型筋ジストロフィー(BMD)
  3 顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー(FSHD)
  4 肢帯型筋ジストロフィー(LGMD)
  5 先天性筋強直性ジストロフィー(CMyD)
  6 脊髄性筋萎縮症(SMA)
 13-1 ケーススタディ 筋疾患児の呼吸障害
  A 症例
  B 理学療法評価
   1 日常生活活動(ADL)
   2 関節可動域(ROM)(R/L)
   3 徒手筋力検査(MMT)
   4 6分間歩行試験
   5 脊柱変形
   6 呼吸機能評価
  C 現在の問題点,および統合と解釈
   1 統合と解釈
   2 問題点
  D 理学療法
   1 四肢体幹の機能障害に対するアプローチ
   2 呼吸機能,咳機能低下に対するアプローチ
   3 生活環境,就学援助に対するアプローチ

第14章 重症心身障害児(者)
 A 重症心身障害児(者)とは
  1 定義
  2 原因
  3 重症心身障害児(者)の人数
 B 重症心身障害児(者)の臨床像
  1 大島の分類
  2 動く重症児(者)
  3 超重症児(者)
  4 臨床上の問題点
  5 合併症と随伴症状
 C 重症心身障害児(者)の理学療法評価
  1 理学療法評価における留意点
  2 姿勢・運動発達
  3 筋緊張
  4 変形,拘縮
  5 呼吸機能評価
  6 摂食・嚥下機能評価
  7 日常生活活動(ADL)評価
  8 コミュニケーション機能評価
 D 重症心身障害児(者)に対する理学療法
  1 2つの「障害」
  2 「三間表」
  3 ICFと「環境因子」
  4 ICFを用いた理学療法効果の考え方(ケースの想定)

第15章 子どもの呼吸障害
 A 子どもの呼吸機能障害の特徴
  1 拘束性換気障害
  2 閉塞性換気障害
  3 中枢性低換気
 B 呼吸障害の評価
  1 視診,触診
  2 聴診
  3 動脈血酸素飽和度(SpO2)
  4 姿勢の評価
  5 その他(神経筋疾患による呼吸機能評価)
 C 呼吸理学療法の進め方
  1 ポジショニング
  2 排痰法(体位ドレナージ)
  3 気管吸引
  4 呼吸介助法
  5 柔軟性,可動性の維持
  6 その他
 15-1 ケーススタディ NICUの早産低出生体重児
  A 症例
  B 理学療法評価
  C 統合と解釈
  D 理学療法
 15-2 ケーススタディ 重症心身障害児(GMFCSⅤ)
  A 症例
  B 理学療法評価
  C 現在の問題点および統合と解釈
  D 理学療法

第16章 運動発達障害の療育体系と療育指導および支援教育
 A 療育の歴史と理念
  1 療育の理念とその変遷
  2 療育の歴史と関連法規の成り立ち
  3 学校保健
 B 障害児への主な行政サービス
  1 障害児の定義(児童福祉法第4条2項)
  2 相談,支援
  3 障害者手帳
  4 自立支援医療制度
  5 経済的援助
  6 補装具,日常生活用具
  7 早期発見,早期療育
  8 児童発達支援
 C 学校保健・特別支援教育とは
  1 特別支援教育
  2 インクルーシブ教育
  3 学校保健
 D 具体的な療育
  1 新生児期
  2 乳児期
  3 幼児期
  4 学齢期
  5 青年~成人期
 16-1 ケーススタディ 障害児の地域リハビリテーション,訪問リハビリテーション
  A 地域・訪問リハビリテーションの依頼内容
  B 症例
  C 学校の物的環境評価についての助言ならびに指導
  D 理学療法士による支援

第17章 小児理学療法のエビデンス
 A 科学的根拠に基づく医療におけるエビデンス
 B 研究デザイン
  1 システマティックレビューとメタアナリシス
  2 介入研究
  3 観察研究
  4 1症例の研究法
 C 脳性麻痺児における理学療法の推奨グレードとエビデンス
  1 評価
  2 運動療法
  3 術後の理学療法
 D ライフスパンからみた評価と運動療法のエビデンス
  1 新生児期
  2 乳幼児期
  3 学童期
  4 青年期
 E 現在の小児理学療法のエビデンスの動向

 TOPICS ガイドラインに基づいた小児理学療法の方針の立て方
参考文献
学習到達度自己評価問題の解答
索引

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