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シンプル理学療法学シリーズ 小児理学療法学テキスト 改訂第3版
筆頭著者 細田 多穂 (監)
その他の著者等 田原 弘幸/大城 昌平/小塚 直樹
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-23067-9
電子版発売日 2020年11月6日
ページ数 306
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-524-25533-7
印刷版発行年月 2018年10月
書籍・雑誌概要
理学療法士にかかわる小児疾患について、概要とその理学療法についてわかりやすく解説したテキスト。小児理学療法に欠かせない正常運動発達と姿勢反射などの基本知識から、脳性麻痺と二分脊椎症・進行性筋ジストロフィーなど運動機能発達障害を呈する代表的な疾患を収載。今改訂では最新の国試内容に対応した。
目次
【内容目次】
第I部 正常発達
1 正常運動発達 胎児期・新生児期から歩行獲得まで
A 運動発達
B 胎児期,新生児期,乳児期の運動発達
1 粗大運動の発達
2 微細運動の発達
2 発達・運動発達の評価と正常運動発達
A 発達評価
B 発達検査と運動発達検査,その他の検査
1 発達検査
2 運動発達検査
3 日常生活および能力障害の評価
4 筋緊張低下の症状に対する検査
C 演習課題
3 運動発達の理論
A 運動発達理論とは
B 脳の機能の発達
C 神経学的,生物学的背景に基づく運動発達理論
1 神経成熟理論
2 神経細胞集団選択理論
D 行動学的背景に基づく運動発達理論
1 ダイナミックシステム理論
2 行動分析学に基づいた運動発達理論
E 臨床的意義
4 姿勢反射の発達(1) 正常姿勢反射と運動発達
A 姿勢反射の発達
1 原始反射
2 脊髄レベルの反射
3 脳幹レベルの反射
4 中脳レベルの反応
5 大脳皮質レベルの反応
6 検査にあたっての留意事項
B 姿勢反射と検査方法
1 脊髄レベル
2 脳幹レベル
3 中脳レベル
4 皮質レベル
5 その他の姿勢反射
C 姿勢反射と運動発達の関係
1 出生~生後3ヵ月
2 生後3~6ヵ月
3 生後6~9ヵ月
4 生後9~12ヵ月
5 姿勢反射の発達(2) 異常姿勢反射と運動発達障害
A 脳性麻痺の異常姿勢反射と運動発達障害
B 脳性麻痺児の原始反射と運動発達障害
1 非対称性緊張性頸反射(ATNR)
2 緊張性迷路反射(TLR)
3 対称性緊張性頸反射(STNR)
4 陽性支持反射(PSR)
5 交性伸展反射
6 モロー反射
7 ガラント反射(側彎反射)
8 連合反応
第II部 運動発達障害
6 脳性麻痺総論
A 脳性麻痺の定義
B 脳性麻痺の疫学
C 脳性麻痺の原因と病理
1 出生前の主な原因
2 周産期の主な原因
3 出産後の主な原因
D 脳性麻痺の分類
1 病型(タイプ)による分類
2 麻痺部位による分類
E 脳性麻痺の症状と二次障害
1 脳性麻痺の症状
2 脳性麻痺の二次障害
F 理学療法評価
1 評価の考え方
2 障害構造とその評価項目
3 評価結果の統合と解釈
4 理学療法評価のこれからの課題
G 理学療法(治療)
1 脳性麻痺理学療法の基本的アプローチ
2 運動療法の考え方
3 脳性麻痺の装具療法
4 脳性麻痺の手術療法
7 脳性麻痺(1) 痙直型四肢麻痺
A 痙直型四肢麻痺とは
B 臨床症状,異常発達
1 乳幼児期
2 学童期
3 学童期以降
4 変形,拘縮
5 痙直型四肢麻痺における股関節脱臼
C 評価のポイント
1 臥位姿勢
2 座位姿勢
3 立位姿勢
4 移動動作
D 理学療法
1 臥位姿勢
2 座位姿勢
3 立位姿勢
