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乳癌診療アプリケーションノート
筆頭著者 国立がん研究センター中央病院乳腺グループ (編集)
南山堂
電子版ISBN 978-4-525-98026-9
電子版発売日 2016年6月6日
ページ数 173
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-525-42101-4
印刷版発行年月 2014年7月
書籍・雑誌概要
国立がん研究センター中央病院乳腺グループの総力を結集した乳癌診療マニュアル!乳癌診療の流れに沿って,「診断・治療方法の方針」を箇条書きで簡潔に示すとともに,なぜその方法を選択することになるのか,根拠となった「エビデンス」を提示し,これを実地臨床に落とし込むための「考察」をまとめました.診療方針の組み立てにご活用下さい.
目次
第I章 基本的評価
1.Staging
1 clinical staging
2 pathological staging
2.病理組織学的評価
1 総 論
2 検体の取り扱い
1.固 定
2.切り出し
3.包埋,薄切,染色
3 組織学的Gradeの評価
1.浸潤癌
2.非浸潤癌
4 脈管浸潤の評価
5 ホルモン受容体の評価
6 HER2の評価
7 Ki67の評価
8 Oncotype Dx
9 センチネルリンパ節の評価
10 部分切除標本の断端評価
11 術前化学療法症例
3.卵巣機能の評価
第II章 Primary Breast Cancer
1.局所療法:手術
1 乳 房
1.術 式
2.術前検査と乳房の術式の適応
3.乳房温存療法後の断端の評価と対応
2 腋 窩
1.術 式
2.センチネルリンパ節生検の適応
3.センチネルリンパ節生検の手技
4.センチネルリンパ節生検後の治療
3 乳房再建
1.乳房再建の時期,手術回数による分類
2.適 応
3.術 式
4.乳房再建の追加手術
5.乳房部分切除に対する再建術
2.術後放射線療法
1 乳房切除例
1.対 象
2.照射範囲,照射線量
2 乳房温存例
1.対 象
2.照射範囲,照射線量
3 術前化学療法症例
1.対 象
4 照射のタイミング
3.術後薬物療法
1 浸潤癌の術後薬物療法
1. 術後薬物療法の適応
①ホルモン受容体陽性HER2陰性乳癌
②HER2陽性乳癌
③ホルモン受容体陰性HER2陰性(triple negative)乳癌
2.術後薬物療法の内容
①化学療法
②内分泌療法
③trastuzumab
2 DCIS症例
1.乳房温存の場合
2.乳房切除の場合
3 アロマターゼ阻害薬の使用例,SSRI内服例への対応
1.アロマターゼ阻害薬使用患者の骨密度減少への対応
2.SSRI内服患者への対応
4.術前薬物療法
1 手術可能乳癌
1.対 象
2.治 療
2 局所進行乳癌(Stage ⅢB/ⅢC)
3 術前化学療法症例の術後内分泌療法
4 術前化学療法後のnon─pCR症例
5 術前内分泌療法
5.術後フォローアップ
1 原 則
2 問診,視触診
3 乳房画像診断
4 婦人科検診
5 その他の検査(CT,骨シンチグラフィ,PET,腫瘍マーカーなど)
6 患者教育
7 術後リンパ浮腫への対応
1.退院オリエンテーションにおけるリンパ浮腫予防指導
2.リンパ専門外来でのリンパ浮腫発症時のケア
8 地域連携
6.男性乳癌
7.妊孕性保持支援
8.遺伝カウンセリング・遺伝子検査
1 遺伝カウンセリング
1.遺伝カウンセリングとは
2.遺伝カウンセリング外来の受診を勧める場合
2 遺伝子検査
3 BRCA1/2遺伝子検査で異常が認められなかった場合のリスク評価
4 BRCA1/2遺伝子検査陽性例に対する予防的介入
第III章 Metastatic Breast Cancer
1.基本原則
1 転移・再発乳癌の治療総論(治療の目標,目的)
2 転移・再発乳癌の治療の流れ
3 再発例に対する再生検
2.薬物療法
1 内分泌療法
1.適 応
2.治療選択の目安
3.各種内分泌療法
2 化学療法/分子標的療法
1.レジメン選択の目安
① HER2陰性乳癌
② HER2陽性乳癌
2.化学療法
3.分子標的療法
① 抗HER2薬
② その他の分子標的療法
4.ホルモン受容体陽性例への対応
5.各病態別の化学療法
① PS不良例,高齢者
② 臓器機能不良例(肝機能,腎機能,骨髄機能低下時)におけるレジメン選択
3.病態別の治療
1 局所再発
1.切除不可能な場合
2.切除可能な場合
2 単発の遠隔転移
3 中枢神経転移
1.3cm以下の単発性転移性脳腫瘍
2.3cm以上の単発性転移性脳腫瘍
3.多発性脳転移性脳腫瘍(いずれの病変も3cmを超えない)
4.多発性脳転移性脳腫瘍(3cm以上の病変を含む)
5.癌性髄膜炎
① 原 則
②Ommaya reservoirの適応
③ 投与薬剤
④ 水頭症
4 骨転移
1.原 則
2.治 療
① 各治療法の適応
② 長管骨の場合
③ 脊椎の場合
3.コルセット・装具の適応
4.リハビリテーションのタイミング
5.bone modifying agents (zoledronateまたはdenosumab)の適応
5 悪性胸水,癌性腹膜炎
1.悪性胸水
2.癌性腹膜炎
4.疼痛コントロール
1 鎮痛薬の選択
2 オピオイド変換の目安と切り替え方法
5.転移・再発乳癌における連携
1 緩和ケアにおける連携
2 地域連携
付表 主なレジメン・薬剤費一覧
索引