4 移動動作
7-1 ケーススタディ 痙直型四肢麻痺
A 症例
B 理学療法評価
C 理学療法
8 脳性麻痺(2) 痙直型両麻痺
A 痙直型両麻痺とは
B 臨床症状,異常運動発達
1 臨床症状
2 異常運動発達
C 評価
1 重症度評価,および運動能力評価
2 運動発達検査
3 姿勢・動作分析
4 姿勢反射検査
5 神経学的検査
6 関節可動域(ROM)検査,および形態計測
7 筋力検査
8 日常生活活動(ADL)検査
9 その他の情報
10 統合と解釈
D 理学療法
1 目標の設定
2 運動発達の促進
3 学齢期以降の理学療法
8-1 ケーススタディ 両麻痺児の成長と歩行・移動能力
A 症例
B 理学療法評価
C 現在の問題点,および統合と解釈
D 理学療法
8-2 ケーススタディ 脳室周囲白質軟化症
A 症例
B 理学療法評価
C 問題点と理学療法プログラム
9 脳性麻痺(3) 痙直型片麻痺
A 痙直型片麻痺の脳性麻痺(CP)とは
B 痙直型片麻痺の臨床症状と異常発達
1 乳児期前半
2 乳児期後半
3 幼児期
4 学齢期
C 評価
1 姿勢反応の検査
2 位置覚,運動覚の検査
3 複合感覚検査
D 理学療法
1 歩行獲得までの治療
2 歩行獲得後の治療
E 装具療法
F 整形外科手術
9-1 ケーススタディ 学童期の片麻痺児
A 症例
B 理学療法評価
C 現在の問題点,および統合と解釈
D 理学療法とポイント
10 脳性麻痺(4) アテトーゼ型
A アテトーゼ型の脳性麻痺(CP)とは
B アテトーゼ型脳性麻痺の臨床症状
C アテトーゼ型の異常運動発達
1 出生時~新生児期(生後1ヵ月)
2 乳児期(0~3歳)
3 幼児期(4~6歳)
4 学齢期(7歳以降)
5 成人期(18歳以降)
D 評価
E 具体的な評価項目
1 運動発達評価
2 粗大運動機能評価
3 姿勢,および運動の分析と日常生活動作の評価
4 筋緊張検査,深部反射と病的反射の評価
5 原始反射と姿勢反応評価
6 協調性検査
7 関節可動域(ROM)検査
F 各時期における評価項目の選択
1 乳児期
2 幼児期
3 学齢期
4 成人期
G 理学療法
1 乳児期
2 幼児期
3 学齢期
4 成人期
10-1 ケーススタディ 緊張型アテトーゼ
A 症例
B 理学療法評価
C 現在の問題点,および統合と解釈
D 理学療法:その際苦労した点,工夫した点
10-2 ケーススタディ 純粋型(非緊張型)アテトーゼ
A 症例
B 臨床像
C 現在の問題点
D 理学療法
11 子どもの整形外科疾患
A 二分脊椎
1 原因と臨床像
2 理学療法評価
3 理学療法とその方針
4 まとめ
B ペルテス病
1 原因と臨床像
2 理学療法評価
3 理学療法とその方針
4 装具療法と手術療法
5 まとめ
C その他の小児整形外科疾患
1 骨形成不全症(OI)
2 軟骨無形成症
3 多発性関節拘縮症(AMC)
12 知的障害児およびその他の発達障害児
A 知的障害とは
1 精神遅滞の定義
2 発生頻度と要因による分類
3 知的障害の一般的な特徴
4 小児理学療法の対象になる知的障害児の臨床像
B ダウン症候群
C 発達障害(知的障害と関連する障害)
1 自閉症スペクトラム
2 学習障害(LD)
3 注意欠陥多動性障害(ADHD)
D 生活と療育指導
E 成長各期における運動発達の特徴
1 全般的な特徴
2 新生児期
3 乳児期
4 幼児期前期
5 幼児期後期
6 就学,学齢期
7 青年期
F 評価
1 観察評価
2 知的発達を含む全般的な発達検査
3 知能検査
4 日常生活活動(ADL)評価
G 理学療法
1 理学療法の基本的な考え方
2 治療アプローチの実際
13 子どもの遺伝性疾患
A 遺伝子と染色体の基礎知識
B 遺伝性疾患の多様性
C 遺伝性疾患と遺伝異常の種類
D 遺伝性疾患における筋疾患の分類
E デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)
1 病態
2 理学療法評価
3 理学療法の実施
4 DMDの装具療法,生活支援用具
F その他の遺伝性疾患
1 福山型先天性筋ジストロフィー(FCMD)
2 ベッカー型筋ジストロフィー(BMD)
3 顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー(FSHD)
4 肢帯型筋ジストロフィー(LGMD)
5 先天性筋強直性ジストロフィー(CMyD)
6 脊髄性筋萎縮症(SMA)
13-1 ケーススタディ 筋疾患児の呼吸障害
A 症例
B 理学療法評価
C 現在の問題点,および統合と解釈
D 理学療法
14 重症心身障害児(者)
A 重症心身障害児(者)とは
1 定義
2 原因
3 重症心身障害児(者)の人数
B 重症心身障害児(者)の臨床像
1 大島の分類
2 動く重症児(者)
3 超重症児(者)
4 臨床上の問題点
5 合併症と随伴症状
C 重症心身障害児(者)の理学療法評価
1 理学療法評価における留意点
2 姿勢・運動発達
3 筋緊張
4 変形,拘縮
5 呼吸機能評価
6 摂食・嚥下機能評価
7 日常生活活動(ADL)評価
8 コミュニケーション機能評価
D 重症心身障害児(者)に対する理学療法
1 2つの「障害」
2 「三間表」
3 ICFと「環境因子」
4 ICFを用いた理学療法効果の考え方(ケースの想定)
15 子どもの呼吸障害
A 子どもの呼吸機能障害の特徴
1 拘束性換気障害
2 閉塞性換気障害
3 中枢性低換気
B 呼吸障害の評価
1 視診,触診
2 聴診
3 動脈血酸素飽和度(SpO 2)
4 姿勢の評価
5 その他(神経筋疾患による呼吸機能評価)
C 呼吸理学療法の進め方
1 ポジショニング
2 排痰法(体位ドレナージ)
3 気管吸引
4 呼吸介助法
5 柔軟性,可動性の維持
6 その他
15-1 ケーススタディ NICUでの呼吸療法NICUの早産出生体重児(新生児未熟児)
A 症例
B 理学療法評価
C 統合と解釈
D 理学療法
15-2 ケーススタディ NICUでの呼吸療法重症心身障害児(GMFCS V)
A 症例
B 理学療法評価
C 現在の問題点,および統合と解釈
D 理学療法
16 運動発達障害の療育体系と療育指導
A 療育の歴史と理念
1 療育の理念とその変遷
2 療育の歴史のまとめ
B 障害児への主な行政サービス
1 障害児の定義(児童福祉法第4条の2)
2 早期発見,早期療育
3 在宅サービス
4 施設サービス
C 特別支援教育とは
1 特別支援教育制度成立の背景
2 概要
D 具体的な療育
1 小児科,内科,整形外科
2 看護
3 理学療法
4 作業療法
5 言語聴覚療法
6 装具療法
7 心理療法
8 保育
9 教育
16-1 ケーススタディ 障害児の地域リハビリテーション,訪問リハビリテーション
A 地域・訪問リハビリテーションの依頼内容
B 症例
C 学校の物的環境評価についての助言ならびに指導
D 理学療法士による支援
17 小児理学療法のエビデンス
A 科学的根拠に基づく医療におけるエビデンス
B 研究デザイン
1 システマティックレビューとメタアナリシス
2 介入研究2乳幼児期
3 観察研究
4 1症例の研究法
C 脳性麻痺児における理学療法の推奨グレードとエビデンス
1 評価
2 運動療法
3 術後の理学療法
D ライフスパンからみた評価と運動療法のエビデンス
1 新生児期
2 乳幼児期
3 学童期
4 青年期
E 現在の小児理学療法のエビデンスの動向
参考文献
学習到達度自己評価問題の解答
索引